見出し画像

0101:公務員の終わり方(4)

 なぜ退職後の生計の道として想定するのが司法書士なのか、ということは以前にも少し書いた。その際は消去法的な表現だったので、もう少し丁寧に記しておこう。

 私はもともと法律に強い方ではなかった。大学時代の専門は法律・行政とはまったく関係のないものだったし、公務員になってからも避けて歩いていた。けれども──現時点では身バレを避けるため大まかな表現をするが──業務上法律と向き合わざるを得なくなった。その結果として、行政法では修士号を取得し、実務経験を重ねてきた。一方民事法領域では、契約法方面の部署に通算6年間、家族法方面の部署に2年間の実務経験のみ。実務に関わる理解はあるが、司法書士試験の範囲・密度に照らすと9割方は未知の世界ということになる。それでも、勉強をきちんとすればという前提条件の下、法律資格が能力的に手の届かないものではないという実感が、心理的なハードルを一定の高さにとどめているのは確かだ。

 司法書士資格はプライベートで関わっているボランティア活動において、司法書士資格は大きな意味を持つ。現にその活動で弁護士・司法書士・法学系大学教員等と繋がりがある。今は役所の内実を窺える公務員としての貢献ができるが、退職後にも違う形でボランティア活動に貢献する上で、司法書士資格を取りたいと素直に思う。それが「なぜ別の道ではなく司法書士か」ということについての、答えだ。もちろん法律系専門家としての収入見込みも魅力ではあるのだけれど、心理的には二次的理由にとどまる。

 最大の問題は、この年齢になって頭脳が資格取得に耐えられるかどうか、だ。そこには「勉強する気力」の問題も含まれる。実際9月以降およそ三ヶ月の勉強量はあまりにも少なく、進捗は甚だキビシイ。若い頃からの「好きなことだけしていたい」性格がわざわいしているのは、毎度の「本日摂取したオタク成分」からも窺えるだろう。

 そうすると、他のあらゆるものを犠牲にして司法書士試験一本に絞る道ではなく、好きな道に「保険」をかける道が浮かび上がる。続く。

 今日のヘッダ画像は東京都港区・十数年前のお台場ガンダム。

■本日摂取したオタク成分
『神様になった日』第8~10話、前半のコメディ調を上書きするシリアス展開。最終回がなんかアレらしいとの息子情報。愉しみに観よう。『ダーウィンが来た! 恐竜超伝説』本編は観てなくて、たまたまチャンネル変えたらエンディングで、CGメイキングが凄くて笑った。夜の回でもキリンの場面で「麒麟が来た」の音楽で笑わかせてくれた。『岸辺露伴は動かない』D・N・A、家族みんな無言で観入った。こういう不思議な筋立てを、こういう見事な演出で魅せてくれる、NHKドラマ班に拍手。『天気の子』あー、あんまり観てなくて話が分からんかった。新海監督作品って、これまでずっとそうだったんだよな。「君の名は。」だけは映画館で観たので集中できたけど。なんか相性悪いのかも知れない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?