行き場のない不安と心配と祈り

オタクを始めてから年下を推すことへ対する後ろめたさがじわじわと出てきた。

幸い大好きなBTSに年下はいないんだけど
2021年にHYBE LABELS JAPANからデビューすることが発表された、ウィジュという年下の推しがいる。
日本年齢だと今年度19歳で春に高校卒業したばかりだ…
I-LANDという昨年放送されたオーディション番組に出演していた。
今年1月の発表では同番組に出演していた5人と数名でデビュー予定となっており、追加メンバーは現在オーディション中とのことだった。

だが昨日、ウィジュと一緒にデビューが決まっていたメンバー1名の脱退が発表された。
活動の方向性が異なったため事務所を離れるとのことだ。これを受けてふと、 私の中に迷いが生じた。
契約もあるだろうし今回の件は異例中の異例と思うけど、まだ進路変更可能だったということがわかってしまった。
彼らが練習生生活を積み重ねてデビューしてステージに立ち続けるために犠牲にされる生活を思ったら、全力で推して良いのか？という気持ちになった。


もちろん今世界で活躍しているアイドルはきっとほとんどが青春時代全てを捧げた結果ステージに立っていると思うよ。でもそれは結果論だ。


今まさにリアルタイムで学生の時にしかできないことを諦めてまで練習生生活に全てを捧げている彼らが、数年後舞台に立っている保証はない。
芸能界という不安定な場所に身を置く決意を後押しして良いのかと
一抹の不安を覚えてしまった。
彼の活動を、デビューを応援することが学生生活を犠牲にすることにつながるなら
数年後もし彼が後悔するような事態になったとき、ファンの声がその後悔の一因になりかねないということだ…


もちろんファンの声だけを聞いて全てを選択しているわけでないことは重々承知だ。そのうえで、もし彼らの意思決定に1ミクロンでも影響を与えているなら…と考えてしまう。


やりたいことを応援するということだけ考えたらいいのか？彼が選んだ道に対して私が不安を感じるのは失礼かな…

今回私がこんなに不安に思った要因のひとつは日本からのデビューという点が大きい。
彼らはHYBE LABELS JAPANを設立して初めてデビューするグループになる。
HYBEにとっては日本市場攻略の第一歩になるんだと思う。
あのBTSと同じ事務所で日本からデビューするグループとなれば注目度は高いだろう。私自身、いつも楽しませてくれるHYBEがどんな用意をしているのか期待度MAXではある。

だけど、去年JYPから日本デビューしたNiziUが風当たりの強さや関心の低さで韓国デビューを遅らせ悲しんだことは記憶に新しい。（ウィジュたちは日本を拠点としたグローバルアーティストになる予定とされている）
今デビューが決まっている4人のメンバー、ケイ・タキ・ニコラス・ウィジュはI-LANDで既にグローバルファンを少なからず獲得しているから状況は違うのかもしれないけど…

韓国とは「アイドル」の在り方がまるで違う日本でデビューして、どんな位置付けになるのかつい心配してしまう。

……………いやすみません、散々ウルセェこと言いましたがもちろん彼らの活動を全て応援します。

ウィジュのことが大好きだしこれから彼の活動を通して新しい姿を見られることが楽しみで仕方ない。だからこその不安や心配だけど、事実デビューはもう決まっているんだし。私なんかより彼の方が不安に決まってる。
うだうだ考えても私にできるのは応援することしかないんだった。 

元々自ら人前に出るような性格ではなかったであろう優しく穏やかな彼が、自分を魅せようと寝る間を惜しんで努力している姿を見たとき
本当に心をぎゅっと握られたような気持ちだった。
I-LAND序盤入場テストの時のピンクの服を着たあどけない彼の姿を覚えている。まだまだ未完成だったけど誰もを笑顔にしてくれるようなキラキラ輝くパフォーマンスだった。
それを見てデビューしたらウィジュを絶対に応援しようと決めてからもうすぐで一年が経つ。

当時はまさか日本からデビューするなんて思いもしなかったけど
自分のアイドル人生の起点となるデビューを異国の地で果たすと決意してくれたこと、本当にありがたく思っている。

そしてその選択が、ただただ彼の今後の人生を輝かせるものになることだけを祈っている。