クロスバイク、買ったはいいが…。前編
ある日、無性にスポーツバイクが欲しくなった。
ネットでロードバイクやクロスバイクの記事を探し、食い入るように見た。
本屋に行くと自然と自転車雑誌を探している自分がいた。
頭の中は自転車の事でいっぱいだ。
まずは種類だ。
「ロードバイク、カッコいいな。エッ、こんなに高いの !?」
「クロスバイクか…街乗りにはちょうどいいかな」
「マウンテンバイク…ちょっと違うか」
いろいろ調べていく中で、ロードバイクかクロスバイクにしよう決めた。
しかしここからが大変。
ロードバイクは欲しいけど、高いから続けられなかったらもったいない。
でもクロスバイクを買って後悔したらつまらない…。
「でもやっぱり最初からロードバイク買っとこか」
「いや、続かないともったいないのでクロスバイクでいいのでは?」
「クロスバイク買うならちょっといいやつにしようか」
「だったら最初からロードバイクがいいよな」
「メーカーは?」「車種は?」…。
もともと優柔不断な私は、1年くらい逡巡していた。
そして出した答えは「クロスバイク」
しかも一番安いやつ。
「オイ!」というツッコミがどこからか聞こえる…(笑)。
写真にある通り、ジャイアントという台湾メーカーの「エスケープR3」。
そんな経緯で私は最初のスポーツバイクを購入した。
もう10年以上前の話だ。
これを選んだ理由は改めて述べるとして、ようやく手に入れたスポーツバイク、価格は約5万円、ヘルメットや空気入れなどいろいろ買って、全部で10万円くらいの出費となった。
ただの自転車に10万円の出費、当時は「使いすぎた」と思ったものだ。
自転車が手元に届いてから、しばらくは新しいおもちゃを手に入れた子供のように近所を走っていた。
最初は「オォ25km/h出た!」「頑張って30km/h出せた!」などと喜んでいたが、次第につまらなくなってきた。
「せっかくサイクリングをするために買ったのだから、サイクリングに行こう!」と思い、近所のサイクリングロードを走ったりもした。
しかしなかなか続かない。そもそも乗るまでが億劫だ。
思い出したようにサイクリングに行ったりしてみたが、当初思い描いていたような楽しさは感じられない。
似たような経験をしている人は多いのでは?
「宝の持ち腐れ」
そんな私がサイクリングにハマり、ロードバイクを手に入れ、さらにサイクリングを楽しむようになった経緯を話したいと思う。