15. あなたごのみの・・ Homer date('65)
こんにちは。
おやじの左手です。
趣味のひとつとして、1960年代の国産手巻き実用腕時計を集めてはこつこつと修理をしています。
記事の趣旨は、「自己紹介」をお読みいただければと思います。
近所の仲間と三線バンドを組んでいます。
自分はギター担、三線がリードなので、リズムを中心に弾いてます。
毎年9月に、町内でミニライブしてまして、
女性ボーカルもいたのですが今は募集中、間に合いそうになく、
その時は、自分がボーカル、練習せにゃ・・
① CITIZEN Homer date
型番:HODQ51202Y 21石 5振動(毎時18,000振動)
ケース径:33.7mm(リューズ含まず) ラグ幅:16mm
1965年5月製造(S/Nより推測)
紹介するホーマーは、修理品ではありません。
ケースは、風防付きのワンピースケースのデッドストック品。
文字盤もデッドストック品。
ムーブメントは、ストックのオーバホール品。
各々の組み合わせで完成しましたホーマーデイトになります。
② 正面
小ぶりなサイズで、女性も似合いそうなドレスウォッチです。
ライトブラウンのベルトをチョイスしたのですが、オフホワイトやシルバーグレイの方が似合うかな?
と、今、思った次第、ケースデザインからいろいろなベルトが楽しめそうです。
なんとなく、昭和が未来を想像するレトロなケースデザイン。
文字盤は、アップタイプのCITIZENロゴで植字され、
盤面に細かい線が入っています。
インデックスから察するに、
本来の針は、少し変わったタイプのように思いますが、
合う長さの針が無かったため、いろいろな針を合わせてみて、
最後は、写真の剣先タイプに落ち着きました。
自分としては、気に入った組み合わせができたと思っています。
その分、お金と時間がかかってしまいましたけど(笑)。
③ 左右側面
ピカピカで、エッジも綺麗です。
④ 背面
こちらもピカピカ。
ホーマーのワンピースケースでスクリューバックは、1965年あたりから出始めたと思います、
もし、このホーマーが完成形で販売されていたら、
販売価格も当時汎用のホーマーより高かったろうと予想します。
⑤ ムーブメント
21石のオーバーホール品を使用。
じっくりエージングしましたので、まだまだこれからも使えそうです。
⑥ あなたごのみの
ということで、今回は、持ち主おやじさんの考察はありません。
トンボ本の受け売りになりますが、ホーマーについてなど。
デラックスと並び、シチズンの中核を成した腕時計です。
ホーマーの名の由来は、野球のホームランのような大当たりをイメージして名付けられました。
販売価格は、21石で販売当初は5,500円ほど、
その当時の大卒初任給が2万円弱でしたので、会社員が手に入れるのもちょっと背伸びが必要でした。
1960年から発売開始、デイト機能が付いたホーマーデイトは1962年から発売開始。
1973年頃まで発売されたようです。
石数は、17石、19石、21石。
ケースも、年を追って追加発表され、10種類近くのケースがあるようです。
実際はもっとあるんじゃないかなと思っています。
以上のように、ロングセラーで非常にたくさんの種類が発売されましたが、
要のムーブメントはシチズンの自信作、大きく変わっておりません。
このような、ホーマーならではの特徴から、
デッドストック品や中古品を使って、
今回、紹介したような組み合わせを作ることができました。
基本として、当時の姿を目標に治しているのですが、
時にこのような、自分好みを作りたくなるときがあります。
スーツに似合いそう。
カジュアルに似合いそう。
和服に似合いそう。
女性に似合いそう。
もっと、レトロにしてみよう。
~
そんな遊び心に、ホーマーはうってつけの腕時計です。
あなたごのみの、オールドウォッチ!
こんな楽しみ方もあるよ!という提案でした。
是非、お試しあれ!
と、簡単に言いたいところなのですが、
ケース型番からケースサイズや文字盤サイズを識別することは、
なかなか難しく、
サイズが合う合わないで、けっこうな試行錯誤になります。
場合により、文字盤を少し加工する必要も出てきます。
お金もかかっちゃうかも。
ここのところは、ご了解くださいませ。
おいおい、他の組み合わせ時計も紹介できればと思います!
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記事にする時計たち、これからも左手で活躍して欲しく、骨董市やマルシェで出品しようと思っています。
出店など決まりましたら、この場を持って案内をいたします。
そのときは、お声がけなどいただけるとうれしいです。
「バースディウォッチ」という言葉をご存じですか?
お生まれ年に作られた時計を時計好き界隈で「バースディウォッチ」と呼んでいます。
自分が過ごした歳月を感じられる腕時計と、ともに過ごすなんて素敵かも。
1965年(昭和40年)生まれの私、懸命に針を動かしている同世代の腕時計たちにいつも励まされています(笑)。
⑦ 1965年(S40)の出来事、流行(ネットより抜粋)
・戦後初国産飛行機YS-11就航
・日本初カラーテレビアニメ「ジャングル大帝」放送開始
・シンガポールがマレーシアから独立
・アメリカ軍による北ベトナム爆撃開始
・プロ野球第一回ドラフト会議
・流行歌
君といつまでも(加山雄三)、サティスファクション(ローリングストーンズ)
・映画
マイフェアレディ、007ゴールドフィンガー
・ヒット商品
プロレス中継視聴率50%、オロナミンC、アイスノン、チョコボール、エレキギターブーム
・おおよその大学卒初任給 19,600円
・物価
映画:350円、ラーメン70円、週刊誌:50円、牛乳:20円、かけそば:50円
FLH