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アジアリーグへ挑むチームが決まる!ポケモンユナイトWinter Tournament「日本代表決定戦」観戦ガイド

こんにちは、eスポーツキャスターの水上です。
明日12/3日、「ポケモンユナイト」のアジア国際大会「PUACL2024」の出場権をかけた戦い「Winter Tournament 日本代表決定戦」 が 開催されます。
こちらは二度行われた「Winter Tournament」を予選としていて、そのうち第一回、第二回のそれぞれ上位3チームと、8月に行われた「ポケモンWCS2023」において活躍した2チームが招待され、計8チームで日本代表の権利をかけて戦います。アジアリーグに進めるのは、上位3チームのみ。

こちらがトーナメント&参加チーム。この8チームでリーグしてくれと言いたくなるくらいの強豪揃い踏みですね。
このnoteでは改めて、どのチームにどの選手がいるのか、Winter突破チームはどのポケモンを選んで勝ってきたのかを書いていこうかなと思います。
今大会はポケモンWCS2023が終わってから新たな大会、所謂ポケモンユナイトの競技シーン2024シーズンの初まりと言ってもいい大会で、新たなチームが沢山出て来ています。

これまで聞いてこなかったチーム名でも、中を覗けば過去にも活躍してきた選手たちがガッチリ集まっているチームもありますし、選手たち含めて今年登場してきたチームもあります。
逆に「全員全シーズン通り」というチームもいないので、特にこれまでどこで戦っていた選手がどう集まったのか、を中心に整理し、明日を楽しむ参考としてもらえたら嬉しいです。リザーブは知ってる範囲で書く。

このチームはこういう作戦で来る!みたいな予想ではなく、このチームはこういうメンバーで、これまでこんな闘い方をしてきました、という整理記事になります。後、ポケモン構成の話とかは基本公式大会の配信で映ったもののみ紹介し、それ以外の大会や個人配信で使っていたものとかは記さない方向ですのでよろしくお願い致します。そういう細かい情報も勝敗に繋がっちゃう可能性があるため。

それでは、何卒お付き合いよろしくお願い致します。
チーム紹介はWCS代表枠→第1回突破枠→第2回突破枠 の順番で。
選手名横のポケモンは、「Winter Tournament」の配信内で使用したポケモンを記載します。


WCS2023代表チーム

ここの2チームは「Winter Tournament」には参加していない為、「使用ポケモン」の部分は未記載となります。
WCSの実績を加味してWinterを免除し今大会から参加の2チーム。これはWinter期間もしっかり練習出来たという見方も出来るし、新しい体制のチームで大会の場を経験出来ていない、という見方も出来ます。予選免除ならではの難しさがある2チームなので、そこが他チームにないポイントですね。

Mjk

ハグキ王/ルカポー/抹茶緑茶/sonä/Pんt/Ruin

「ポケモンWCS2023」4位チーム。「ねりー」選手が脱退し、その枠にRuin選手が加入しました。Ruin選手はポケモンユナイトの競技シーズン初期から「T2」として活躍し続けてきた選手。

Mjk自体はWCS2023シーズンから頭角を現してきたチーム。5月大会で準優勝し、そのままWCSでも4位の活躍。今年のユナイトシーンを大きく盛り上げてくれたチームです。

WCSでは「sonä」選手と「ルカポー」選手がザシアンやウーラオス、ストライク等を中心にWアタッカーの様な形で切り込み、どっちかが行動妨害にあってもどっちかが絶対ダメージ出せます、と言う戦い方が中心でした。
メンバーの変更もありましたが、ねりー選手もRuin選手も遠距離アタック型のポケモンを得意とする選手で、戦い方自体は変えずとも上手くハマれる形にはなってるかなと思います。

勿論WCSの頃とは環境も違いますし、何より「Mjk」への警戒度と言うのも高まっているでしょう。ほぼノーマークだったであろう5月WCS予選とは違い、今や名実共に日本を代表するチーム。1人ひとりがしっかり対策されて然るべき存在になったと思うので、それを乗り越えられるか。そしてメンバーの変わってどんな戦いを見せてくれるのか。
新生「Mjk」の戦いにはとても期待が高まります。

Secret Ship

S2_piui/S2_Gyakubari/S2_Yakou/S2_Hobachi/S2_Haruta/S2_どせい

「ポケモンWCS2023」日本代表チーム。気付けばチーム単位ではユナイトのシーンでも最も長いチームになりました。
このチームはWCSで活躍した「obuyan」選手「DlR」選手が脱退し、新たにT2で活躍をし続けた「Hobachi」選手「Haruta」選手が加入しました。SSとT2の合体チーム。ドリームか……??

交代した選手に役割が似ている(事が予想される)Mjkとは異なり、メンバーの交代影響がより大きそうなイメージがあります。
とはいえ新加入のHobachi選手、Haruta選手も実力はバッチリ保証されている事は間違いないですし、チームとしてどれだけ纏められるか、の一点が大きなポイントになってくる印象。これまでは構成幅が広く、かつ環境に適応した強い構成もしっかり仕上げてくるチームでしたが、メンバー変更・Winterには出てないの2点もあり今大会1番「読めない」チームであると思ってます。

ただ「Secret Ship」と言う名前にはこういう大事な大会でしっかり勝ち切るというか、予選・練習では苦戦しても大事な大会当日には間に合わせて来るチーム、というイメージがあります。これまで見せてくれた本番強さを今回も発揮できるか。そして今回は船の中から何が飛び出てくるか、非常に楽しみです。

第1回大会代表

かびちゃんず

iamTomato(オーロット)
ろむまるです(ミュウ・インテレオン)
野田和次郎(ハピナス)
ここあった(カメックス・ドードリオ)
美トッポ(ウーラオス・フシギバナ)
sスライム(リザーブ)

第1回大会優勝チーム。ほぼチームとしては新生でありながら、Winter全8回戦(Bo3)を1セットも落とさず優勝と言う快挙を成し遂げた。これはユナイトの大会シーンにおいて初。
「ここあった」選手はWCS日本代表決定戦となる「PJCS2023」へ進出したチーム「Loyal Mind」の選手。
そのほかの4人もこれまでそれぞれのチームで大会には参加していて、新チーム、新星ではありつつ経験値はしっかり高いチームです。結成からは2~3か月ほどみたい。

Winter内でのポケモン選択パターンは全チーム内でも少なく、やりたい構成を決め、それを深く練習しているチーム。自分達の使いたい、選びたいを基準にポケモンを選んでいる印象です。

Winterでの配信を見る限りは、iamTomato選手のオーロットの活躍が解りやすかった。めちゃくちゃ動き回って視界を取るし、戦いを始める際も誰かひとりはしっかりつまめる立ち位置をしてて、彼がきっかけで戦いが好転するシーンは多い。構成もディフェンス・サポートで3体使う事が多く、豊富な行動妨害を連続で入れて狙った相手を逃がさない戦い方が目立ちました。

予選大会16連勝の実力がこの大一番でも通用するのか、見所です。ここあった選手のX曰く、平均年齢17歳らしい。光。

漆黒団

あわいぬ(インテレオン・フシギバナ・ヤドラン・ワタシラガ)
Kakigoya(フーパ・ワタシラガ・ピクシー・ミュウ)
Pyi(ゾロアーク・ウーラオス・フシギバナ)
yume爱(ブラッキー・ミュウ・ヤドラン)
TON・GG(ラプラス・カビゴン・インテレオン・ヌメルゴン・ジュナイパー)

第1回大会準優勝チーム。メンバーを見ると「言わずと知れた」という選手が揃っていますね。Pyi・yume爱・TON選手は「おやすみマクロ」からの継続。この3人は長く連れ立ってきたチームワークを発揮するシーンが沢山ありました。
新たに入った「あわいぬ」選手はかつて「銀河団」というチームでTON選手と共に戦った経験もありますし、WCS2023シーズンも積極的に大会に参加していました。「Kakigoya」選手もWCSではチーム「侍」で活躍し、かつてはおやすみマクロのリザーブ経験も。

フーパを中心とする事が多いチームで、ドラフトでは積極的にフーパを選びます。その他は基本的に相手に合わせてポケモンを選んでいくチームだと思っているのですが、大会時はフシギバナ・インテレオンの強力な遠距離アタック型を2匹採用する事が多かった。Winter内で結構話題になった中央フシギバナの強さを見せつけたチームでもあると思う。

とはいえポケモン選択の幅は広く、かつ同じポケモンでも構成によって使い手がスイッチしたりと、ドラフトルールでは相手視点でとても困りそう。「得意をドラフトで封じる戦い」は通用しないチームだと感じます。

結果は惜しくも準優勝となりましたが、世界で戦った選手3人を擁する安定感は流石の一言。新体制で再び世界に飛び出せるか、そして「かびちゃんず」へのリベンジも実現するのか、注目です。

BlackGoblin

ひよたろうー(フーパ・ヤミラミ・ワタシラガ)
すぐ泣く先生(エーフィ・ミュウ)
あぽてゃ(ウーラオス・ゾロアーク)
まっくしぇぃ(ラプラス・ワタシラガ・ヤドラン)
ソロ辞めたい(カメックス・マリルリ)
Holly__(リザーブ)

第1回大会3位のチーム。3位決定戦で「Unite Holic」を倒し進出を決めた。
「ひよたろうー」選手はWCS2023シーズンに置いて「胡夢ト人参」チームで活躍。当時はヤミラミが非常に印象深いプレイヤーでしたが、今大会でもその実力を発揮しました。
「すぐ泣く先生」「ソロ辞めたい」「あぽてゃ」選手の3人は同チームで大会に出ていた過去があり、そこに「まっくしぇい」選手が加わりの結成。調べた感じまっくしぇい選手はほぼ過去大会の経歴が見当たらずでした。

チームの絶対的エースとして「あぽてゃ」選手の存在があり、そこを中心として戦略を組み立てているっぽい。ダクマを確実にレベル5にするために、大会では下ルート3・中央2という変則的な動きも見せた。インタビューでも「3位になれた要因はあぽてゃの活躍があった」と語っており、チームからの信頼は厚い。

ヤミラミやマリルリ、エーフィ等少し珍しい寄りのポケモン選択をする事も多々あり、今環境のドラフトはどう戦うのかも見所。マリルリはミミッキュ対策として現在少し注目を集めている…らしい。

本人たち自身も「まだまだ自分達はダークホースの部類」と語るものの、積極的に戦いを仕掛けに行くプレイはとても華がありました。今大会の台風の目となれるか。

第2回大会代表

Unite Holic

Wafu(ミュウ・インテレオン)
Mame(カメックス・マンムー・オーロット・フーパ・ブラッキー)
Yupono(ワタシラガ・ハピナス・オーロット・カビゴン)
DlR(ウーラオス・ゾロアーク・カイリュー)
Bechin(マッシブーン・ラプラス・ヌメルゴン)
あさあさ(リザーブ)

第2回優勝チーム。今大会でもかなりの注目を集めているチームと言っても良いでしょう。
「おやすみマクロ」のMame選手、「Secret Ship」のDlR選手。そして「elDive Gaming」のWafu・Yupono・Bechinの3選手と、WCS2023シーズンで活躍した選手が揃い踏み。ここも一種のドリームチームですね。

ポケモン選択は勿論、戦い方の幅もかなり広い。基本はフーパを中心としているイメージはあるけど、相手に渡してフーパ無しの構成で戦う事も勿論ある。また、戦術面では相手のゾロアがレベル5になるのを防ぐために、Yupono選手のカビゴンが2~3分間一生ゾロアを追い続ける場面も。なんならゾロアークになっても追い続けて、味方が育つまで相手の中央ポケモンを封じ切るといった変則的な、それでいて効果的な戦術を見せた。

ミュウ使いのなかでもトップの実力を持っているWafu選手も相手視点で「ミュウを使用禁止にしたい」と思わせるプレッシャーを持っていて、ドラフトを難しくさせると思う。今環境で強いポケモンを、特に強く使える選手が多く揃っていると僕は思っていて、環境へのマッチ度はピカイチ。

インタビューにて、第1回大会で敗れた理由を「普段練習で勝ち続けているからこそ負けに慣れておらず、準決勝で敗れてからメンタルが落ち込み、3位決定戦で立て直せなかった。この第2回大会では、ユナイトの練習は勿論だが、気持ちを強く保つ事を意識してきた」と語った。
実力に精神面を兼ね備えたこのチームの、自信のあるプレーを楽しみにしています。

10分後行動

カルロー(ピクシー)
イキリング(オーロット・ブラッキー)
HarüsaMゑ(ゾロアーク・アブソル・ザシアン)
ののののざき(ピカチュウ・ミュウ・フシギバナ)
Melha(ラプラス・ギルガルド・カメックス)

第2回大会準優勝。「10分後行動」というチームはWCS2023にもあり、その時のメンバーで残ってるのはカルロー・Melha選手の2人。HarüsaMゑ選手は胡夢ト人参のメンバー。イキリング選手もほぼ競技シーン初期から大会に出続けており、経験豊富なプレイヤーが揃う。

そんな中で「ののののざき」選手はこれまでの経歴が見当たらず、新しい選手…に見えるが、ダメージ面ではめちゃくちゃチームを支えている。
わざ一つ一つの打ち方は勿論、打つ相手の狙い方なども的確。ののののざき選手から人数有利が生まれるシーンは多い。

全体的には火力よりも硬さを重視したポケモン選択が目立ち、概ねディフェンス~サポートで3匹選ぶ。
ただそのポケモン選択もピカチュウやギルガルド・アブソルといった、大会シーンでは余り見られないポケモンが並ぶ。カルロー選手のピクシーも珍しい「このゆびとまれ」のわざ採用をしており、色々なとこで独自の考えや個性が光る、見ごたえのあるチームだと思います。

ピカチュウ・アブソルと言ったポケモンは第1回大会で敗れてから、練習して見つけてきたポケモンとインタビューで語っていた。そんな彼らが現環境ではどのポケモンを仲間としてきたのか、楽しみなポイントです。

United Ninjin

胡夢トZeraS(ミュウ・ブラッキー・フシギバナ・ワタシラガ・ピクシー)
胡夢トBacOn(ピクシー・カメックス・ヤドラン)
ホタルノケン(ヤドラン・オーロット・ワタシラガ・フーパ・ニンフィア・ラプラス)
わららりっく(カメックス・マッシブーン・バシャーモ・インテレオン)
はちhachi00(ミミッキュ・カメックス・ゾロアーク・ウーラオス・シャンデラ・フシギバナ)

第2回大会3位チーム。「胡夢ト人参」のBacon選手とわららりっく選手に加えてYoutuber・公式大会解説としても活躍するホタルノケン選手。そして2023年5月頃から大会シーンに出始めたZeraS選手と、他の大会出場経歴が一切見つからないはちhachi00選手と並び、経験豊富なプレイヤーと新たに大会シーンへ挑戦を始めた選手が混ざり合うチーム。

シャンデラ・ニンフィア・インテレオンの3アタックといった独自の採用・構成が見られた。それぞれの手持ちポケモンの幅や構成のパターンは広く、特にはちhachi00選手が予選で使用した6匹という数は今回の全選手中でもトップ。3位決定戦ではフシギバナ/インテレオン/ヤドラン/ピクシー/ラプラスで勝ち抜いた。
わららりっく選手のインテレオンが使うねらいうちの精度はかなり高い。ねらいうちインテレオンはWinterでも多く見られたけど、ヒット率はずば抜けてた様に思う。ホタルノケンラプラスも1VS3をしっかり耐え切って時間を稼いだりと、個々の技術面は高い。

全体でも珍しい「オーロット」を使用禁止ポケモンとして選ぶシーンがあり、その事についてインタビューでは「エースのはちhachi00選手が苦手とするポケモンを禁止にした」と語った。はちhachi00選手は現環境で猛威を振るっているミミッキュをWinter時点で使用しており、今大会でも活躍が楽しみな選手です。

余談だけどBacOn選手はご自身のXにおいて、昨日大学に合格した事を報告した。おめでとうございます。今大会への集中力を底上げする、チームにとっては割とデカイ出来事にも思える。

明日は1日ポケモンユナイト

チーム紹介は以上となります。読みやすさを意識して1チームの文章量は限度を決めていて、書ききれなかった細かいお話も沢山あるので、そのあたりは是非明日の配信で聞いてくれたら嬉しい。話します。

明日は9:30から配信も始まります。全部お届けできるかは解りませんが、可能な限りの試合を映そうという大会運営の気持ちを感じるのでとても嬉しい。その分タフな現場になりますが、僕たちも4人で協力して頑張ります。

何とも末恐ろしいのが、これだけのトップチームが揃った大会でもまだ「通過点」な事。明日を勝ちあがった上位3チームは、来年からアジアリーグの舞台へと飛び立ちます。
代表となったチームの試合は今後も長く応援していく事になると思いますし、アジアリーグは前回は完全招待制だったので、今回のチャンスに燃えているチームも多いはず。
環境の面でもWinter予選終了後から各ポケモン・もちもの・バトルアイテムに大きなアップデートが入り、言ってしまえば大型調整後初の大会でもあります。
そんな風に、見所がまるでパッチールの模様の数の如く多く多く転がっている本大会。僕らも余す事なくお届けできればと思いますので。何卒選手の応援、よろしくお願い致します。

後、大阪のアリオ八尾という場所で、皆で観戦を楽しめるパブリックビューイングが行われるみたいです。

こっちはまだ参加できるのか、それとも抽選制なのかとかは僕は把握しきれていないのですが、興味ある方は是非調べてみてください。
皆で一緒になってみる大会めちゃ面白いですし、何よりピカチュウに会えます。
明日は丸々1日ポケモンユナイト!楽しみましょう!

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