イタリア語全然できないけど、イタリア語は面白いってことを紹介する。
ネットスラングで覚えるイタリア語
こんにちは。大学1年生までイタリア語を授業でやっていて、結局苦手意識は消えなかったものの、それとは違う方面でイタリア語を楽しんでいた、者です。
僕の大学・学部では必修の第二外国語(以降「2外」)が1年生の時に週4コマあります。2年間でチマチマやるんではなく、1年間にガツンと詰め込まれています。
それが何を表すかというと、2年以降に必修2外がないのです。なので、授業を自ら取らなければ(もしくはその言語が関係する講義を取らなければ)、2外に触れることはなくなります。
そして、僕は、2年生になって、めんどくさいと思って、2外を、取りませんでした。
しかし今になってめっちゃ後悔しています。
なぜでしょうか。
理由は、少なくともクラスで一番、イタリア語という言語をとある面で楽しんでいた自信があるからです。そして、その思い出を失いつつあるからです。
とある面とは、「テストで高い点を取ること」への楽しみ方や「先生とのコミュニケーション」への楽しみ、「単位をもぎ取ることへの執念」など、多くの人がカッコつきの“2外”に対して抱くようなものではありません。
僕がひたすらに考え、楽しんでいたのは、イタリア語という言葉自体からいかに「面白い要素を見つけ出すか」ということです。さらにその面白さは「興味深さ」的な面白さではなく、「アホらしさ」一筋です。
そして、人間、アホなことは大抵記憶に残ります。正直言って、僕はこれを探し続けたから2外の成績が「良くも悪くもない」ところに収まることができたのだと思います。
もしこれからイタリア語を学ぶ方は、僕が紹介する要素に少し注目してイタリア語を学んでみてください。きっと覚えやすくなりますよ。
このnote記事は日本語的面白さしか書かないので、イタリア語知らないって方にも楽しんでいただけると思います。きっと。だから、最後まで読んでみてくださいね!
特に2外に苦しんでいる1年生のあなた!ファイト!
このイタリア語面白さ紹介は、僕の備忘録的な側面もありますが、いつの日か僕がちょっとこの言語について積んでから、もっと詳しく書いてシリーズ物にしたいと思ってます。その日は来るのか。とりあえず、今回のは“さわり”です。
では始めていきましょう。聴いてください、「イタリア語全然できないけど、イタリア語は面白いってことを紹介する」。副題は「ネットスラングで覚えるイタリア語」。
※圧倒的に正確性に欠ける投稿ですので、よろしくお願いいたします。
★動詞の現在形活用★
イタリア語やってない方にとっては、「早速動詞の活用かよ!」「専門的かよ!」って感じかもしれません。
イタリア語を学ぶ人でも、動詞の活用は初学者にとってはなかなかのハードルでしょう。でも、現在形ごときで躓いてたらこれ以降ガチで死にます。だから、躓くわけにはいきません!
そのために、僕が紹介するような要素を取り入れて学習するのです。面白く覚えちゃおう!と。
イタリア語の動詞には一番最初に学ぶ現在形の時点でも、しっかり「アホらしさ」が詰まっているのです。
卍卍まじ卍すぎるイタリア人卍卍
~まんじお母さん編~
イタリア人は真顔で「卍(まんじ)」と言います。まじ卍です。日本のJKよりタチが悪いです。なんでかって。怒ってる時にも言うからです。
ちょっと詳しく説明していきます。
まんじとは、イタリア語での「mangi」のことを指しています。
「mangi」は、「食べる」という意味の動詞「mangiare(まんじゃーれ)」の二人称単数活用の活用形です。
何言ってるのか、もう少しゆっくり説明しますね。ごめんなさい。僕がまじ卍になってしまって、非常に早口になっています。
イタリア語の動詞は、話の対象によって語尾が変化します。
mangiareを例にすると、
io mangio 「私は 食べます」
tu mangi 「あなたは 食べます」
lui/lei mangia 「彼は/彼女は 食べます」
noi mangiamo「私たちは 食べます」
voi mangiate 「あなたたちは 食べます」
loro mangiano 「彼ら/彼女らは 食べます」
の6段階です。
訳(つまり意味)としては変わりませんが、対象によって、語尾が変化するのです。
そのうちの「あなた」について話す時、つまり二人称単数の時の活用が「mangi」なのです。
ここで、次のようなシーンを想像してみましょう。
母:「もう晩御飯できてるわよ!!早くmangi!!!」
息子:「ごめんなさい!!」
お母さんまじ卍ですね。まんじお母さん爆誕です。
そして、なんと素敵なことに、イタリア語の活用はだいたい同じような規則です。
例えば、英語で言う「take」的な意味をもつ「prendere」という動詞の現在形活用を見てみましょう。
io prendo →「o」
tu prendi →「i」
lui/lei prende →「e」
noi prendiamo →「iamo」
voi prendete →「ete」
loro prendono →「ono」
また「寝る」と言う意味の「dormire」はこうなっています。
io dormo →「o」
tu dormi →「i」
lui/lei dorme →「e」
noi dormiamo →「iamo」
voi dormite →「ite」
loro dormono →「ono」
見ての通り、語尾がなんとなーく似てて、規則的にガーーっと覚えられるのです。
『語尾が「i」なのは二人称単数だな!』って言うのは秒で覚えたと思います。あとは他の活用を、例えば三人称複数の時に「mangiano」を「まんじやのお...(仙人風)」みたいなノリで覚えていって、mangiareの活用をこの勢いで覚えてしまえば、他にも応用できるのです!
知らないですが、おそらく新しいことを学ぶに当たって、人間は何か「引っかかるもの」があると良いと思います。知らないですけど。
まさか「まじ卍」って言ってるだけでイタリア語ができるようになるとは思いもしませんでしたよね。
すこすこのプレフェリすこ
~すこすこの国編~
日本人で「すこwwwwwお前のギャグセンほんとすこwwwwwwwwwww」ってすこすこ言う方、いると思います。スコティッシュホールドかけてやろうかと思うこともありますが、かつて僕も割と言っちゃうキャラだったんで、否定は避けておきますね。
実はイタリア人も、「好きだなあ」って言う時、すこすこ言うんです。
「すこ」が国境を超えた瞬間です。国境なきすこ団。
では解説していきます。
イタリア語の動詞に、大雑把に言えば「好く」という意味で「preferire(ぷれふぇりーれ)」という動詞があります。
そして、なんと、その一人称単数での活用が、すこすこすこすこ言う「preferisco(ぷれふぇりすこ)」なのです。
一人称単数とか、わかってきましたか?いいですよ、その調子でイタリア語をマスターしましょうね。
とりあえず、preferire の現在形活用を並べておきますか〜〜。
io preferisco →「isco」
tu preferisci →「isci」
lui/lei preferisce →「isce」
noi preferiamo →「iamo」
voi preferite →「ite」
loro preferiscono →「iscono」
あれーーー?不思議だな〜〜〜〜〜〜〜〜
上で挙げた動詞みっつは素直に「o」とか「i」とか付けてりゃ活用できたのに、なんで、こいつはすこすこ言ってんだと。どっから「isc」が来たんだ!と。
実はここに、初学者が陥りやすい、難しいポイントが隠れているのです。
イタリア語の動詞は語尾が三種類に別れています。
・「〜are」
・「〜ere」
・「〜ire」
の三種類です。さっきしれっと例示してしまったんですが、よくわからなければ、先ほどの「prendere」や「dormire」のところに戻ってみてください。
例えば、さっきの「mangiare」は「〜are」動詞です。つまり、「mangiare」の活用をマスターしておけば、他の「〜are」動詞の活用に応用することができます。
しかし、「〜ire」動詞はそのままではうまくいきません。なんと、難しいことに、「〜ire」動詞の時だけ、活用が二種類に分かれるのです。活用する時に「isc」が入るか入らないか、です。
そこで!!!!!
イタリア人も好きな時は大きな声で「すこ」って言うんだ!!!
こう覚えておけば、
「あれ、preferireの活用、どっちだっけ.............」なんで迷うことは絶対にありません!!!!!
あらー不思議。現代日本語に触れているだけで、イタリア語の難関をさらっと超えていきましたね。
卍おわりに卍
今回はこれくらいにしておきますが、イタリア語には、なんか、変なところがいっぱいあります。そして、それは実際なんだかんだ、覚えるのに一躍買います。(卍とかすことか、普段から言ったら聞いたりする若者限定ですが...!!!)
イタリア語の中にはこのような面白さがまだまだあります。
イタリア語をやっている方も、そうでない方も、何も考えず「2外が苦痛だ!!」なんて思わないほうがいいです!
2外に自分が寄っていく必要なんてないんです。一番大事なのは、2外を自分の方に手繰り寄せてくることなんです。
つい先日、こんなツイートがバズってました。
僕はこれに関しては、100パーセントの反対意見を持っています。全くウケません。(このツイートにもさまざまな文脈があるので、これだけ見て批判するのはやめてくださいね。すごくいい人そうでした。)
他の言語をマスターしていない状態で違う言語を扱うのは、非常に刺激的です(と僕は思います)。
言語学習は言語同士の相乗効果です。たぶん。きっと。
日本語をマスターできている日本人なんてきっといません。だから、もう、割り切って、2外は楽しんでいきましょうよ!!!
というのが、僕のメッセージです。最後の方の意見は、どの立場から言っているのかはわかりませんがとりあえずここらでarrivederci!!!
(ジョジョ全く知らないんですが、友人がよく言ってて、へえってなった。)
あ、あと、このページを参考にしました。
どうぞ。
では。