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0420:やくみん覚え書き/モデルな人々

 小説「やくみん! お役所民族誌」に登場する組織や人物には、モデルがある。私の知る組織であり人々だ。もちろんモデル=祖型であって、守秘義務や人格の尊重、さらにはエンターテインメントとしての「盛り」などの様々な観点からコントロールしている。複数の人の特徴を混ぜていたり、まったく想像でそれらしく書いていることも多々ある。

 澄舞大学は、私が役所から内地留学派遣され修士号を取得した母校をモデルとしている。発表した原稿の範囲では、文化人類学の入華陽染(いりはな・ひそむ)教授と石川耕一郎准教授が登場している。前者は修士課程当時に学んだ恩師がモデルであり、後者は面識はなく設定のみ借りている。

 今日は澄舞大学(のモデル校)のオンライン公開講座があり、聴講した。講師はこれも私の恩師であり、作中では「ダンディ先生」として第二話以降で登場する。

 第一話は主人公・香守みなものインターンシップが主舞台であるため、澄舞県庁と澄舞大学の関連はそれほど描く場面がない。第二話でみなもが在学のまま嘱託職員(現在は「会計年度任用職員」という仕組みになっているが旧制度で描く)として消費生活センターに潜り込み、県庁という組織の参与観察を行う。公務組織の只中で経験する様々な事柄を俯瞰したり相対化する仕掛けとして、教官たちの自主的な集まりである社会科学研究会=すま大妖怪会議が登場する。行政学者であるダンディ先生は、みなもにとって専攻外ながら重要な役割を果たす筈だ。

 今日の講義のテーマは……いやこれを書いたら特定されるだろさすがに。なので書かないけれど、役所そのものの話ではなくむしろ「役所の外」の公共への関わり方についてのお話だった。みなもは半年間の参与観察を経て、行政組織の力と限界を知ることになる。限界を超えるためには、役所の外の公共が大切な鍵になる。その辺りの気付きにダンディ先生がうまく関われれば、と思ってる。

 とはいえまずは第一話を書き進めなければ。前回アップしてからかなり時間が経ってしまった。今書いているところのアップ予定は、目標、明日(宣言して自分を追い込むタイプ)。

--------(以下noteの平常日記要素)

■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積158h34m/合格目安3,000時間まであと2,842時間】
しまったノー勉強デーになっちゃった。

■本日摂取したオタク成分(オタキングログ)
『エウレカセブンAO』特別編、最終話の後を描く。ここまで観て気持ち的には着地できたな。それにしても、世界線の変わる物語は、感情移入の保持が難しい。AO本編終盤でそれを強く感じ、特別編も引きずった。やはり物語の構造に対して尺が足りてない感じがするなあ。『暗殺貴族』第7話、乳液と化粧水の違いも分からない男>私。『BS世界のドキュメンタリー ナチズムの再来 ドイツ 極右の実態』、公然の人種差別やテロが繰り返されるドイツ社会の深刻な話。ネオナチが台頭しているという話に耳を疑ったのは20年くらい前だったろうか。この番組で一番怖かったのはテロそのものより、極右を支持する土壌がドイツ社会に静かに静かに浸透している様子が窺えたことだ。

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