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自身をさいなむほどに
詰め寄るように
刻々と削ってゆく

その深奥に眠る
やわらかな無垢を
抱きしめるために

ひとつの結実になるために



真実は誰もが知っている
真実は私も知っている

真実は誰も知らない
真実は私が知っている

やわらかな仁のように
生き抜いた甲殻のなかに

私は、居るだろうか

平、凡として
莞爾しているだろうか



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