33. 正確と性格・・

こんにちは。
おやじの左手です。
趣味のひとつとして、1960年代の国産手巻き実用腕時計を集めて
こつこつと修理をしています。
記事の趣旨は、「自己紹介」をお読みいただければと思います。

今回は、ひとり言と思い出話。
あぐらなどかいて、チャイでも飲みながら、
のんびり、お読み頂ければと思います。^^

カシオの電卓が、インドで爆発的に売れていることは、
TVニュースなどで、知られていると思います。
確か、
桁表示が、インドならでは、になっている電卓だったかと。
発売当初は、「インド人もビックリ！」の電卓だったんでしょうね(笑)。

もうひとつ、
TVニュースでは見たことはありませんが、
カシオのイスラム教徒向け腕時計が、
インド人信者を含む敬虔なムスリムに支持されて、大人気！
と、何かの新聞か雑誌記事で読んだことがあります。
インドと言えばヒンドゥー教ですが、15％はイスラム教、
国の人口から、相当数の方々がムスリムかと。

確か、
　　・お祈りする時間がわかる機能
　　・メッカの方向がわかる機能
　　・日付がイスラム暦になる機能
などが、ついているような腕時計とありました。

それを読んだとき、
自分が、関心と感心を持ったのが、
　　・お祈りする時間がわかる機能

これも、確か、
ムスリムさんたちの、お祈りの時間って、1日に4,5回あったはず。
お祈りの時間って、絶対時間ではなく、
居る場所や国によって、時間が違いましたよね、確か。
お祈り時間の、日の出やら、日の入りやらも、不定時だし。
なかなか、難しいプログラミングなんじゃないでしょうか。

正確さも大事ですね。
ある意味、何よりも優先する掟がある、ムスリムの方々にとって、
時計が遅れて、お祈りできなくなるなど、
決してあっては、いけないこと、と思います。

どういう仕組みで、こういう機能を作るんだろう、という関心と、
どうしたら、このようなニーズに気がつくのだろう、という感心が
沸きましたねえ。
かゆい所に手が届く、流石、日本企業です。

インド人と腕時計で、もうひとつ思い出すことがあります。

30年近く前のことですが、
シンガポールで、インド人エンジニアと、
3週間ほど、二人で仕事をしたことがありました。

確か、ナジワンとかいった名前で、気さくな性格の男でした。
確か彼は、セイコーのクオーツの腕時計をしていました。
確か彼は、「日本の時計は、正確で素晴らしい。」と言ってました。

ですが、ナジワン。
朝の待ち合わせ時間に、必ず、15～20分の遅刻をしました。

今、思うと、
腕時計の正確と、している人の性格は違うんだなあ。
と、思います(笑)。

イスラム教徒向けの腕時計を、購入してまで、
イスラム教の掟を厳粛に守り、時間を守る、方々もいれば、

一方で、
正確に時間を刻む腕時計を、持ちながらも、
時間を守らない、輩もいる。

というのが、
自分の、確かな、揺るぎない人間観。^o^

時計が、人(人間)を観察したら、
人(人間)って、とっても面白い、と思うことでしょうね。^^

話を戻しまして、
ナジワンに遅刻が多いので、自分も少し遅れようかと、
ある日、

確か、朝食をゆっくり取って、15分ほど遅れて、
待ち合わせのホテルのロビーに行ったことがありました。

そしたら、珍しく、ナジワンが先におりまして、

ナジワンに、
「遅刻する日本人は、初めてだ！」と、
文句を言われたことを、思い出しました。
確か(笑)。

FLH