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結成4ヶ月でアジアを制した超新星!「ZETA DIVISION かびちゃんず」を紹介!

こんにちは、eスポーツキャスターの水上です。
またまた大事件が起きました。

非常に人気のあり、数多くの部門で最前線を走り続けるプロゲーミングチーム「ZETA DIVISION」に「ポケモンユナイト部門」が設立。
これまでユナイトで活躍し続けてきた「かびちゃんず」の面々が加入する事になりました。凄い!!
ZETA DIVISIONは本当に手広く、かつ今も展開し続けておりチームです。ここ最近でも「鉄拳」「TFT」部門の設立や「オーバーウォッチ」部門の再設立等どんどん部門が出来ています。
詳しくはこちら↓ 僕も改めて見てみたけど、本当に手広くてびっくりします。

著名なプロチームに「ポケモンユナイト部門」が出来るのは5月の「REJECT」に続いて2チーム目で、5~6月の短期間でアツイニュースが続いているなと感じます。
ポケモンユナイトをプレイする人、大会に出るような選手のモチベーションに繋がってる部分も勿論あると思いますし、「ZETA」のファンの人がこれをきっかけに「ユナイト」そして「かびちゃんず」のメンバーを見てくれるようになったらとても嬉しいですよね。

今回ZETAに加入した彼らは、結成以来本当にずっと結果を出し続けているチームで、ポケモンユナイトの競技シーンを見ている人にとってはまさしく「プロ」に相応しい納得のチームです。
とはいえやっぱり「ZETA」から彼らの名前を知った人にとってはどんな実績を持つチーム、選手なのかは解らないと思います。
そういった人たちにも、彼らがどれだけユナイトで凄い事を起こしてきたチームなのかを知ってほしいと思いこの記事はあります。
ここでは「かびちゃんず」としての彼らの歴史や実績を(自分の知ってる範囲で)紹介として書いていこうと思います。

「ZETA DIVISION かびちゃんず」のメンバー、そしてポケモンユナイトを1人でも多くの人に知って頂けたら幸いです。…と言う思いはありつつ、関係者には何も確認を取らないままこの記事を書いているので、怒られたり何か誰かにとって不利益が発声したら消したり内容を変えたりするかもしれません。
後独自に調べているものなので、抜けがあったりするかもしれません。間違いは無いように努めますので、ご容赦ください。よろしくお願い致します。


「かびちゃんず」とは

彼らの話をする際、彼ら個人個人よりもまず「かびちゃんず」というチームの話をしなければなりません。
彼らはユナイト自体はほぼリリースからプレイしてきたと聞きましたが、結果を出し、名前が知られてきたのは「かびちゃんず」を結成してからが殆どだからです。

かびちゃんずの結成は2023年の10月1日。
「ポケモンユナイト」の競技シーンは大きく分けて3つ。3月~8月にかけて開催される世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス(以下WCS)」シリーズと、その後11~12月に日本国内で行われる「Winter Tournament(以下WT)」シリーズ。1~3月にかけて、予選を突破したアジア地域のチーム・選手のみが参加出来て、長期間のリーグ戦で争う「アジアチャンピオンズリーグ(以下ACL)」シリーズがあります。

かびちゃんずは2023年のWCSが終了後に結成されたチームです。この年はWT大会を勝ち抜き、更にその後の代表決定戦に勝つ事でACLの出場権を獲得できるルールで、そこを目指して結成されたチームという事ですね。この時点でお気づきの方もいると思いますが、かびちゃんずは結成されてからまだ1年も経っていません。

その後11月に行われたWT2023第1回大会がかびちゃんずの初陣でした。僕も彼らの戦いを見たのはその大会が初めてでしたが、その時の彼らの戦績は凄まじいものでした。

全戦全勝

この大会のルールはBO3のシングルトーナメント。その中で1セットすら落とさず16連勝で優勝。1大会に対するこの戦績は、日本どころか世界を見渡しても全然見当たらない戦績です。
道中にも強いチームは勿論いますし、決勝を戦った漆黒団はWCS2023で世界3位になったチームを前身としており、まさしく日本のトップチームです。そんな彼らを打ち破り無敗で優勝を遂げる姿は「新世代」であり、大会シーンを大きく盛り上げました。

その次の大会は12月に行われた「日本代表決定戦」この大会は複数回行われたWTで上位に入った8チームが参加出来る大会で、ここで3位以上になると「ACL2024」への参加券を手に入れる事が出来ます。その大会の結果がこちら。

初戦で強豪チームに敗れるも敗者側トーナメントを怒涛の爆走。この時かびちゃんずを下して優勝した「Mjk」は「WCS2023」で4位の成績を納めた、世界全体で見てもトップのチームです。

続くはアジアリーグこと「ACL2024」のグループリーグ。ここでは日本だけでなく、韓国、台湾等からも予選を勝ち抜いたチームが計8チーム集まり、1月の13/20/27日の約3週間をかけてリーグを行い、上位3チームがタイ・バンコクで開催される「ACL Finals」へ進める形式になっています。

「Ks」がかびちゃんずです

見事2位の順位を残し、Finalsへの進出決定。結成から僅か3ヶ月でオフライン決勝の切符を掴んだチームとなりました。
そして2月の中旬、「PUACL2024 Finals」が行われるのはタイ・バンコク。
日本で快進撃を続けている期待感はあったものの、かびちゃんずにとっては初めてのオフライン大会、それも海外。Finalsではまた別地域の強豪チームも参加する形で、条件は色々厳しいだろうし、とりあえず楽しんできて欲しい…まずはその思いがありました。

優勝!無敗ッ!
流石に1セットも落とさず…とは行きませんでしたが、マッチは1つも落とさずに優勝。実力を見せつける形になりました。
アジア地域のみとはいえ、国際大会で日本が優勝。しかもそのチームはまだ結成して4ヶ月という事で、ユナイトのシーンにとってもひときわ大きなニュースになった出来事だと思います。
それと同時に、日本でじわじわ頭角を現していた「かびちゃんず」という存在が改めて「トップチーム」として世界中のチームから注目を浴びた、そんな日でもありました。

少し時が飛んで4月。「WCS2024」への進出を懸けた「WCSシリーズ」が今年も始まった時期にでした。ロンドンで行われるポケモンシリーズの大きな大会「EUIC」のユナイト部門に、日本からACLの結果を受けて「かびちゃんず」「Unite Holic」の2チームが招待される事になりました。

EUICのユナイト部門は「エオスカップ」と呼ばれるユナイトでもひときわ大きな大会で、ヨーロッパやアメリカ等の地域から参加者がいる他、形式自体は誰でも参加可能なオープントーナメントだった為日本以外のアジア圏からの参加もアリ、さながら「WCS」に近いレベルの大会となっていました。
形式としては16チームがそれぞれ4グループに分かれ、グループリーグで2位以上になれば決勝トーナメントへ参加。そして優勝すれば「WCS」本戦への権利を貰えます。結果は…

準優勝!海外大会につきトーナメント表が見当たらずでしたが、この大会でも1回戦を敗者側からスタートし、GFまで駆け抜けて後一歩という結果でした。優勝したらWCS権利が貰える大会というのもあり、当時は悔しさもひと際感じていましたが、それでも強豪ひしめく海外の大型大会に招待されてこの結果は本当に凄い。お疲れさまでした。

そして日本に戻ってのWCSシリーズ。3~5月で予選が行われ、それぞれ上位に入るとWCS日本代表決定戦である「PJCS」への参加権が貰えます。かびちゃんずは3月は4位で権利を逃したものの、EUICでの経験も活かして4月は優勝。
そして迎えたPJCS。本当に盛り上がった2日間でした。かびちゃんずとしての結果もこちら。

見事準優勝で、WCS本戦への切符を獲得。日本代表チームの枠を掴みました。
この頃、というよりEUIC頃からはもう彼らにもどこか貫録の様な物が出て来ていて、「快進撃を続ける新チーム」から「どこからも注目・対策される強豪チーム」として見られ方が変わっていく中でも、変わらず結果を出し続けました。
という事で改めて、かびちゃんず結成からPJCSまでの約8ヶ月を纏めるとこうなります。

・Winter Tounament2023第1回大会 優勝(無敗)
・日本代表決定戦 準優勝
・PUACL2024 優勝
・WCS2024 3月予選 4位
・EUIC2024「エオスカップ」準優勝
・WCS2024 4月予選 優勝
・PJCS2024 準優勝

そして凄い事に、これらの大会はこの8か月間で彼らが出場した全ての公式大会である事です。僕は何も彼らが結果を出した大会のみ語っている訳では無く、全ての大会で彼らが結果を出し続けた、それだけの話でした。
合間にはユーザー主催の非公式大会にも積極的に出場しており、そこでも高い結果を残し続けています。間違いなく、今シーズンで一番大会結果のアベレージが高いチームだと思います。
そんなチームが名のあるZETA DIVISIONの名を背負う事になったのは、凄い事であるけれど僕としては意外な事では無く、相応しいチームが正しく評価された、その事をただただ嬉しく思っています。
そんな彼らですが、年齢も若くて10代の選手が多い中なんなら高校生もいる、非常にフレッシュなチームです。ユナイトの未来が明るい。

チームとしての結果だけでもかなり長くなってしまいましたが、ここからは簡単に、各選手の紹介をして終わろうと思います。僕の印象で書いている事だけご留意ください。

ZETA DIVISION メンバー

・ここあった選手

リーダー、ここあった選手。
チームの強みである「強気に、積極的に相手へ戦いを仕掛けに行く」を体現する強気なプレイが特徴で、チームの紹介ページにもチームNo.1の駆け引きの上手さからファイトをしかけまくる自信家でもある、と記載されています。また、唯一このチーム以外の実績を持つ選手で、去年のWCS2023シーズンにおいて「loyal Mind」というチームでPJCSに参戦するまで勝ち進んでいます。

競技シーンを長く見てきた人程、ここあった選手と言えば「カメックス」の印象が強いと思います。カメックスはディフェンスタイプとして長く強いポケモンとして多くのチームが選んできたポケモンでしたが、その中でもここあった選手のカメックスは群を抜く実力を持っていた様に思います。
チームインタビューで「注目してほしい選手」が聞かれた際は多くのメンバーが「ここあったのカメックス」と答えるほど信頼もアツい。しかしそれだけの選手では勿論なく、アタックタイプのフシギバナやスピードタイプのドードリオ等、ポケモンのタイプ(所謂ロール)に縛られず多くのポケモンを使いこなす、ZETAのバランサーです。
所属前から自身でYoutubeも行っていて、隠れた強ポケモンを見つけるのも得意な印象。今流行っている「バトルアイテムにきずぐすりを持ったドードリオ」は彼が見つけたはず。
試合でカメックス、フシギバナ、リザードンが選ばれる時は大体彼が担当しており、マサラタウン出身の噂があります。

・ご本人SNS

・I am Tomato選手

あいあむとまと選手。このチームではオーロットやブラッキー等、明確に「ディフェンスタイプ」を担当しています。
この選手の特徴は何と言っても「CC(行動妨害)の技の当て方」と「それを当てるための視界・ポジション取り」の2点だと僕は感じています。
相手にCCを与えて動きを止め、その間に味方が攻撃をして相手を倒すというのはユナイトの戦いの基本でもあるのですが、そのCCの一つ一つを非常に効果的に与える選手です。
例えば前もって草むらに潜んで相手の不意をついたり、出来る限り多くの相手ポケモンを巻き込んだりと、1人の選手が出せるバリューを超えるような活躍をする試合が少なくなく、不利な展開が続いた時に逆転の一手を作るのは常にこのTomato選手な印象があります。
特に広範囲で強力なCCを持つ「オーロット」を選んだ時の活躍ぶりはすさまじく、その強さは海外キャスターが、海外のかびちゃんずが全然参加していない大会でオーロットが活躍した時に「Tomato!」と発する事があるなど、世界的に認識されています。

僕はまだTomato選手と話した事が多くなく、人となりについては詳しくないのですが、自分の名前を「I am Tomato」とし、髪を赤く染めた理由は「名前がトマトだから」と答えた上で、どうやらトマトは大の苦手らしい事から、不思議な魅力を感じる選手でもありますね。

・ご本人SNS

・Rom選手

ろむ選手。ろむまる選手と呼ばれる事もあります。
ゲーム内ではアタックタイプのポケモン、中でも遠距離から攻撃する事が得意なポケモンを担当する選手です。
中でも彼を印象付けてるのはやはり「ミュウ」と「インテレオン」の2匹でしょう。どちらも方向を指定する、当てるのが難しい技をまるで容易い事であるかのようにバンバン当てていくその技術は見ている多くの人間を魅了しました。FPS風に言うなら「エイムが良い」です。
勿論それだけではなく「倒されない」事も特徴の選手です。遠距離を得意とするポケモンは、そのリーチの代わりに体力や逃げる手段が少なく狙われやすいのですが、チームが取った相手ポケモンの位置などの視界情報や、自身の操作技術を活かして相手を翻弄します。

と、遠距離のポケモン専門のイメージを多くの人も、勿論僕たちも持っていたのですが、過去の大会ではまるで真逆の近距離で戦うポケモン、アマージョを選び、とても厳しい不利状況を逆転へ持って行く活躍をした事もあり「遠距離ポケモンが上手い選手」ではなく「ユナイトが上手い選手」である事を世に知らしめました。
基本はアタック使いである事は間違いないものの、どんなポケモンでも活躍できる世界トップの技術を持つ選手です。

・ご本人SNS

・野田和次郎選手

のだわじろう選手。
ZETAでは味方の回復や支援が得意な「サポート」タイプのポケモンを担当している選手です。これまでは各メンバー得意な役割はありつつも、場合によっては別タイプも使う…というシーンもありましたが、僕の記憶が正しい限り、和次郎選手はサポート以外使っている所は見ていないと思います。もしやってたらすみません。
どのサポートポケモンを選んでも優れた技術を発揮する選手ですが、例えば要所で相手の邪魔をしたり、前に出て味方の攻撃を肩代わりしたりと、目立たないながらも、しかし重要な役割を常にこなします。僕らもEUICで彼らの試合を応援していた際は、とにもかくにも彼の存在が安心感をもたらしている事を強く感じていました。
中でもキュワワー・ハピナス等「どれか味方1人を強く援護するサポート」を選んだ時の、後述する美トッポ選手とのチームワークは抜群で、彼ら2人で相手を倒し切るシーンも決して少なくは無い程です。

非常に物腰も穏やかな選手ですが、ZETAの紹介では「誰よりも負けず嫌い」と記されています。僕も噂に聞いた話ではありますが、サポートタイプを使い出した理由は「勝てるから」との事らしく、胸にはアツさを秘めた選手であると想像しています。その気持ちがふと現れる瞬間を楽しみにしています。

・ご本人SNS

・美トッポ選手

びとっぽ選手。
バランスタイプやスピードタイプ等、様々なポケモンを使いこなしますが、共通しているのはチームで最もダメージを出し、相手を倒す事が期待される「エース」の役割を担うポケモンを選び、戦う選手です。その関係で、かびちゃんずの頃から美トッポ選手の活躍を楽しみにしている人も多いのでは無いでしょうか。

ゾロアークやリーフィア等動きの速いポケモンやバシャーモ等の近距離で戦うポケモンで、誰にも止められないと感じさせる様な活躍をする、確かな技術に裏打ちされた強気なプレイスタイルは非常に華があります。
ACLでは当時あまり注目されていなかった「バシャーモ」で大活躍を果たしたり、EUICでは「カイリュー」で勝ち進んだ末に相手チームがカイリューをやむなく使用禁止にする等といった事もありました。使用禁止の枠が環境で強いポケモンでは無く、選手の得意なポケモンに使われる事は、その時の大会では珍しい事でもありました。

また美トッポ選手本人も自信家で、過去には美トッポ選手に向けた「注目してほしい選手は?」という質問に「俺 ゾロアーク」と答えるようなシーンもありました(実際ゾロアークで大活躍した)
自信に裏打ちされた、どんな時でも崩れないプレイは非常に頼もしく、チームの大きな支えにもなっている選手だと思います。

・ご本人SNS

・1LevUP選手

わんれべあっぷ選手。仲の良い人からは「えなこん」と呼ばれる事もあります。
1LevUP選手は所謂「リザーブ」としての枠ではありますが、チームとして練習環境を整えたり、練習を見たり、海外の大会ではSNSでも状況が拾いづらい中で積極的にチームの現状を発信したりと、その活躍は多岐に渡ります。
「マネージャー」とか「コーチ」とか、そういった言葉の方が役割を想像しやすいかもしれません。年若い選手の多いチームの中で、保護者的な立ち位置でもあります。
自信も頻繁にユナイトをプレイしていて、プレイヤーとしても一流。ZETAとしての試合で選手参加する事は(今の所)無いと思いますが、ユーザー主催の大会等ではプレイヤーとして活躍する事も。
また、かびちゃんずとしての結成前はWCS2023で3位になった「おやすみマクロ」というチームのリザーブも担当しており、豊富な経験を活かして日本の強豪チームを支えて来た1人です。

・ご本人SNS

超応援しています

ご覧いただきありがとうございました。かびちゃんずとしての大会シーンも追いかけたお陰で長くなってきましたが、その分凄さというか、彼らの残してきた結果と言うものは確かに伝わったんじゃないかなと思います。

前述もしましたが、改めて僕が伝えたいのは、このチームはプロとしてポケモンユナイトの代表と言う見られ方をするのに相応しいチームだという事です。去年の10月から積み上げてきた実績はその期間も含めてユナイトのシーンでは唯一無二であり、ひとりひとりにも華があり、SNSで危ない発言をしそうな選手もいない。
そんな彼らにZETA DIVISIONという大きなチームが可能性を感じ、ユナイト部門を立ち上げるまでに至った事を本当に嬉しく思っています。かびちゃんずもZETAも、ありがとう…

ユナイトの大きな大会は次は8月、世界中から強豪が集う「WCS2024」があります。
他の2チームは勿論、かびちゃんず、改めこのZETA DIVISIONも、優勝する実力を間違いなく持っているチーム。WCSは勿論、その後も含めて彼らの活動を楽しみに、応援していきたいと思います。
以前彼らにインタビューさせて頂いた、彼らの人となりが少しでも感じられる動画があるので、興味ある方は是非そちらもご覧ください。

「かびちゃんず」から応援している方々も「ZETA」をきっかけに彼らを知った方々も、是非世界へ挑むこの6人に応援の言葉を届けてあげて貰えたら、とても嬉しいです。

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