[レイヤード・マイ・エッジィ]が見せた新しい砂塚あきららしさ
1.はじめに
こんにちは、砂塚あきらのファンです。最近暑いですね。暑すぎて自分の財布から諭吉が何人か脱走してました。ところで6/29のブランフェスでは[レイヤード・マイ・エッジィ]砂塚あきら が実装されましたね。
自分にとっては#最高の一枚 といっても差し支えないレベルのカードでしたので、この気持ちを共有するために久々にnoteを書いてみることにしてみます。お手柔らかによろしくお願いします。
注:個人の解釈などが多大に含まれている可能性があるので注意してください。あと普通にネタバレするので気にする方は自衛などしてください。
2.これまでの砂塚あきらを振り返る
本題に入る前に砂塚あきらというアイドルのこれまでの経緯を振り返り、現状を確認しましょう。拙作ですが、軽い紹介記事を昔書いたので、何にも分からない場合はそちらを参照してみてください。
記事内でも述べられているように、砂塚あきらは「自分が自分らしくあること」「自分の好きなものを好きである」ことに重きを置いている人間であり、この基本的な性格とそれに呼応するような趣味としてSNS・ファッション・FPSがあるというのが自分の解釈です。
ここでは振り返りと現状の確認という事で、この前提の下でもう少しあきらの内面を踏み込んで読み解いていきましょう。
その前に
砂塚あきらはモバマスとデレステの両方に登場しますが、各々でのあきらの成長の仕方、速度は異なっています。いずれにおいても、芯となる部分は一致しているのですが、判断基準や表現方法および言動に、些細でかつ明確な違いが表れています。この比較検討だけで相当な紙面を消費してしまうので詳しくは語りませんが。(eg:アイプロとストリート・ランウェイの違い。アトラクティブ・シーズンの言動)
(これはあきらに限った話ではないかもしれませんが)モバマスとデレステのあきらを全て合算して一方のあきらにフォーカスする場合、少なからず非自明な不都合が生じるのが常です。ここではそういった問題を真っ向から扱わず、都合のつく部分のみを、都合よく引用してデレステ内の砂塚あきらを認識する姿勢を取ります。予めご了承ください。
前節の本題/あきらとアイドルについて
話しやすくするために、形式的ですが、砂塚あきらというアイドルの過程を自分なりに3+1つの期間に分けて整理していきます。心境と環境に重きを置いた区分けなので、実際に向こうの時空でどういう時系列をしているのかついては一旦目を瞑ることにします。
1.アイドルになった時
これは無印N/R、[ライフ・オンライン]などの初期のカードが当てはまります。突拍子もなくスカウトされ、なんとなく、でも肯定的に、アイドルになった時期です。象徴的な台詞として
などがあります。この時期のあきらのスタンスは、とりあえずやってみる、というものでどちらかと言うとそこまで積極的にはアイドル活動をしなさそう雰囲気をしています。
アイドルを続けてみる理由も、アイドルとして何かをしたいからではなく、自分の延長線上にたまたまそのポジションがあったから、ついでに楽しめそうでだから、という具合です。それでも魅力的な仕事や、テンションアガる服を見ている内に悪くはないかもしれないと思うようになっていきます。
2.アイドルを楽しみ始めた時
[ポップ・スウィート]から[Brand new!]辺りがその対象です。アイドルとしての活動が本格的なものとなり、色んな人と関わっていき、あきらとしても積極的に取り組んでいけそうな予感を覚えさせた、そんな時期です。
自分がアイドルであること、ファンに求められていることを理解し始めて振る舞えるようになっていますね、偉い。またBrand new!のイベントコミュではあかり・つかさと一緒に仕事していく中で人としても十全に、健全にレベルアップをしていきました。
特にストーリーコミュ64話「Aim for the G.O.A.T.」ではLIVEというものが自分にとって、もはや切り離して考えることのできない、最高の瞬間であることを気付くこととなりました。
余談/確認ですが、この見地に基づけばストーリーコミュタイトルのGOAT(greatest of all timeの略)は「LIVEを、自分史上最高に楽しむ」という意味であり、「アイドルとしてトップに立つ」という意味は取りにくいです。
3.アイドルの意味を考え始めた時
[星環世界]から[レイヤード・マイ・エッジィ]が出る前がその主な時期であると認識しています。これまでの「自分らしく」「好きなものを好きに楽しむ」姿勢を根に張った状態で次のステップに向かおうとしています。ある意味、最も重要な期間、もしくは過渡期と言っても過言ではない瞬間なのかもしれません。そう感じさせる台詞をいくつか引用しましょう。
([#この瞬間を楽しんで]を引用してるじゃねーか!と気付いた方もいるかもしれませんが、2の時期でありながら現状に至る一端を担っている台詞で印象的だったので引用しました。)
アイドルを続けていくうちに、その内実について少し考える余裕が出てきて、悩んでいる様子がしばしば描かれるようになりました。つまり、今のあきらに必要なものは「自分がどういうアイドルになりたいか」という想い、言い換えると「あきら自身が抱く自分のアイドル像」である、というのが自分の見解です。
(以下は個人的過ぎる解釈やむふふな妄想が含まれる可能性があるので話半分程度に)
一見すると難解な課題のように思われますが、実は既に答えの選択肢は提示されています。それは日菜子が言ってくれた「王子様の才能」です。
この台詞はあきらの魅力的に感じられる性格の柱を必要十分に言い表したものです、すごすぎる。(あきらの「自分らしさ」を尊重したアイドル像の形成を「王子様」に委ねられる気もしてきます。加えて[あなたに捧ぐ王子様]もそれを後押ししてくれそうです。)
子細を述べるととてもとてもとても長くなってしまうので別の機会に譲りますが、日菜子は日々研鑽している妄想に裏打ちされた自信・前進性¹を宿しており、あきらに「王子様」のモチーフを与えられるだけでなく、彼女の持つ若干の消極性(自分らしさに由来した他者の尊重によってもたらされている)や少しの安定志向(決まらないユニット名、好きな仕事を選んで受ける)に対して真正面から/自然にアプローチできる数少ないアイドルの一人であり、今後の展開においてその関係性を有望視されている子です。要するにもっと絡んでほしい。
4.モバマス(参考)
こちらはデレステから分離され、独自の速度で成長した砂塚あきらだと自分は解釈しています(とある方からヒントを頂き、再考した結果至った結論)。主に加速床を踏んでいるカードとして[#seaside_color]、[9thアニバーサリー]、[アトラクティブ・シーズン]があります。メルクマール的な台詞を一つ挙げておきます。
モバマスの砂塚あきらは、アイドル像を見いだせていないという点でデレステのあきらと一致していますが、こちらは「自分らしくなさ」も乗り越えて、取り組んでいく姿勢が少なからずあります。水着を着てみたりね。その終着点の一つに[アトラクティブ・シーズン]が待っているのだとすれば、今後の供給される内容からその意図を汲み取れる日が来るのかもしれません、楽しみですね。
前節の終わりに
今後のあきらがどう変化していくのかはそれこそ未知数で、すべてを乗り越えて[アトラクティブ・シーズン]に至るのか、はたまた違う路線を進むのかは、誰にも分かりません。これからの砂塚あきらに期待して、自分らしく生きていきましょう。
ということで長かった振り返りも終わりです。
3.[レイヤード・マイ・エッジィ]に感じたもの
0.イントロダクション
それでは[レイヤード・マイ・エッジィ]を眺めていきましょう。
かわいくてかっこいい。すごいトレンドを感じさせる衣装してる。あと露出高くない?
シチュエーションとしては、ブランドのアンバサダーとしてニューヨークに撮影しに来たついでにショッピングを楽しんだ、という具合です。生憎/残念なことにニューヨークには行ったことがないので、これがどの辺りなのかさっぱり分からないです。あとお気付きの方も多いかもしれませんが、デレぽでニューヨークに行ってた/行くことを匂わせていました。
1.自分の第一観
「モバマス/アトラクティブ・シーズンに寄せてきた?」というのが一番最初に浮かんだ感想です。リンクしそうな台詞が随所に見られます。
前節で示唆した可能性の一つのように、今回のあきらは[アトラクティブ・シーズン]の側に歩を進めているように見え、一方、幾分マイルドな面持ち/表現であるため完全に解釈の向こう側には行ってなさそうだな、と感じました。つまり、あきらというアイドルに提示された最終形と、そこに至る過程のようなものがデレステとモバマスとで上手い具合に補い合っていると言えそうです。
とはいえ、これだけでは「あきららしさ」と乖離するんじゃないか?191人目のアイドル砂塚あきらが実装されてしまうのではないか?という不安も同時に湧きそうです。正気を保ちながら他の細部を眺めてみましょう。
2.自分というアイドルへの答え
前節であきらの現状の課題の一つに「あきら自身が抱く自分のアイドル像」の発見を挙げました。これは何度か提起されながらも中々納得のいく考えをあきら自身が見い出せていませんでした。個人的には、「正直しばらくは難しいだろう」と見ていましたが、いい意味で期待を裏切ってきました。
これはすごいです。本当に。
「何がすごいの?」「一人で盛り上がって楽しそう」と思われるかもしれませんが、自分はこの台詞を見て、理解した時、真夏日なのにも拘わらず鳥肌がたって震えそうになりました。
結論から言うと、これは上で述べた課題に対してこれまでの経緯を総括した上で答えを見出せた、と言える台詞です。
まず、砂塚あきらは「自分が自分らしくあること」「自分の好きなものを好きである」子であるということを再三強調してきました。この2つの性質が組み合わさることで生じる、あきらの魅力的な部分の一つに「他人を尊重できる」というのがありました。所謂「王子様の才能」です。ここではその性格が純粋/素朴に、『自分と一緒に「好き」を誰にも邪魔/抑圧させず、自由に発信しよう。』という極めて前向きなエール(を贈るアイドル)へと拡張されています。「自分らしさ」の軸から長い時間をかけながらも演繹的に、自らのアイドル像を構築しきってみせた姿は賞賛の念を抱かざるを得ません。スキル名の#ItsSoYou!(意訳:#きみらしく!)もこのアイドル像ととてもよく重なります、泣ける。
3.これまでとこれから
このカードはこれで終わりではありません、まだまだあります。エピソードコミュと、その他の部分ではあきらがこれまでに感じてきたアイドルという活動と自分の関係について総括されています。
この辺りは「ストリート・ランウェイ」や「星環世界」での経験が諸に生きていると言えます。いずれも今回のカードとリンクするテーマだったので。
そしてさらに続けて、これからについても語ってくれています。
かなり意識的に、強く「自分らしく」生きることに対して確証を得ています。これからのあきらがより彼女らしく、クールでスタイリッシュに、でもこっちのことはきちんと気にして、褒めてくれて²、そんな素敵なアイドルとしてより一層輝くことが期待できそうです³。
4.終わる前に
これらを踏まえた上で[アトラクティブ・シーズン]を再考してみると、全く違った景色が見えてきます。つまり実質今回のカードは2枚供給されたと言っても過言ではありません(?)、という軽口はさておき。これまでそのギャップの大きさゆえに、取り扱いが難しかったカードや台詞も今回のカードを軸に考え直すことで、さらに砂塚あきらを理解し、好きになることができそうです。本当に素晴らしいカードでした…。
4.終わりに
過去から今にかけて、あきらが自分たちに見せてくれた彼女らしさ(=My Edge)が重なり合った(=Layered)、[レイヤード・マイ・エッジィ]は7/4までピックアップされています。この記事を読んであきらのことがちょっと気になった方は引いてみて、ついでに応援し始めてみてはいかがでしょうか。
カードが出てその時感じた気持ちのまま急いで書いたので、読み落としている点や勘違いしている点もいくつか残っているかもしれません。また感情を抑えるのが難しく、文のまとまりや構成が悪くなってしまった箇所もあったかとは思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございました。これからも砂塚あきらをよろしくお願いいたします。
GG!
5.引用/補足/参考文献
1.berlysia.「王子様」も「お姫様」もいない、2021年の喜多日菜子. Glacial Radiance.
2.新しい形の共演が浮かびますね~♪
3.自分としては肩の荷が(勝手に)降りてすごく安心している
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