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ずぼら湯豆腐にまつわる雑記

今日は仕事をとってもがんばったので、会社近くのサイゼリヤに立ち寄り、半熟卵が乗っかったミラノ風ドリアとほうれん草のバター炒めを食べてから帰宅。

疲れ果ててぐうぐう眠っていたのだけれど、なんだか小腹が減って目が覚めてしまった。

空腹はいけない。けれど、カロリーも気になる。そんなときのつよーい味方が、「豆腐」だ。

ベッドからのそのそと起床。大量にストックしている絹豆腐を冷蔵庫から取り出し、パッケージのビニールをびよーんとはがす。豆腐はよい。つるつるとおいしいし、名前もなんだかかわいい。きぬどうふ。うふふ。

わたしは元来究極のズボラなので、「丁寧な生活」との狭間で葛藤しながらも、週に3回、いや4回くらい、2リットルペットボトルの水をラッパ飲みする。

キッチンで酒を飲みながらするめを食べたりもする。上機嫌だったら、爆音でくるくる踊りながら。

今日のそれは、「湯豆腐」だった。タカハシ流、ずぼら湯豆腐。鍋でグツグツ煮込み、出汁を取る...なんて手間をかけるのはめんどうなので、ざっくり切ったへんてこな形の豆腐たちをあらかじめお椀にセット。

ポットでお湯を沸かしたのち、ポン酢と共に豆腐たちにぶっかける。キューピーちゃんもびっくり1分クッキングだ。はい、できあがり!

「まあ、ふつうに湯豆腐になってるっしょ、ハハハ」と口にするも、中はひんやりと冷たく、外はほかほかにあたたかい、まごうことなき「ぬるい豆腐」がひたひたと浸かってぎゅうぎゅうにひしめきあっている珍事が発生した。

なーんてこった。ぜんぶ意味のわからない形だし。

やっぱり、湯豆腐はじっくりつくるからおいしいんだなあ、とごくごく当たり前の事実に打ちひしがれながらも、ぜんぶてきとうに実行する料理はめちゃくちゃに楽しかった。

たまには「当たり前」をひっくり返しちゃっても、いいのかもしれない。


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