大学最後の学期が本日スタート!梨を抱えていざキャンパスへ。
9月20日、月曜日。
今日は、2021年度の秋学期初日です。
通常であれば対面で開講される授業も、現在は宣言発令中のためオンライン。
そのためキャンパスに行く必要は特別ありません。
ただし、大学までの通学定期を思い切って買ってしまったことにはじまり、
キャンパスに行かないと夏休みが終わった感覚が湧かないこと。
卒業までキャンパスで過ごせる時間はそう多くないこと。
キャンパスに行けば何か面白いことが起きるかもしれないという期待感。
友達や先生に会いたいという切実な願い。
そういう気持ちが込み上げ、とても大学に行きたくなりました。
お天気もよい。
1限を家で受けた後、キャンパスに行くことにしました。
10時半。
私の最寄り駅までの道には、梨園が多くあります。
それもそのはず。
かの有名な「ふなっしー」発祥の地、船橋市に住んでいます。
今日は、どうしたことか。
普段は見向きもしない野菜の直売所に吸い付けられるかのように足が向きました。
3玉1000円。
梨は「新高」と「あきづき」の2品種がありました。
買ったのは「あきづき」。
直売所の方によれば、「新高」は少しクセがあるとのこと。
梨をゼミの先生に持っていこうと思っていた私としては、ここは挑戦せず無難なところを選びたい。
電車に乗り、隣に座っていたおばあちゃんに
「まあ!大きな梨ねえ~!」と言われるほどにはずしりと重たく、みずみずしい美味しさがその姿から伝わる梨でした。
私の家からキャンパスまでは2時間かかります。
行きの電車では、以前ゲストスピーカーでお話ししてくださった永松真紀さんの本「私の夫はマサイ戦士」を読み進めました。
一度でも声を聞いたことがある方の本を読むと、文章がその方の声でナレーションのように流れます。
それが読書の時間をより楽しいものにしてくれるのです。
などと、読書について語ろうとする私ですが、武蔵野線の後半は爆睡し、気づいたら新座駅に到着しました。
遠くに山並みが見えるこの景色はお気に入りです。
12時20分。
スクールバスの発車時刻まで30分、
という絶妙な時間に到着してしまったよう。
バスが停車する、南口。
意外にもまだ五輪ムードが漂っています。
反対側の、北口。
立教生が使うことはまずありません。
スクールバスが来るまでの30分の時間を潰そうと、北口から散歩に繰り出します。
しかし、この日はお散歩日和。
というよりも暑くて、少し歩くだけで汗ばむ陽気。
しかも、お散歩するには梨が重すぎるというバッドコンディション。
延滞していた図書館の本5冊とノートパソコンまであり、私の肩にトートバックの持ち手が食い込みます。
結局そう遠くまでは歩けず、唯一見つけたスポットとして「神明神社」にお邪魔しました。
9月も終わろうとしていながら、境内から元気のよい蝉の鳴き声がしました。
私の夏はまだ終わっていない。青春はまだこれからだ。
蝉の鳴き声は私を鼓舞し、明るい気持ちにしてくれました。
13時。
無事、12時50分発のバスに乗り、キャンパスに到着。
光に照らされ、芝生も青々としています。
とりあえず、延滞していた本を返却。
物理的にも精神的にもスッキリ!
新学期を迎えたキャンパスは一層磨きがかかり、美しく見えました。
きっと夏季休業中に整備員の方や植木職人さんが綺麗にしてくれたのでしょう。
ありがたいこと。
昼休みは、多くの学生で賑わう中庭ですが、この日は暑かったからか、オンライン授業だからか人影はありませんでした。
キャンパスから見える山並み。
これもお気に入りの風景です。
8号館5階は富士山も見えると言われ、新座キャンパスの施設の中でも高い場所にあります。
最上階でのんびりオンライン授業を受けようかと思い5階までエレベーターで上がりましたが、残念。
先客がいました。
あまり勉強に熱心ではなさそうな3人組と、仲睦まじいカップル1組。
この日、キャンパス内では、どういうわけだかカップルが存在感を示していました。
そうか、ここは私の場所ではないのだ。
と少ししょんぼりし、エレベーターに舞い戻ります。
すると、ここで4年生の知り合いを発見!
嬉しい!
久しぶりの知り合いの姿です。
しかし、会うのが久しぶり過ぎて名前が思い出せない。
今になってようやく思い出しました。
そう、まゆこちゃん。
まゆこちゃんとは、1年生のとき「世界史の中のキリスト教」という授業を隣で受けていた仲。
お互い、よく授業中に爆睡していました。笑
それもまたよい思い出。
まゆこちゃんは、このあと3限からゼミがあるとのこと。
ゼミの教室を覗くと、みんな楽しそうにワイワイガヤガヤ。
いいな~、対面での授業。
私も友達と同じ空間で授業を受けたいな~。
と、またもやしんみり。
13時半。
私も3限の授業を受けようと4階の片隅でパソコンを開いたものの、
あれ?何の連絡も来ていない、、
担当の先生が祝日だから大学が休講だと思ったのか、未だに真相不明ですが、とにかく何も連絡が来ないまま授業時間が過ぎていきます。
どんどん空しい気持ちが高まるばかりなので、キャンパス内を散歩することに。
どこを歩いても明るく強い光が差し込み、直線的な影ができています。
人影はありません。
思い出の詰まったN421教室。
この教室は、私の「もう一度授業を受けたいランキング」第3位です。
1位は、N121。
2位は、N8B1。
もしかすると、今の1年生や2年生は、これらの教室を一度も使ったことがないのかもしれないですね。
なんということでしょう、、。
「テーブル・イスの移動禁止」と書かれた新しい張り紙を発見。
確かに、ここにある椅子を勝手に動かして使った記憶もあります。。
なんと生きにくい世の中になったのでしょう。
キャンパスで友人とランチをしながらたわいもないお喋りをすることもできないなんて。
大学内の制約や禁止表示は日に日に増えている気がします。(日々の変化を感じるほど連続してキャンパスに来ていませんが。笑)
大好きだったキャンパスがどんどん居心地の悪い場所になっていきます。
いつもキャンパスに来れば明るい気持ちになるのですが、どういうわけだかこの日は悲しい気持ちになりました。
この本は、先ほど紹介した永松真紀さんと同様の授業でゲストスピーカーとして授業でお話ししてくださった頭木弘樹さんの本。
いや、頭木さんの本ではない?カフカの本なのか?
背表紙の著者名の欄にも「カフカ」と書かれていたおり、頭木さんの本だと気が付くまで少々時間を要しました。
元気になろうと思ってやってきたキャンパスで思いがけずナーバスになっている私にはピッタリの本と思い、大学内の丸善で購入。
14時半。
ゼミの先生が「研究室に来ていいですよ」と言ってくれ、ホッと一安心。
それまでの数時間、私はキャンパスに自分の居心地の良い場所を見つけることができなかったのです。
研究室で先生やゼミの後輩と話し、ようやく元気を取り戻しました。
美味しそうであることの代償に、大変重く荷物になっていた梨も、無事、先生のもとに旅立ちました。
「卒論、期待しています」
と言ってくれる先生に励まされ、何とか頑張ろうと少しだけ卒論に関する作業を進めます。
17時。
帰り際、手話検定のテキストを借りるため図書館に立ち寄ると、
前日に見たドキュメンタリー映画「くじらびと」の舞台であるラマレラ村のクジラ漁に関する本を発見。
私の「知りたい」に応えてくれる図書館に感謝。
帰りの電車ではこの本を熱心に読みました。
面白い、、!
これはよい本に出会いました。
たわいもない1日ですが、実は特別な日である気もして、ここに書き留めました。
卒論を無事書ききることはできるのか。
卒業単位を取り終えることができるのか。
ドキドキの秋学期のはじまりです。
おまけ
私の今学期の時間割はこちら。
ここには表記がありませんが、オンデマンドの授業を1つ履修しています。
その授業は、機械?ロボット?のようなナレーションが付くスライドの動画をただ順番に視聴します。
ナンダこれは??
いよいよ通信教育すぎる。
と嘆く一方、まだ初回の授業。
授業を批判するにはまだ早い。
全てが機械音声ではないかもしれない。
もしかすると、素晴らしい先生がこの後登場するかもしれないじゃないか。
これまで、あまり興味がないと思った授業を履修中止したり、レポートが締め切りに間に合わず単位を落としたり、とのんびりと構えていた結果、卒業を半年後に控えた今でも卒業に必要な単位があと2つ足りなりないというスリリングな状況になっています。笑
だからこのオンデマンド授業だって、1回受けただけで履修中止なんてダメダメ。
そう言い聞かせます。
根気強く。
頑張れ、私!
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