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2022年2月20日 15:01
しずかな雨だあたたかい雨だ灰色だが、空はあかるい枝えだは黒く硬いが、やがて濡れ、膨らむだろう窓についた荒い滴の痕跡はこれは今日のものではないやがて洗い流され、光るだろう光るだろう20190112_f34
2022年2月13日 21:50
ねぎらいの日々を皆がくれた集まるひとたちはうつくしくもいびつでありあたたかだった誰のためでもない自分のためだけのおんがくをいつか耳そばだてて熱心に聞いてくれたのだ歌ってもよく寝そべっていてもよくうららかなじかんがわたしを包んでいた20210304-2_f34
2022年2月11日 20:22
自身をさいなむほどに詰め寄るように刻々と削ってゆくその深奥に眠るやわらかな無垢を抱きしめるためにひとつの結実になるために・真実は誰もが知っている真実は私も知っている真実は誰も知らない真実は私が知っているやわらかな仁のように生き抜いた甲殻のなかに私は、居るだろうか平、凡として莞爾しているだろうか20210304-1_f34