パイナポー式かわロボ機体のスタイリング
どーも、去年の記事書いたあと全然続かず今に至るパイナポーです。
去年、カラフルな過去機体の紹介をしつつスライダー脚について語りましたが、今年はその過去の機体たちをどうデザインしたかを語りたいと思います!
スタイリングとは?
スタイリングといきなり言いましたが、髪の毛?服話?ってなるかもしれないのでまず説明しておきます。
ここで言うスタイリングは、工業デザインにおいて機構をそのままに外観を変えること。要するに同じザクでもシャアザクとドズルザクは見た目全然違うよねみたいな話です(細かいツッコミはナシで)
なのでこれから紹介するスタイリングの話は、アームの種類とか車格とかそういうのは決まった上で、どう機体をカッコよくするかって話になります。
勝ちたいのはもちろんだけどカッコイイ専用機作りたいそこのあなた、どうぞ続けてお読みください〜
まず機能上最低限必要な形を設計する
スタイリングをする際、まず大前提としてあるのは機能設計がちゃんとしてることです…というのは真面目な回答ですが、じゃあどこまでが必要最低限の設計やねんってなりますよね。
あくまで自分の例ですが、
ギア配置が終わっていること
リンク機構に必要な軸の位置が決まっていること(ヘッケン/スライダー軸の位置など)
リンクや脚に干渉せず、回転部が抑えられる軸を配置できていること
が必要最低限です。特に脚周りはデザインを入れやすく色んな形を先立って想像してしまいがちですが、かっこいいことに満足して干渉を見逃す…というようなことになりがちなので要注意…。
設計自体に慣れているのであれば、同時並行でもいいかもしれません。
デザインを入れやすい場所にアタリをつける
かわロボ機体においてどんなタイプの機体でもデザインを入れやすい場所、それはズバリ…!
脚の側板と電装カバーです!!
私の愛機「凰 arms(パイナポーアームズ)」なんかはまさにそうで、足側板と電装カバーにモチーフのデザインが入ってます。逆に、よく見るとその他の部分は色つけてるだけでほぼ最低限の形状でしかないんです。そう、それくらい脚側板と電装カバーの視覚に入った時の印象は強いんです。
モチーフになるものをよく観察する
最低限の設計OK、デザイン入れる場所のアタリもついた、なら次にやることは1つ!モチーフを舐めるようによく観察する!
パイナポー式スタイリングには必ずモチーフになるものがあります。ライダーだったりMSだったり。
どっかの念能力者みたいに本当に舐めて味まで把握しろとはいいませんが、モチーフの目を引くところはどこか、特徴点は何かよく観察しましょう。
凰 armsのモチーフは仮面ライダー鎧武ですが、人型のものがモチーフだと胸や肩に装飾があったりすることが多いので、側板や電装カバーの形に入れやすいです。
また、モチーフの配色もよく見ておきましょう。黄色と緑が使われてる、だけではなく黄色が4割、緑が2割というように色の割合も気にしましょう。
デザインを取り入れることもそうですが、色の割合も真似すると更にかっこよくなります。鎧武で言うと、一見すると金色のライダー…に見えますが、ベースカラーの紺色が5割、金色4割、差し色程度に緑1割って感じになってます。なので、電装カバーに加えて脚も紺色、アームユニットや脚側板に金色、所々に緑といった配色にしています。
実際に手をつける
ここまでCADから離れたことばかり話してきましたが、ここから実際にどうやってるかの話になります。私がやっている手順としてはこんな感じ。
メンテ穴をトレースして紙に起こす
紙で取り入れたいデザインの下書きをする
下書き通りに2Dスケッチをする
(3DCADの場合)モデルに色をつけてみてバランスを見る
場所によって染色かスプレー塗装かペンで塗るか決める
あとはつくってあそぼ
特に最後の色付け方法は色んな人が色んな方法でやっているので、かなり自由度があります。それもそれでひとつの記事になるくらい内容あるので、この記事読んで気になったら気軽に私に連絡ください〜
え?聞く前に記事書けって?…許せサスケ、また今度な。
色んなスタイリング機体紹介
ここでは、私が作った機体以外で好みなスタイリング機体を紹介していきます!
まずは立命杯で猛威を奮った、弊学の先輩方のポケモン機体!
どちらもしっぽ、尾ひれのモチーフや配色からひと目で分かるこのデザイン!スタイリングのお手本ですね。
次は酒鶏さんの下剋上シリーズの狼王!ガンダムってみんな赤青白のトリコロールカラーで、モチーフにすると違いつけるのが難しいんですが、ウイングがテイルブレードになっているのは驚きました!メイスのようなシールドも相まってとてもいいですよね!
そして現役学生さんの機体も負けてません、立命杯でデビューした、大同大学はやてちゃさんのRH-Noirs!
こちらは脚ユニットに施された3Dプリンタ製のデザインが素晴らしいですが、特徴的な黄色いラインは別パーツをはめ込んでるとの事!マスキング要らずで面白いアイデアですよね〜
最後に
パイナポー式スタイリング術、いかがでしたでしょうか?
実はあるイベントでマクロスやアクエリオンのメカデザイナーで有名な河森正治先生がロボットのスタイリングの話をされていて、かわロボでも同じことが言えるなと思ったのが記事を書いたきっかけでした。
最近はもう動く機体作れるのが当たり前になってきたので、作ったあとただ色を付けるだけでなく、設計段階からスタイリングも視野に入れてみては?
何よりかっこいい機体いっぱい見たい!みんな作って!!以上、解散!!