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○ 詩音

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からだの奥から来たことばを連ねてみています。
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2022年3月の記事一覧

○20200719

○20200719

ひかるアスファルト

足の向こうにさかさまの私

足の向こうにさかさまの街

その

音の無い

時の無い

私だけの街を

古い魚が泳いでいく

20200719_f34

○20180205

○20180205

何もかもをわるくちにしたわたしは
固く古びたレーズンの姿
きたなくしおれたレーズンの背骨
何もかもをわるくちにして嘆くひとの声をあびれば
吸い殻のごとく黄色の唾液にまみれてにごる夕方

走りだしたいような、こごみたいような鉛の防具
化学薬品で即席にうすいハッピータイム
どうでもよいことにあたかも嘆息するような表情
時計の針にはたくさんの髪の毛がからまっている
ああ、万事が年中無休で休す

その時 

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