SUPREMEのBOXロゴが人気な理由を考察してみるの回。
こんにちは服丸です。
いつもは洋服の紹介をしていますが、今回は指向を変えてSUPREMEのBOXロゴの魅力、長年人気で居続ける理由は何なのか?について考察してみようと思います。
洋服紹介と同様、服丸の独断と偏見に溢れた文章となっておりますので悪しからず。
それではいってみましょー。
BOXロゴの魅力をお話しする前に、SUPREMEというブランドについて簡単にご紹介します。
SUPREMEは1994年にニューヨークで誕生したスケーターブランドです。創業者のジェームス・ジョビアはユニオンNYCの経営をしながらSTUSSYで働くなどの経験を経てSUPREMEを立ち上げます。
日本では1998年代官山に1号店がオープンし、現在では6店舗を展開しております。
現在でも世界中で最も人気なストリートブランドの1つです。
このSUPREMEには定番かつ人気アイテムでBOXロゴと言われるものがあります。
BOXロゴは長年にわたってTシャツやスウェットなど様々なアイテムで使用されていますが、なぜ飽きられることなく人気なのかを考察していこうというのが今回のブログになります。
人気な理由は様々あると思いますが、今回は服丸が思う人気な理由を3つ話そうと思います。なお、BOXロゴは様々なアイテムで使用されているので今回はTシャツに限定して話していきます。
1、 常に店に置いてあるわけではない。
定番で発売されているBOX Teeは定番とはいえ、常に店にあるわけではあ りません。というか発売されれば大体即完売です。このプレミア感が長年人気な理由の1つだと思います。とはいえ10年以上発売されているにも関わらず相変わらず人気というのは、やはりすごいですよね。
2、 デザインの応用がすごい。
BOXの定番と言えば赤枠に白抜きの文字のデザインですが、赤枠部分をアレンジし発売することで飽きられることなく長年売れ続けているのだと思います。
有名なのはLOUIS VUITTONとコラボしたモノグラムのBOX Teeとかですかね。
ロゴTeeというものは様々なブランドで発売されています。例えばSTUSSYではショーンフォントが有名です。またアニエスベーもここ数年ロゴTが人気ですね。
ロゴTeeというのはブランドの知名度を上げることができる重要アイテムですが弱点もあります。それはユーザーの“飽き”です。
例えば文字のみのデザインというのはデザインの応用が利きにくく、フォントの大きさを変えたり、色を変えてみたり、配置を変えるくらいしかできないので、売れすぎると途端に飽きられてしまい誰も買わなくなってしまいます。
飽きられると最悪の場合、ブランド自体の人気が無くなっていきます。なのでロゴTeeは戦略的に生産、販売していかないとブランドの寿命を短くする危険性があるとも言えます。
しかしSUPREMEは枠部分を上手に使いデザインを変化させながら発売していき、ユーザーはコレクション心をくすぐられます。
さらに上手なのは定番の赤のBOXは発売しない年もあるということです。
なので、様々なデザインのBOXロゴの発売が続いたあと久々に定番の赤のBOXロゴが発売されると、
「なんだかんだで赤のBOXロゴって格好いいよな~。」
となり、欲しくなるのです。
そうこうしているうちに新しいデザインのBOXロゴが発売されて・・・。と無限ループが続くことになります。
SUPREMEが戦略的にやっているかどうかはわかりませんが、抜群の戦略だと服丸は思います。
3、 コラボがすごい。
これは”2”で話した内容と似ていますが、BOXロゴは有名アーティストやブランドとコラボすることがあります。これがまた格好いいんです。
2021S/SではカウズとコラボしたチョークロゴのBOXが発売されていますね。
(服丸の記憶だと2003A/Wにコラボではなく普通にチョークロゴが発売していたと思いますが。)
過去にはコムデギャルソンや村上隆、エイプなど、たくさんのコラボを出しています。
また通常のBOXロゴ Teeとは違いますが、マイク・タイソンやケイト・モスがBOX Teeを着ているフォトTeeという遊び心あるTeeも発売されたこともありました。
こういったコラボレーションがスペシャル感を演出し、欲しくなってしまうのです。
服丸もマイク・タイソンとケイト・モスのフォトTeeは本当に欲しくてプレ値で買うか悩みました。
以上が服丸が考えるBOXロゴが売れ続ける理由3つになります。
アパレル業界では、ある商品が売れると追加生産し販売することがあるのですが、まれに売れなくなるまで生産し続け最終的に商品が余りセールで投げ売る。ということがあります。過剰生産ってやつですね。
それに比べSUPREMEはある程度生産数を絞ったり、アレンジを加えるなど新しい価値を生み出し続けた結果、世代を超えて長年ユーザーに愛され続けるアイテムとなりました。
どちらの生産方法、戦略が正しいのか服丸にはわかりませんが好きなのはSUPREMEの考え方です。生産数を絞ることで需要と供給が崩れプレ値で取引される問題はありますが、生み出したBOXロゴというデザインを大切にしているSUPREMEの姿勢は同じアパレルに携わる人間として尊敬します。
また、BOXロゴが売れ続けている最も重要な理由としてSUPREMEというブランドが支持され続けていることも忘れてはいけないと思います。
これは当たり前のことなので3つの理由には入れませんでしたが、とても重要な事です。
長年、安売りなどをせずにブランド価値を保ち続けたことは凄いことですよね。(日本ではセールをしていた時期も少しだけありましたが)
これからもスケーターやキッズ達が憧れるブランドであってほしいと応援しています。
これにてBOXロゴの人気についての考察は終わりです。簡単に書こうと思っていたのですが想定よりも長文になってしまいました。
長文ついでに最後に余談でも書こうかなと思います。
中年の人は知っているかもしれませんが、若い子は知らないかもしれない。そんな余談です。
服丸は高校生の頃SUPREMEをよく買っていました。もう20年くらい前の話です。
当時もSUPREMEはとてつもない人気でなかなかお目当ての商品を買うことができませんでしたが、どうしても欲しかった商品の1つとしてモノグラム柄のBOX Teeがありました。そうです、VUITTONのモノグラムを使ったBOX Teeです。
2017年(だったと思う)にヴィトンとSUPREMEはコラボし様々なアイテムを発売しましたが、20年前にもモノグラム柄のBOX Teeが発売していたんですね。
ところがどっこい、このモノグラム。VUITTONの許可を取らず発売したのです。
当然VUITTONに怒られ発売停止となりました。まぁ発売停止なるまでは販売していたので街で着ている人もいましたけどね。さらに言うとグッチ柄とかバーバリー柄なんかも無許可で発売されましたが、キリが無いのでこれくらいにしておきます。
このような事が過去にVUITTONとあったので正式にコラボすることを聞いた時にびっくりしました。服丸と同様に
「おぉ!!コラボするのか!!」と驚いた30代、40代の方もいるのではないでしょうか?
以上、おっさんの余談でしたー。
好き勝手色々なことを書きましたがSUPREMEについてはまだまだ書けそうです。
しかし、これ以上長文にするわけにもいかないと思いますので今回のブログはこれにて終了―。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?