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○ 詩音

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からだの奥から来たことばを連ねてみています。
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2021年8月の記事一覧

○20180723

○20180723

とまとの頬をなでるように、
あなたの肩にするりとふれる

夏はどこにも因らず

また寄る辺もなく

ただ陽炎のように、立っている

20180723_f34

○記憶

○記憶

とおいとおいむかしのはなし
きみとぼくとのくべつもないころ

ほしはひかり
地にふりそそぎ

ぼくらは

いかりともよろこびともつかぬ、
つよいつよい  ふきでるような流動体を

空間いっぱいに  放ちつづけていたろうか

そのすべてをときはなって
この身のうつわはうらかえり
それでもなお
銀河のごとく
放ち続けていたろうか

われわれそのものが星のように
われわれそのものが星のように

銀の砂子

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