生きるようにアイデアを出し続けること
株式会社sakasa クリエイティブディレクターの藤本太一です。
先日、同業のクリエーター達とご飯を食べていて、ふと気づいたことがあります。
それを書いてみようかと思います。
ワークライフブレンドという考え方
仕事とプライベートの境目をはっきり分けて、時間を有意義に使っていこう、という考え方が世間一般的に主流となっている「ワークライフバランス」だとしたときに、ワークライフブレンドとはまさにその逆!
仕事とプライベートの境界線を曖昧にすること。
生きるように働くし、働くように生きる、ということです。
フリーランスで仕事していたときは、まさにワークライフブレンドの状態でした。休みはないけど、毎日仕事してる感覚もない。
まさにブレンドしてました。
しかし現在の会社にジョインしてからは、フリーランスの時代に比べると割と仕事とプライベートははっきり分かれていきました。
個人から会社としてのチームプレイに変わることで、自分の時間以外も含めて、基本的に「仕事」として時間を過ごすことが多くなりました。
要するに決められた月〜金の平日の午前10時〜午後19時まで(定時)は、自分の時間でもあると同時に、みんなの時間。
勘違いしてほしくないのは、もちろん個人のときもチームプレイでした。
それでも、平日の全てがチームの時間ではなく、各々の生活がある中で、交わる時間を濃く過ごすのがフリーランスの生き方だとすれば、会社のチームプレイは、基本は同じ時間を同じ流れで共有しながら働いてます。
なので、平日は仕事、休日はプライベート、となりがちでした。
それは、自ずとワークライフバランスを意識するようになり、両者の比較が無意識レベルで思考に入り込み、そうすると両者の差がはっきり見えてきて、その結果、意識的に効率的に、区別的に生活をするようになり、少し固くなっていってました。
しかし、先日のクリエーター達との飲み会で改めて感じさせられた瞬間がありました。
その日のお相手は、自分よりも年下の敏腕クリエーター達です。
彼らは、とても素直に、そしてとても素敵に、そしてとてもクリエイティブに生きていました。
それはまさにワークライフブレンドという生き方でした。
自然に生きて、自然に感じて、自然に答えを出す。
そんな生き方。
ゆるく、そして自然にアイデアを出す
僕の仕事は「アイデアで課題をクリアすること」「アイデアで世の中をハッピーにすること」です。
ここで大事なのが、僕の仕事でクリアしないといけない課題や未来は、みんなのリアルな生活の中に存在するもの全てです。
数学のように、教科書で出される課題問題とは違います。
公式に当てはめて、定義を元に定理を生み出し、答え合わせをする。
そんなやり方では、やはりリアルとの乖離が生まれてしまいます。
常に意識的にリアルに密着したアイデアを出すように考えて仕事をしているのは事実ですが、考えれば考えるほど難しくなる瞬間もあります。
しかし、ワークライフブレンドの生き方をしていると、もっともっと自然に世の中の課題に触れる時間が増して、もっと自然に感じてもっと自然にアイデアが出てきます。
朝の通勤ラッシュの時間帯の駅構内の人達は、なんでこんなに機嫌悪いんだろう。
なんで決まって屋外トイレって、汚くなっちゃうんだろう。
レストランのテーブルに何でマヨネーズが置いてないんだろう。
そんな些細なことなんです。世の中の気になることって。
難しくない。すぐ目の前に、個々人の課題、街の課題、国の課題は潜んでいます。
無理に探すのではなく、感じるように気付くことが大事。
自然に生きて、クリエイティブに仕事する
ふと自分がそんな生き方が、個人から会社で働くようになってできていないことに気付いてしまいました。
もっとゆるく、もっと正直に、そしてもっと自然に生きること(働くこと)がクリエイティブで働くひとにとっては大事なのだと思います。
同じ悩みを持っているひとも多いと思うので、思ったまま、自然に任せて文章を書きました。
もっともっと自然体になっていきましょう!