ボールと身体の距離感『personal area』
私達は「もっとfootballが上手くなりたい‼︎」と願う全ての方々へ技術的なサポートをしている 【football・テクニカルアドバイザー】のf-style です。
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⚽はじめに
さて、
『 footballにおける”ボール”と“身体”との理想的な距離感とは? 』
あなたはこの問題をじっくり考えた事はありますか?
この問題は、もしかしたらあなたの“プレースタイルを変える”ほどの可能性を秘めているかもしれません。
“ボール”と“身体”との距離感には【技術力、プレーの成功率、判断力、プレーの幅】など様々な要素に直結する重要な問題なのだと考えています。
今回は、”ボールと身体との関係性”についてお伝えしていきたいと思います。
一緒に問題について取り組んでいきましょう。
⚽はじめに
⚽人の距離感
ーパーソナルスペースー
⚽『personal area/パーソナルエリア』
ーパーソナルエリアー
ー4つのエリアの特徴ー
ー置き場所とプレーとの関係性ー
⚽置き場所と立ち位置
―立ち位置―
―身体の向き―
―ボールの置き所と立ち位置―
⚽まとめ
⚽️人の距離感
まずは、”人の距離感”について見ていきたいと思います。
ーパーソナルスペースー
人には『personal space/パーソナルスペース』と言うものが備わっていると言われています。
これは、「対人距離」というもので、相手によって“距離感”が変わるというものです。
見知らぬ人、知人、友人、恋人。それぞれで“入っても許される距離感”が違うのです。
例えば、見知らぬ人が、急に“恋人の距離感”に入ってこられると「えっ!?」ってなりませんか?
また、優れた営業マンは、相手の“友人との距離感”に入る事を心掛けていると伺った事もあります。親近感を持たせる事で成功率が上がるのだとか。
この様に人にはそれぞれ「人との距離感/対人距離」があり、それが人間関係に影響を与える場合が多々あります。
こういった“人の距離感”の概念はfootballの技術にも変換出来るのではないでしょうか。
今回は、“ボール”と“身体”との距離感によるプレーへの影響を考えてみたいと思います。
⚽『personal area/パーソナルエリア』
ーパーソナルエリアー
「ボールを持っている時、どこにボールを置くのがいいのか?? 」
「ボールと身体との理想的な距離感とは?」
それを考える上で是非とも参考にして欲しいのが『personal area/パーソナルエリア』です。
『パーソナルエリア』では、ボールと身体との距離感をいくつかの区域/エリアにわけて考えています。
それぞれのエリアに特徴があり、その状況に応じてボールの置き場所を変えるのが良いと考えています。
では、“ボールの置き場所”と“プレーへの影響”の関係性についてまとめてみましたのでお伝えしていきます。
―4つのエリア―
まず、 『パーソナルエリア』には以下の4つのエリアがあります。
●base area /ベースエリア
○control area /コントロールエリア
◎open area /オープンエリア
×chaos /カオス
「パーソナルスペース」と同様に、自分の身体を中心として少しずつ輪が広がっていくイメージとなっています。
それでは、それぞれの特徴をお伝えいたします。
ー4つのエリアのそれぞれの特徴ー
●ベースエリア●
「センター/0地点」「足元」つまり、身体を支えられるエリア。
片足だけでも身体のバランスをとれるエリアで、身体が移動すれば当然「ベースエリア」もともに移動します。
○コントロールエリア○
自分にとって「ボールをコントロールし易い」エリア。
片足立ちで蹴脚が届く範囲の内側のエリアです。
◎オープンエリア◎
コントロールエリアの外側のエリア。
「周りを見ながらプレー」する上で”理想的なエリア”と考えています。
×カオス×
オープンエリアより外側すべて。自分の触れるエリア外。
ベースエリアからは自分がボールを扱うことができない距離です。
以上が各エリアの特徴です。
『パーソナルエリア』は身長差、足の長さ、視野の広さなど、人によって変わってきます。
自分自身の『パーソナルエリア』を理解することで理想的な”ボールとの距離感”を見つけることができる様になると思います。
では、次に“ボールの置き場所”と“プレーへの影響”の関係性についてお伝えしていきましょう。
ー置き場所とプレーとの関係性ー
『パーソナルエリア』の中でボールが扱えるのは、ベース/コントロール/オープンの3つのエリアです。
この3つのエリアとプレーの関係性について考えていきます。
●ベースエリア●
先ほども述べたように、いわゆる「足元」と呼ばれているエリアです。
ここにボールを置くことで身体のバランスを常に安定させながらボールを扱う事ができると考えています。
さらに、「足元」にボールがあるとボールを保持している感覚があり、とても安心感があります。
なので、初心者の方小さなお子様などはこの「ベースエリア」にボールを置く傾向があると考えています。
しかし、「ベースエリア」にボールを置くデメリットは、”顔が下がる”事と”移動がしづらい”という事です。
footballにおいてこのデメリットは相手にとって格好の餌食となる可能性が高いので注意が必要です。
「ベースエリア」でも顔を上げながらボールタッチをする癖をつけて行ってください。
〇コントロールエリア〇
次に「コントロールエリア」は、ボールを扱うのに最適なエリアだと考えています。
”軸足で身体を支えながら蹴脚が届く範囲”の内側なので、いつでも蹴脚でボールに触れる事ができ、安定してボールをコントロールできるエリアです。
ただし、デメリットがあるとすれば、”ボールと周囲(中・遠距離)を同一視野に入れる事が難しい”事と、高速ドリブル時ではボールがストッパーとなってしまい単純な”スピードが上がらない”という事です。
海外選手に比べ日本人には高速(スプリント)ドリブラーが少ないのには、「コントロールエリア」でのボールタッチ練習や間隔の狭いコーン/マーカーでのドリブル練習が多く見られる日本の練習環境/指導内容にも原因があるのかもしれません。
◎オープンエリア◎
最後に、f-styleがオススメする「オープンエリア」です。
この「オープン」には「開ける」という意味が込められています。
何を開けるのか?視野を広げ、プレーの幅を広げ、”ダイナミックで開放的なプレー”を行うことを目的としたエリアです。
ボールを持っている時に、短長のグラウンダーパスやロングフィード、周りを見ながら(オリエンタード)のドリブル~高速(スプリント)ドリブル、どこからでもシュートが打てるなど「いつでも何でも出来る」エリアだと考えています。
また、「オープンエリア」にボールを置く事で、常に周りを見ながらボールの位置を把握する事ができます。
周りの状況を把握しながらプレーができれば、状況把握力や成功率の高い判断力、出来るプレーの幅が広がるので、これまでのあなたのプレースタイルを変える程の可能性を秘めていると考えています。
この「オープンエリア」のポイントとしては、
①綺麗な姿勢で立ち、目線をまっすぐにして遠くを見る。
②前を見ながらボールの位置が把握できる場所。
③さらにいつでも180°ターンも含めてボールが扱える場所。
④ボールを”見る”のではなく”見える”場所。
の4つです。
ボールと身体とある一定の距離があることで、軸足を踏み込むこともでき、スプリント時にしっかりと脚を前に”スイング”することもできる様になります。
一つ注意点は、「オープンエリア」の範囲はとても狭く、すぐに「カオス」にボールが出てしまう事です。
ボールタッチの微妙な強さに注意しながら、まずは『switch』でボールと一緒に歩きながら練習し、少しずつスピードを上げていく事をオススメ致します。
置き場所とプレーとの関係性におきましては、「オープンエリア」がfootballの試合ではよりダイナミックにプレーできるということで一番オススメしていますが、試合中は全てが理想通りにはいかないので、その状況に応じてボールとの距離感を選べるのがベストでしょう。
前途の様に『パーソナルエリア』には個人差がありますので、自分自身の距離感を見つけてください。
以上が”ボール”と”身体”との距離感に関しての内容ですが、Footballでは人もボールも常に動き移動しています。
常に同じ場所にボールを置くと言うことはほぼ不可能に近いと思います。
それでも出来る限りより良い場所に“ボールを置く”為には“身体の立ち位置”と言うのがポイントとなってきます。
そこで、“ボールの置き場所”と“身体の立ち位置”の関係性について少しお伝えしていきたいと思います。
⚽置き場所と立ち位置
ボールの置き場所「パーソナルエリア」についてはご理解頂けましたでしょうか?
しかし、ただ単に「ボールの置き場所」といって、ボールを移動させるだけではfootballは上手くなりません。
逆に人が移動することで「ボールの置き場所」が変わる場合もあります。
これが『立ち位置』というものです。
―立ち位置―
例えば真正面にボールがある時、一歩左に移動すると、ボールは右足の側に位置します。
逆に一歩右へ移動すると、ボールは左足の側に位置します。
それは前後の移動でも同じと言えます。
前後の移動では、ボールとの距離が変わり、ボールに触れなくても『パーソナルエリア』を切り替えられる様になると考えられます。
この様に身体を移動させる事でボールの位置が変わります。
ボールが右足の側にあるとアウトサイドで右に、左足の側にあると左にドリブルしやすくなります。
これを巧く活用すれば、“右に行くフリをして左に”またその逆に“左に行くフリをして右に”と、「ステップオーバー」や「シザース」などのフェイント技術にも応用できる様になりますし、左右に素早く身体を移動させて「立ち位置」を変えるだけでもハイレベルなボディフェイントにもなります。
さらにボディフェイントにはもう一つ方法があります。
―身体の向き―
「立ち位置」を変えるだけでなく、「身体の向き」も変えれると、更に相手を惑わせる事が出来る様になります。
基本的に、人の進行方向は“つま先の方向”や“おへその方向”です。
その進行方向を「回れ右」とするだけで急激に進行方向が変わります。
相手にワザと進行方向を見せ、相手が動いた瞬間に急激に進行方向を(身体の向き)を変えると相手を出し抜く事ができます。
この様に「立ち位置」と「身体向き」を理解し巧く扱うことで相手を騙すことができる様になり、相手との駆け引きでより優位な状態を保つことになるでしょう。
ー置き場所と立ち位置ー
最後に「ボールの置き所」と「立ち位置」の関係を纏めると、、、
・ボールの置き所『パーソナルエリア』
→ “ボール”と“身体”との距離感
・立ち位置/身体の向き『方向性の虚実』
→ “どこに向かうのか(実)”と“フェイント(虚)”
と考えています。
常により良い“ボールとの距離感”を保ちながら素早く身体を動かし“方向性を扱う”事であなたは【自由自在にプレーする】可能性を手に入れるでしょう!
⚽まとめ
さて、皆さんは最初の
『 footballにおける”ボールと身体との理想的な距離感”とは? 』
という問題の“答え”にたどり着けましたでしょうか?
・どのエリアでボールを扱うのか??
・そして、“左・右・真ん中”のどこにボールを置くのか??
・どこに向かってボールを扱うのか??
・そして、虚と実をどの様に使うのか??
これらから、一瞬一瞬変化する状況に応じて、より良いベストな状態を見つけて下さい。
もしかすると「ボールの持ち方」だけであなたのプレースタイルが激変するかもしれませんね。
〜綺麗な姿勢があなたを変える⚽️ f-style 〜
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