「もしも日本が銃社会だったらどうする?」という台詞

ネタにおけるキラーフレーズといえば
どのくだりを思い浮かべますか?

この見た目の奴が…
この会話をしていた奴が…
今までの行動と反すること、予想外の結末になった時に起こるのが…
拍手笑いと言われるものであり
キラーフレーズだと思う。
笑い=裏切りという定義
笑いは真化しており
緊張と緩和で作られる 
なんて言葉をよく聞くだろう
もちろん、古いものはベタである
という扱いになる面は分かる
例えば…
「耳心地良い-1グランプリ」の三拍子さん
歌ネタにも力を入れつつ漫才を磨いてきた
第一回のG-1にて
ファンにとっては賭けであると思われる
ネタを披露した。
いつまで経っても新しい笑いを
作り続けるのは
テレビの前の貴方たち
そして自分達自身であると、言わんばかりの
挑戦だった。
終了後に元ツインカムの島根さんも
「三拍子のチャレンジが良かった」
と発言していた程である。
THE SECONDと同様に
古くからのお笑い好きが
集まりやすい環境だったG-1では
視聴者投票で1位を取るも
総合順位は本命とされていながら
決勝7位と少し残念な結果だった。
それでも三拍子さんは
面白いし決勝でやりたいネタをやった挑戦は
素晴らしいと個人的に思う。
「漫才の向こう側」も面白かった。
一方、耳心地良い-1
長年苦労していたが
芸人達からは面白いと思われ続けてる
孤高の天才芸人…
ついに開花するか?
全国ネットの賞レース
審査員には、同じ境遇にあった
錦鯉のお二人
そして近年の全国ネット賞レースでは
かなり有利なラスト出番
三拍子さんに期待していた
ネタも面白かった
ただ、何処か古さを感じた。
いちばんかわいいさんの直後というのも
少し関係しているのかもしれないが…
私は、古さを感じる事が完全に悪い事だとは
思わないし、どこか古い感じが良い場合も
あると思っている。
いとしこいしさんのネタが
評価され続けるように…

私の中の古さの定義は
どっかで、見たような既視感がある
俗に言う「ベタ」という状況

三拍子さんのネタは「ベタ」
に感じたというよりかは
漫才を通して喋り方等の
テクニック面が
斬新なネタがたくさんある中で
少し古く見えたという状況だろう
勿論、三拍子さんのネタは面白かった。

令和ロマンさんが「100ボケ100ツッコミ」
の際に「過去の挑戦で、やり尽くされてた」
という発言をしていた。
この発言は、設定が限られていると
できるボケも限られる
数回やると、設定はベタに感じてしまいがち
という解釈をした。

設定が、ベタに感じてしまったら
斬新なネタが評価される現代では
どんなにキラーフレーズがあっても
キラーフレーズが弱く感じてしまう
キラーフレーズと感じないのが
ありがちかと…
結局「ベタ」が強い所もあるのだが…

私は「ベタ」から生まれる
「キラーフレーズ」に面白いものは
たくさんあると思ってるが…
人それぞれの好きなネタの台詞は
そこには存在しないと思っている。
斬新、シュールと言われるネタから
キラーフレーズは生まれるものだろう。
ハイツ友の会さんや、スリムクラブさんが
正統派のテンポで漫才やっていたら
キラーフレーズはそこまで目立ってないだろうし、最悪聞き流される可能性もある。

ここで、私の結論を言うと
キラーフレーズは、「コイツが言いそうだとお客さんや視聴者から思われてる台詞 その時のタイミング」の僅かなズレから
生じるものである

だから人によって違うキラーフレーズがある
十人十色 評価されるネタも違う

その点 設定が斬新なコントは
「キラーフレーズ」が出やすいと思う
劇団ひとりさんの「ホスト病」というネタ
キャラの設定
ボケのタイミングが
どれも一級品で
ピンコントの中でかなり好きな作品だ
でも、何度か見ると
頭の片隅にそのボケが思いつく
直前のタイミングで
劇団ひとりさんがボケを放っているように
感じた。もしタイミングが少しでも
遅かったら「ベタ」に感じるのかな
なんて思ったり…
いや、あのネタは「ベタ」に感じないだろう
台詞を活かしすぎている設定があるから

同じケースで
天竺鼠さんの「家族」というネタがある。
このネタには言語化できない凄さがある
川原さんの世界観が
絶妙なズレを引き起こしている。
このコントを見るために
それ以外のネタを見てきたと
いっても過言じゃないくらい
メタだし、ラストは
このボケで終わるのかなと
想像できるベタ的な一面も少しある
しかし、間が最強だと感じた
今まで、コントを見てきた人間は
あの間を、あの時間を共有したら
笑ってしまう。

「まとめ」
漫才やコント等の台詞は
ほんのズレや価値観で
ベタにも、キラーフレーズにも
感じるが
活かせるかどうかは
結局、設定による
新しい設定で
ネタが作れる人は強い。














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