「働かないふたり」
「働かないふたり」は、吉田覚先生によるニート兄妹が主人公の漫画。コミュ力半端ない兄と対人恐怖症の妹が、友達やご近所さん達と織りなす日常がコミカルに描かれている。テレビゲームをしたり、公園で遊んだり銭湯に行ったり…。気軽に会える友達がいる幸せとか、思いつきを実行できる行動力とか、素敵!対人恐怖症だった春子ちゃんが、人とのふれ合いの中で、どんどん明るくなっていく姿も好き。
現在くらげバンチで520話まで公開されているが、LINEマンガでも305話まで無料で読める。
私はこの作品に出会って、自分に優しくなれたし、肩の力を抜いて生きることができるようになった。それまでの私は、真面目で小心者ゆえ「世間の常識」に縛られて、勝手に苦しくなっていた。稼ぎの少なさから後ろめたさや自己嫌悪に陥っていた。家族は誰も私のことを責めたりしないのに…。そんな中、「働かないふたり」に出会った。
二人の何気ない日常と妹・春子の成長していく姿に癒された。LINEマンガで毎日少しずつ読み進めていくのも良かった。「明日も会える」安心感、というか…。そして、読者のコメント欄を見て激しくうなずいたり、笑ったり。気が付くと布団に入って「働かないふたり」を読むことが、入眠前の日課となっていた。
兄の守は私にとって人生の師と呼べる位、深く広く色々な世界を見せてくれた。ただ、そういう読者を考慮してか、最近のお兄ちゃんは残念な感じが増えている。上下も崇拝も作らない感じ、吉田先生さすがです!
小さな世界の何気ない日常は、私に安心感と優しさをくれた。くだらない事を楽しめる心があれば、勝手に世界は変化する。世界も自分もどんどん魅力的になっていく。
自分に優しくできるから、他人にも優しくできるんだなぁ。
「社会に出て働くことが全てじゃない」「甘える事も愛情」「自分のできることをやればいい」「居るだけでも良い」「素直な心と笑顔で世界は広がっていく」などなど。「働かないふたり」から教えてもらった。
大好きすぎて、くどくど書いてしまったが、本質はギャグ漫画なので面白かったらOK!なんだけどね。
是非たくさんの人に読んで欲しい作品だ。そしたら、もっと優しい世の中になるのになぁ、きっと!
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