今までありがとう、DMM.Make Akiba。
私が秋葉原で事業を始めた時、最初はワンルームを借りていたのですが、2019年にある技術研究組合の運営をすることになり、場所を探していたところモノづくりを支援しているシェアオフィスである DMM.Make AKIBAがある事がわかり、すぐ連絡して見学させて貰ったんです。
そうすると2フロアのうち10階がモノづくりの設備、12階がシェアオフィスとして整備されており、板張りの床で使いやすい雰囲気だったし、正しく私が生きてきた電子系のモノづくりの場所であったので躊躇せず申し込みました。その頃は、個室がなかなか空いておらず、なんとかしてなんとか契約して個室を持つことができました。
主として打ち合わせと事務作業をする場所として活用し、合間に3Dプリンタの使い方を覚えることが出来ました。
交流会やセミナーも多く開催され、興味深い技術や製品を開発して事業をされており、とても勉強になり、自分も自己製品を出したいと思いました。
打ち合わせには、Judge roomと呼ぶ円卓の元スタジオの部屋があり、めちゃくちゃ活用させていただきました。12名座れる赤い円卓で、防音室で落ち着いて打ち合わせ出来、お客様に来て頂いても立派な会議室として使えとても重宝しておりました。
異変が起こったのは、コロナの緊急事態宣言後でした。秋葉原駅や街から人が消え、飲食店も閉鎖され、このDMM.make Akibaも極端に利用者が減りました。
コロナ下で、この施設が経営的に成り立っていない事は容易に想像出来ました。その後、長い3年のコロナ期間を何とか維持頂いたのですが、10階の工作フロアを閉鎖する事になり、経営が安定するかと思ってたのですが、以前の様な賑わいまで戻らなかったようです。そして、2024年4月いっぱいで施設を閉鎖する事になった様です。
交流会やセミナーで、モノづくりに取り組んでおられる沢山の皆さんを知ることができました。ここから化学反応を起こして新しいモノや産業を生み出せる気がしておりましたので、この施設の閉鎖は残念ではありますが、経済的に成立しないことは持続できないので仕方ないことだと思います。
このような秋葉原の一等地で、ものづくりのコワーキングスペースを経営するいう視点でみれば、他の企業が、主要事業を回していて、そこから得られる売上の一部を秋葉原の事務所家賃として捻出している場合は、その費用が全体の中で賄える範囲であれば問題ないのです。が、このようなコワーキング施設の場合、その場所から得られる売上で全体の採算をとる必要があり、利用者人数が減ると経営が難しくなるのは当然だろうと思いました。
今後、この施設はなくなってしまうけれど、この様なモノづくりの興味、意欲を持った人々や会社の皆さんとつながっていく仕掛けをつくって行きたいと思います。
最後に、今まで、この施設を経営、運営いただたDMM社と、暖かく支援をいただいたスタッフの皆様に感謝を申し上げます。
4月末までお世辞になります。
では、皆さん、次のステージにいきましょう!
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