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GIANT Escape R3

最近、よく街で見かけるようになった「クロスバイク」
だんだんスポーツバイクが日常の「足」として普及してきているのを感じます。
 
通勤、通学でもよく使われていますね。
私も一時期通勤で使っていました。
 
さて、クロスバイクですが、やはり定番モデルというものがあります。
その中でもコストパフォーマンスに優れ、人気のある「バイク」が

「Giant(ジャイアント)」というメーカーの「Escape R3(エスケープ R3)」というモデルです。
 
石を投げればEscape R3に当たるというくらい、よく見かけます。
価格は約5万円、同じ金額なら他車よりもワンランク上のパーツがついていると、よく言われています。
私が購入したのはこのバイク。以前、話した「なんちゃってクロスバイク」より、かなり後に購入した「ちゃんとしたクロスバイク」です。
2007年か2008年の事です。
ちなみにロードバイクやクロスバイク等のスポーツバイクの事を、「自転車」とは呼ばずに「バイク」と 呼んだりします。「オートバイ」の事ではありませんよ。

エスケープR3は当時、クロスバイクの中でも一番安いバイクでした。
私は悩みに悩んで約1年もの間、バイク選びをしていましたが、そんな私がなぜ、このバイクにしたのか、その経緯をお話ししたいと思います。
 
それは、近所のコンビニで、使い込まれた赤いジャイアント「エスケープR3」が無造作に転がされているのを見たのがきっかけです。
通常、スポーツバイクにはママチャリなどにあるような、バイクを立てておくためのスタンドがついていません。このバイクもご多分に漏れず、スタンドがなく、文字通り、転がされていました。
至るところに傷や汚れがついており、決して綺麗な状態のバイクではありません。「一体、何年このバイクに乗っているんだろう」と当時、思ったものです。
一つ一つの傷や汚れが、その持ち主と過ごした時間の長さを主張していました。

するとコンビニから、テニスラケットを背負った一人の若い女性が出てきました。
バイクの持ち主はその若い女性でした。
女性は慣れた手つきでおもむろにバイクを持ち上げると、まるで身体の一部であるかのようにバイクに跨り、走り去って行きました。

その一連の所作に、私は目を釘付けにされてしまいました。
そして今まで迷いに迷っていた私は、一瞬で「これだ!」と思いました。
 
先にお話ししたように、エスケープR3はクロスバイクの中でも一番安価で手頃なバイクです。
「ジャイアント」というメーカーも、大手ではあるものの、残念ながらイタリアのバイクのようなステイタス性の高いメーカーではありません。
つまり決して周りから羨ましがられるようなバイクではないのです。

が、その時の女性が乗っていたR3がとてもかっこよく、というより、
R3に乗ったその女性がとてもかっこよく感じられ、
「バイクが問題なのではない、乗り方が問題なのだ」と気がつきました。
 
ピカピカに磨いた高級バイクに跨り、傷をつけまいとビクビクしながら乗るより、
何処へでも一緒に連れていける良き相棒として、自分の脚として使い倒す、そんな乗り方をすべきだと。
 
私がエスケープR3を選んだのは、そういった理由からでした。
もちろん今でも現役で街乗りバイクとして活躍しています。
 
皆さんの購入の一助となれば幸いです。

 

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