藤噛み
矢庭に声門を狭め
愛の汀に汚穢を満たすのさ
『Цの黄色い悲劇は、
幼き痛みにザラメを遣った。』
そして捨てたのは甘い神の科白
罪滅ぼしの体にしたって
(こんな僕をまやかす芥の群れ)
「善が腐った、誰のせいだ⁉︎」
良い気になって彷徨って戴いた命には意味もない?
つまりここは、ただ失う世さ。
祈りを設定したとて、贖う気持ちはした?
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「せめてもの一欠片の花弁を」
恵んでくれたのに、もう欠けていくんだ
「償うて!償うて!償うて!償うて!」
触れ合っていても跳ね除けた手
(病のせいなのか⁉︎)
明日はどんな人を傷つけてしまうんだい?
僕だけならばいいのに
「罰に灼かれて消えよう」って
祈れども忘れてしまうんだ
冀求の蜜に溺れてしまったから
救われるのなら僕は、
神の鉄槌を以って裁かれてしまえ
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慈悲をください