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2024シーズン最終節、フラッグベアラーに当選したはなし

横浜F・マリノスのオフィシャルファンクラブであるトリコロールメンバース、略してトリメン。
おそらく全マリノス関係者が忘れられない怒涛の61試合となった2024年シーズンの締めくくりである最終節で、なんとフラッグベアラーに当選し参加してきました。

観戦する試合にはほぼ必ず申し込んでいましたが当選とは縁遠く、期待せず に申し込んだ最終節。
当日本人の誕生日ということもあり、息子を当日午前中にしんよこフットパークで開催される小学生向けのサッカースクールに申し込ませていました。
こちらも抽選漏れでしたが、追加スクール枠を作っていただき参加できることに。
当日はスクール終わってすぐにスタジアムへ向かうことになるのでバタバタ忙しくなりそうだなぁ…と思っていました。

試合2日前の夕方、1本のメールが。
「フラッグベアラー追加当選のご連絡」という文字を見て声を上げてしまいました。元々の抽選にもすでに落ちていたことにも気づかず、繰り上がり当選していました。
子供を寝かしつけながら当日のスクールのこと、よりによって息子の誕生日に母が参加していいのか…でもこのチャンス逃したら二度とこないんじゃないのか…子供が寝静まったあと、恐る恐るレッズサポの夫に相談しました。
当然ながら「息子じゃなくて?笑」と一言目に返ってきましたが承諾を得て、マリノスサポ約20年目にして初めてフラッグベアラーに参加することにしました。

※以下よりネタバレを含みます。
どんな模様なのか当選するまで楽しみにされたい方はここまで。
次回参加の参考にしたい方・当日の舞台裏を知りたい方はこのままお読みください。


メールの内容は、当日のスケジュールや集合場所、持ち物などと、身長や当日の連絡先などを参加可否とともに返事を…という内容。

入場の際に着用するユニフォームはトリメン事務局さんでご用意があり、そのサイズの参考に身長を返信するようでした。また、当日の服装は、芝を痛めてしまったりしゃがむことがあるのでサンダルやヒール靴・スカートの着用は避けていただきたい旨、集合時間前に一度入場いただき、再入場チケットをもらって一度場外へ出てから集合場所まで来るようにとのことでした。

集合時間は、キックオフ前の1時間20分前でした。い…1時間以上も何をするの…??!そんなにリハーサルあるの??!という疑問もありつつ、いざ日産スタジアムへ!

最終節、日産スタジアムへ

スタグル・新発売グッズショッピングを楽しみ、息子をサッカースクールへ送り、娘を夫に託して私はスタジアムへ一旦入場。まさかのマリノスケ&マリンちゃんの場内グリーティングに遭遇し少し絡んで『あとで一緒に入場するよ〜笑』と心の中で叫び笑、座席に大きめ荷物を置いて場外へ。

E16に行きたい笑

出ると東ゲートではボンバーがイベントを行ってる最中でした。

相変わらずデカい

あぁ、、ボンバーじっくり見たかったな…場内イベントも選手のアップもスタグル巡りも我慢…!!今日はもっともっと大きなイベントが自分にはあるんだ…!!!という気持ちを昂らせ、息子のサッカースクールを少し見守りながら集合場所へ向かいました。(この様子もどこかで記事にしたいくらいさすがマリノスコーチ!)

西ゲートでよく見るアレ

集合場所は当日デコレーションがあった西ゲートの階段脇です。あの脇でよく集合をかけているのをよく見かけますが、まさにあそこ。「フラッグベアラーに当選したXXX番のまりまです。」と係の方に声をかけると、首にかけるパスを渡されました。

マリノス関係者になった気分

時間になると係の方に先導されデコ階段を上がり、再入場口を普段通りに入ってすぐの扉へ案内されます。
階段を下って通路を歩くと「中澤祐二様 控室」の張り紙のある部屋も発見!!

関係者気分で場内へ…リハ中にひょっこり顔を出した男性は

案内された部屋は見覚えのある広間でした。ちょうど一月前に息子がNISSAN CHARENGE企画で参加した日産スタジアムでのサッカースクールで控室に案内された部屋。
部屋の奥にはエスコートキッズのお子さんたちがすでに練習を始めていました。かわいすぎ〜
手前側が私たちの担当する3つのフラッグのリハーサルエリアで、ピッチを上から見た図が描かれたホワイトボードがありました。
センターサークルべアラーの担当の方は恐らく別部屋なのか、直接ピッチでリハをしていたのか部屋にはいらっしゃいませんでした。
私は貴重品と最低限の荷物+メールの持ち物にあった水筒タオルしか持って来ませんでしたが、中には恐らく荷物を席に置かずにフル装備で来た方もいらっしゃいました。セキリュティ面が心配な方は荷物をまるっと持って行っても大丈夫そうです。スタジアム、ロッカーないんですしね。

担当フラッグ別に椅子が分けられていて、椅子の上には着用するユニフォームが置かれていました。
私は一般女性身長ですが、Lサイズが支給されました。季節的なことと入場時はスタジアムに陽がささないということで中に着込めるように大きめサイズのようです。男性はもっと大きなサイズが支給されました。
「この部屋は暖かいので、今少し暑いな…くらい着て大丈夫です!本当に寒いので…」と係の方は仰ってました。
私はアウターを脱いでインナー含め3枚軽いトップスやジャージを着ていましたが、フーデットの上にユニフォームを着ている方も薄手ロンTの方もいました。のちに書きますが、ピッチサイドに出たり休憩時間もあるので、その時に外の気温をみて服装の調整をしてもいいと思います。

スタッフさんから簡単な挨拶があり、さて説明をします!・・・というその時、扉から部屋を覗き込む外国人男性と目が合う・・・
「か、か、か…!!!かんとくーーーーー!!!!!!!!!」
そこにいたのはハッチンソン監督でした。
ホワイトボードに隠れて一部の方しか見えなかったけど、一瞬私側の席がざわつきスタッフの方が気づいてホワイトボードを下げてしばしみんなで監督と手を振る時間…
スタッフさんは、「珍しい。最終節ならではですね。」と仰っていましたが、今考えると、監督最後の試合で彼にとっても特別な試合だったからでしょうか。サービス精神に嬉しくなりました。

想像よりも格段に難しいフラッグの持ち方

まずホワイトボードで入場の説明が簡単にあります。

・トリコロールカーペットの上をマリノス君先導で歩くこと。
・マリノス君は当日の気分で歩く速度が変わるらしくペースが早い時と遅い時とバラバラ笑だということ。本番の入場時じゃないとどっちかわからないらしい笑
・ボール(スタンド)を避けて通った後はカメラマンをフラッグで潜らせるようにトンネルで歩くこと。
・セブンイレブンの看板の下を潜ってそれぞれのフラッグの指定位置につくこと。
・フラッグごとにリーダーを決めてリーダーの指示でポーズを合わせること。(5のナントカ…という呼び名があるらしいんだけど忘れました…汗)
・ロペスのセレモニーがあるので今日は普段より少し長く2〜3分、ちょっときついけど頑張ろう。
・スタッフさんの決まった合図があるのでそれを見たらダッシュで戻ってくること。

話を聞くだけでは簡単そうに感じましたが、担当するフラッグを持って6人でピーンと張った瞬間、「あ…難っ…」が正直な感想でした。
張る…というより思い切り引っ張る。
私はフラッグ下部を担当して歩く順番も最後尾でしたが、しっかり掴んでいないと歩行中に手を離してしまうんじゃないかと言うくらいに結構力が要ります。
入場時は勿論、ピッチ上で斜めに掲げたりもするので6人のバランスが何よりも大事なので、フラッグがどんな時でもピント張った状態で保つ練習が一番大変で何度も練習をしました。

ピッチ上で所定の位置についた後に全員で正面を向き、フラッグを斜めに掲げるために6人で行動をそろえるために、リーダーの5カウントの合図でこの全ての流れを行います。それが前述した「5のナントカ…」という呼び名です。「5番のナントカ」だったかもしれない…
でも同じチームのサポーターなだけあって個人的にはいいチームワークで練習を進められていたと思います…!

一通りフラッグに慣れたところでピッチサイドに移動します。ベアラーの記念撮影のためです。選手がアップを始める直前にベンチ裏くらいの控え選手が試合中にアップをするところでフラッグを掲げて撮影をします。
だいたい、ひと月弱ほどでご自宅にお届けされるとのこと。ベアラーの経験もさせてもらえた上に、記念写真なんて!!サポーターサービスすごすぎます。
休憩も挟み、室内でパーテーション背景にベアラーさんたちのスマホで自由に写真撮影OKの時間帯もあります。
フラッグを掲げたポーズとユニフォームのエンブレムを指差したポーズ2ショットを撮影しました。

今度は外の気温にも慣れるためにピッチ外の屋外スペースでも練習をします。
そう…あそこ。イノケンが逆立ちしてたり拓真がダッシュしたりしている床がマリノスブルーの廊下のようなエリアです。
丁度選手のアップが終わったところで、階段からスタッフさんや選手が降りてくるところにも遭遇しました。
イ、イノケン…本当に逆立ちしてる……!!
選手たちに見惚れながらもここでは退場時の合図や走って戻るスピードを教えてもらいました。
転ばない程度にそこそこダッシュして欲しい!ということで、歩いたり駆け足だと集合写真を撮り終えた選手たちとぶつかってしまうからだそうです。

いざ、入場本番!気づいたら選手たちと芝生の上にいた

13時50分頃。
1時間も必要かなと思っていたリハーサル時間は、正直短かったです。あっという間でした。
例の青いイノケンエリアに出て入場準備を始めます。
「目の前に選手たちがきますよ!」とスタッフの方に教えてもらい、ドキドキドキドキ・・・!!
会場にアナウンスが流れ…スタメン発表でした。モニターももちろん見えません。階段の向こうからサポーターたちの「オ・レ!!」の声。
「客席での掛け声もいいですけど、ここで聞くのも新鮮ですね」とみんなで話していました。
私もフラッグを持ちながらも、「オ・レ!!!」

待機する階段の後方には、トリコロールマーメイドの方々が登場!細い体でおへそ丸出し…!風邪ひいちゃうよ・・・!!!(オバサン)
「寒いですよね〜頑張ってくださいー!」と声をかけると、「大丈夫です〜!」とガッツポーズで返してくれました。若いっていいな…!
その後、審判の皆さんが登場されご挨拶させていただき、エスコートキッズたちも集合。

「もう直ぐ来ますよ…!」とスタッフさん。「え?選手が…??」とスタッフさんを向くとその向こうで名古屋グランパスの選手たちが。うわー来たー!!と反対方向を向くと、トリコロールの勇者たちがアルマゲドンさながらに登場してきました。
ロペスでけぇーーー!元チームメイトがグランパスさんにいたのかな、ロペスは私の目の前でグランパス選手と談笑していました。
その後ろにいた拓真も意外とでかい〜!!なぜか拓真とは数秒見つめ合うと言う珍事件も笑口をOの字にして「あれ?」という顔をしていたので、もしかしたら知人と勘違いしていたのかしら。さすが顔芸漢…!?
しんのすけー!!ケニー!!!

「眼球に録画機能欲しいですね」とベアラーの子と話していると階段上からマリンちゃん、マリノスケが。フラッグベアラーの後方を歩く彼らは、一人ひとりにハイタッチしてくれました。わたしも緊張MAX…ふたりに「緊張してきたよー…」と話すとマリンちゃんはぎゅっとハグをしてくれ、マリノスケは背中をそっと撫でてくれました。あぁ一生このままがいい…笑
別のベアラーの方はケニーと会話していたり、先ほどのハッチンソン監督のサポライズなど、ベアラー体験意外にも貴重なシーンがたくさんありました。

「入場しま〜す」という声と共にどんどんと前方のベアラーが進んでいきます。あ、マリノスくん今日は早い日なのかな?笑と思いながらやや早歩きでピッチへ向かいました。
ボールスタンドを交わして…カメラマンさんをトンネル…セブンイレブンを潜って…と気づいたら「5のナントカ」を終えて芝生の上にしゃがんでいました。芝生はスプリンクラーで湿っていました。
ロペスの200試合出場セレモニーを選手たちの後ろから見守っている間、ようやく大観衆の前でピッチ上に自分はいるんだ…という実感が湧きました。
あとは選手の後ろ姿をずっと見ている位置にいたので、ソックス穴だらけだなぁ〜穴の数や位置も選手によってバラバラだなぁ〜とか笑 そんなことを考えながら。

選手たちが集合写真撮影に向かうとベンチが見え、退場サインを出してくれるスタッフさんを見つけました。撮影が終わるまでピッチで斜めの角度でずーっと持ち続けています。
意外とここの待ち時間も長い。それでもいい、むしろこのまま試合に出たい笑
撮影が終わるとスタッフさんから退場サインが出て「転ばない程度にそこそこダッシュ」してベアラーの役目が無事に終わりました。
ベンチ脇を歩いているとまたハッチンソン監督が手を振ってくださってくださいました。
緊張と歩き方とフラッグを緩ませないように気を遣っていたりで、あっという間の入場体験でした。

フラッグベアラー体験と2024シーズンを終えて

ベアラー体験が決まってから、終わるまでたった2日間。
繰り上がり当選だったので、この2日間は本当にドタバタで一時は息子のこともあり自体も考えましたが本当に貴重な経験でした。
選手と一緒にピッチにあがれたことだけでなく、マリノスを支えるスタッフ方々と接したり、初めましてだけど同じクラブを共に応援するサポーターさんと最終節の試合に携われたこと、改めてマリノスというビッグクラブの偉大さを感じ、マリノスのサポーターである自分自身をも誇りに感じることができました。

そしてシーズン通しては、誰もが悔やむ結果だったとは思うけど個人的にはそこから這い上がるクラブ・選手の底力だったりを見せつけてもらえて、マリノスがさらに好きになったシーズンでもありました。
61試合という気が遠くなる試合数を深刻な怪我なくみんな元気に終えられて、正直名古屋戦は負けてしまったけどみんなでシーズンを終えられた安心感の方が圧倒的に強い。

最終節翌日から描き始めた当記事でしたが、なんだかんだで書き終えたのは2025シーズン新体制発表会直前になってしまいました。
マリノスを離れ新しい道を進み出す選手もいるしハッチンソン監督も新たなクラブで監督としてジョインすることも決まり、寂しい気持ちでいっぱいですが、2025シーズンも引き続きマリノスを応援していきます。
もしご縁があれば、またベアラーやりたいし子供達のエスコートキッズも当選できたらいいな。

記念写真は年内に届けてくださいました


明治安田J1リーグ 第38節 2024年12月8日(日)14:03KO
@日産スタジアム
横浜F・マリノス vs 名古屋グランパス
入場者数 42,866人
天候 晴 / 気温 10.4℃ / 湿度 31%


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