F3を触りはじめて1年ぐらいの時の話
おはこんばんちわ
僕が母のお下がりであるNikon F3(フィルム一眼レフ)を使い始めて1年ぐらいの時の話です。
母からお下がりでもらったものはNikon F3の本体と50mm F1.4の単焦点レンズ、35-70mm F2.8のズームレンズの3点でした。
使い始めた最初こそいろんな画角で撮れるからという理由でズームレンズを使っていたのですが、あるとき尊敬してるカメラマンさんがとにかく50mmの単焦点で練習してみよと言っていたので、その時から50mmレンズで撮影をするようになりました。
そもそもカメラには考えるべきことがいくつもあります。
代表的のもので言えば、iso感度、シャッタースピード、 F値(絞り)。
そしてレンズも加味すれば焦点距離。
4つのパラメータは考えるには十分すぎる量です。
高校物理でも2体問題までですからね。()
おそらく、そのカメラマンさんが言わんとしていたことは、パラメータをなるべく固定し、自分の考えられる範囲で撮影を行うことでひとつひとつの技術を養うというものだ、と解釈しました。
F3の最大の特徴としてはフィルム一眼レフ初のAUTOによるシャッタースピードの決定です。つまり、レンズからの光量を本体が検知し、SSを決定してくれるというものです。また、フィルムカメラなので、iso感度もフィルムを1本入れてしまえば撮り切るまでは一定です。なので私が単焦点レンズを使うということは、先にあげた4つのパラメータのうちiso感度、焦点距離は固定され、SSはカメラ本体が決めるため、考えるべきは F値(絞り)のみになります。
そう考えると非常に簡単ですね、絞りのみを考えて撮影すればよい。
しかしそうもいかないんです。
なにしろ使っているものがオールドレンズですから。
この写真を見て分かるように、なんとなく明るくボヤッとしているんですよね。これは結局、レンズの絞り機能の誤作動によるものでした。
どういうことかというと、絞りの幕に油が溶け出してしまい、その摩擦によって絞ることができなくなっていました。
そのため絞れているはずの幕が動作せず絞れていないため、露出が多くなってしまった次第です。
これに気づくまで2ヶ月ほどかかり、フィルムカメラを持つことの難しさを痛感しました。
でもこれに気づいてからは割と納得いく撮影ができるようになりました。
レンズの手入れもしてみましたが意外と手強いもので、拭き取っても染み出してきてしまいます。なので業者に出すまでは基本開放で撮影しようかなと思います。
あとは過剰な露出も理解して撮影するならば、普通の写真とは一味違う写真が撮れるのでこれもまた魅力です。開放で撮影する分には光量の過剰も生じないためちゃんと撮れます。
これお気に入りです。現像のみで好みの色合いになった写真です。
この時はまだ絞りについて、明るい時は絞ってみて暗い時は開放にする程度の認識でした。被写界深度の理解はまだ先の話なので、理解し始めた時の写真と共に投稿しようと思います。
読んでいただきありがとうございます。
ひ。
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