観光学部生インタビューvol.2|まりのん|観光学科3年
こんにちは!立教大学観光学部3年の江上ふくです!
今回は、「観光学部生インタビュー」の第二弾です。
お話を聞かせてもらったのは、「早期体験プログラム」で一緒にマレーシアのボルネオ島に行った、まりのんです!
==========profile==========
名前:まりのん
出身:埼玉県
所属:観光学科3年(2020年度現在)
ゼミ:東ゼミ(観光マーケティング)
好きなこと:カヌレ・ふらふら歩く
theme1 観光学部について
Q1 最初に「立教大学 観光学部 観光学科」を選んだ理由を教えてください!
私は経済系の学部を中心に受験していて、実は立教の観光学部は滑り止めでした。
高校生の時から地方創生に興味があったことや、何となく面白そうという軽い気持ちで願書を出した記憶があります。学科はあまりこだわって決めませんでした。
最初は志望度も高くはありませんでしたが、入学してから「観光学部に入って良かった!」と思う瞬間がたくさんあり、今では滑り止めで受けた自分を褒めたい気持ちです(笑)
ー「観光学部に入って良かった!」と感じた瞬間を教えてください!
観光学部では観光を様々な角度から学ぶため、結果的にいろんな学問をかじって学ぶことができたのが良かったです。
観光は、農業・交通・宿泊・飲食・法律…などあらゆるものと繋がっています。
そのため、観光を学ぶ中で自分が何に対して興味を持っているのか、何にピンとくるのかを探すことができ、特に興味を持ったことはゼミに所属して深く学ぶことができています。
また、観光学部には旅行好き、つまり冒険心を持っている学生が多く集まってきます。
外交性が高く、新しいものに挑戦してみようという気持ちを持っている友人が増えたことで、私も影響されて色んなことに挑戦できました!
Q2 時間割を見せてください!
時間割のこだわりポイントを教えてください!
(大学2年次 春学期の時間割)
※オレンジ=新座キャンパスの授業
青色=池袋キャンパスの授業です。(以下、座キャン・池キャン)
火曜は1日で座キャンと池キャン、2つのキャンパスで授業を受けていました。
私は池キャンのサークルに所属しており、火曜日は5限終了後にサークルがありました。
それまでの時間を上手く使うため、まずは2限と3限を座キャンで受け、4限の時間に池袋へ移動。5限は池キャンで授業を受け、その後サークルに参加していました。
座キャンが自宅から遠い人には、1日中池キャンの日を作るのもオススメです!
学生の中には、どの授業も同じ友達と受けている人もいますが、私は授業ごとに一緒に受ける友達を変えるようにしていました。
そうすると、週に一度は必ず色んな友達と顔を合わせることでき、休み時間の15分だけでも近況報告をしたりお菓子を食べたりして過ごすことができました!
<よくある質問>座キャン生は池袋のサークルに入れるの?
所属キャンパスが新座の人も、池キャンの授業を受けることやサークルに入ることができます。(反対に、池キャンの学生も座キャンの授業を受けることやサークルに入ることができます)
まりのんは池キャンのサークルに入ったことで色んな学部の友達ができ、友達に「この授業面白いよ!」と教えてもらうことや、一緒に池キャンの授業を受けることができたそうです。
新座キャンパスにあるのは、観光、現代心理、コミュニティ福祉の3学部のみです。そのため、色んな学部の友人を作りたい人には、池キャンのサークルに参加するのがオススメです!
Q3 これまで履修した中で一番印象的だった授業はなんですか?
1年生で履修した「早期体験プログラム」*という授業です。
一週間マレーシアのボルネオ島に滞在し、私にとって初めての海外経験でもありました。
ボルネオ島における観光を考える際、経済的には正しいことでも、その土地に暮らす人の立場や文化からは必ずしも良いと言えないという場面がありました。
1つの事象に対して立場や視点を変えていろんな角度から考えられるようになったことが1番自分の成長を感じられた点でした。
観光学部の授業では、国内外問わず観光に関する事例を紹介されることが多くあり、観光を学ぶ上でも旅行経験は欠かせません。
「私がカンボジアに行ったときはこうだった」、「マレーシアでも同じようなことがあった」など、自分の経験と授業を繋げることができたときに一番学びが深まると思っています。
海外に目を向けたり、色んなことにアクティブに挑戦するきっかけになったこのプログラムに感謝しています!
<用語>*早期体験プログラム
観光学部1年生向けの海外研修プログラム。マレーシア、インドネシア、ベトナム、カンボジア、ネパール、ハワイなど多様な地域を訪問し、それぞれ10~20名程度の学生が先生の付き添いのもとフィールドワークを行う。
※現在は「グローバル・スタディ・プログラム」という名前に変更されており、内容も異なる。
参考:https://tourism.rikkyo.ac.jp/career/global.html (立教大学観光学部HP)
〔マレーシアの先住民、イバン族が住むロングハウス〕
まだまだある!まりのんオススメの授業
①GL101(全学共通カリキュラム)
1年の春学期で履修したこの授業がビジネスの面白さを教えてくれました。
チームごとの活動が中心の少人数授業で、今でも仲の良い友達と出会うきっかけにもなりました!
②宿泊産業論(観光学科)
先生が世の中の動向や最新の事例を紹介してくれるので、観光を扱いながら世の中の動きについて学ぶことができました。
教科書的な内容だけでなく新鮮な知識を得ることができる面白い授業でした。
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theme2 ゼミについて
Q4 所属しているゼミと、選んだ理由を教えてください!
所属しているゼミは、東ゼミです。
私はGL101の授業を通じてマーケティングやビジネスに関心を持っていたため、その分野のゼミに入りたいと考えていました。
東先生はゼミ生を「ファミリー」と呼び、学年を超えたつながりを大事にしています。
「マーケティングを勉強したい」という私の考えとゼミの内容が一致したことや、学生同士や先生との結びつきを大事にしているゼミの雰囲気が魅力と感じ、東ゼミを選びました。
Q5 ゼミではどのようなことに取り組んでいますか?
ゼミではマーケティングやブランド論の考え方を応用し、観光という事象を通して世の中を見る、地域の在り方を考える、ということをしています。
2年生の春学期はマーケティングの基礎知識について学び、2年の秋学期にはヒット商品分析を行いました。
「ヒット商品分析」は、毎年日経MJより発表される「ヒット商品番付」の中から1つずつ選び、なぜその商品が売れたのかをマーケティングの手法を用いて考えます。
2年生まではマーケティングを中心に勉強しましたが、3年からは自分が研究したいテーマを設定しチームごとに活動しています。
私のチームは「地域ブランド」をテーマとし、現在は国家ブランドについて調査しています。
例えば、一般的にフランスには「美食」「おしゃれ」というイメージ、
タイであれば「エキゾチック」というイメージがあります。
このようなそれぞれの国が持つイメージは、私たちにどのように影響を与えるのか、観光にとって、産業にとって、国民にとって、どんな影響があるのかを研究しています。
〔昇仙峡(甲府市)でのフィールドワークの様子〕
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theme3 大学生活について
Q6 大学生活で印象深い思い出やエピソードはありますか?
所属していたボランティアサークルで参加した「島おこし」です。
大学1年の夏に鹿児島県の喜界島に行き、1週間自炊しながら農業体験をしました。
実際に農業を体験すると、本当にハードで地道な作業で、これを日々続けている農家さんには頭が上がらないと感じました。
現在、日本では農業の担い手が減少し、食料自給率も低下しています。
私は安心して食べることのできる国産の食べ物が減っていくことが悲しく、どうすれば農業のマイナスイメージを払拭し担い手を増やすことができるのだろうと考えるようになりました。
〔喜界島での農作業の様子〕
私はこの島おこしの経験を通じて、自分が農業に興味があることに気がつきました。
やりたいことは、実際に見聞きしたこと、経験したことからしか見つけることができないと思います。
どんな経験も必ずその後に活きてくるので、とりあえず何でもやってみることが大事だと思っています!
また、様々な人と出会いリアルなお話を聞くことや、チームで汗水たらして活動することは、大学生の今しかできないことです。
社会人になってどれだけお金や時間があってもできないこと、
今しかできないことにこだわり色々挑戦した経験が、今の私に繋がっていると思います。
〔およそ2.5キロ続く一本道。見渡す限りさとうきび畑〕
〔透き通った喜界島の海〕
Q7大学在学中に挑戦したいことや将来の目標があれば聞かせてください!
人生の目標にしているのは、「アフリカに行くこと」です。
私はカンボジアでの住居建築ボランティアの経験を通じてBOP*に関心を持ち、現在はアフリカや貧困層をターゲットとしたビジネスに携わりたいと考えています。
アフリカをただ訪問するのではなく、仕事として行くことができたら一番いいなと思っています!
〔カンボジアでの建築ボランティアの様子〕
<用語>*BOP
Base of the Pyramidの略。世界の所得別人口構成をグラフ化すると、下から低所得者層、中間層、富裕層の三段階からなるピラミッド型となり、その最下層の低所得者層を指す言葉。世界人口の約72%にあたると言われる。
BOPビジネスと呼ばれる、主に開発途上国のBOP層を対象とした持続可能なビジネスも存在する。
出典:
https://sustainablejapan.jp/2015/09/04/bop/18542 (Sustainable Japan)
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観光学部を考えている高校生へのメッセージ
観光学部は、自分がやってみたい!と思ったらその学びの機会を提供してくれるので、積極性のある人にはたまらない学部だと思います。
学部選びに関わらず、これまでときめいたことや少し気になったことに首を突っ込んでみると、新たな発見があり、徐々に自分がどんなことに興味があるか分かるようになると思います。
やりたいことが上手く言語化できなくても、時には「直感」を信じて色んなことに挑戦してみて欲しいです!
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編集後記
無事、「観光学部生インタビュー」の第二弾も書き切ることができました。
協力してくれたまりのん、本当にありがとうございます!
前回お話してくれたひとえちゃんもまりのんも私の親しい友人ですが、話してくれた内容はどれも初めて聞くものばかりでとても新鮮でした。
「喜界島に島おこしで行って農業してきた!」という話は聞いていましたが、その経験から何を感じたのか、何を考えるようになったのか、という部分まではお互いに話す機会も聞く機会もなかったと感じました。
一方で、経験した直後にはモヤモヤして言語化できなかったことや気づかなかったことも、時間が経ちあるとき突然一本の線のように繋がり、自分が何を感じたのかを表現できるようになったり、新たな気づきが生まれることもあると思います。
インタビューという形式で友人と話すことは、聞き手である私が友人の知らなかった一面や考え方を知ることができるだけでなく、語り手である友人が改めて自分の経験を振り返り言語化することで経験を再定義することに繋がる気がします。
インタビューというと堅苦しく感じますが、これもコミュニケーションの一種であり、そこから生まれるものには通常の会話にはない価値があるように思います。
引き続き、色んな友人から話を聞き刺激をもらいながら、記事にして発信していきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました!