YAMAHA XMAXに1日乗ってみた
急遽、旭川の知人ところに訪問することになったのですが、季節も天気も良さそうなので札幌からバイクでいくことにしました。
最近は、気軽にバイクのレンタルができるのはとても良いとおもいます。で、色々機種があって、巨体の1250GS君から、CBRなどのスポーツ系も選べるのですが、今回は、XMAXという250のスクータを借りてみました。スクータは日頃もNMAX155を使ったりしていますが、荷物を載せられること、スクリーンとカウルで顔や体に直接、雨風が当たり難いことが、長距離移動ではとても有利になります。特に今、夏の終わりの季節だと、急な雷雨、そして多くの虫たちを避けるのに大切です。 夏にスクリーンの無いマシンで走ると、虫達が全身に当たるので、衣類も汚れますし、カナブンなどだととても痛いのです。
XMAXの大きさ、足つき
以前乗っていたT-MAXと同じぐらいのボリューム感がありますが、軽いです。足つきは、NMAXよりも悪く、でもGSなどの大柄なマシンほどでもないです。なにより軽いので、片足付きでもつま先つきでもさほど不安を感じませんでした。跨ったままバタ足でマシンを動かすのは平地ではなんとかできました。 荷室も大きく、やはりスクータは便利だなと感じる部分です。
XMAXの市街地走行
4輪を十分にリードでき、普通に走ります。スタート時のトルク感はあまり感じませんでした。混んだ市街地だと渋滞時に車列前にいくなどで車体の大きさを意識します。足つきはなんとかなります。
XMAXの高速道路走行
旭川までのルートでは周囲の4輪車の走行速度が100km/hから120km/hかと思いました。
XMAXの最高速は130kmちょっとまでは出ましたので、普通の走行には全く問題ありませんし、追い越しもこなせます。また車体も安定しており、このあたりの速度領域では150CCクラスとは違いが出る部分だとおもいます。リッターマシンの走行性能と比較してはいけませんが、実用上オッケーです。
夏の終わりになってきていますが、とにかく虫が多いのでスクリーンとカウルで虫達の直撃を減らしてくれるのでかなり助かりました。
XMAXの北海道郊外
道東、道北の町と町の間は、現地の車も3桁速度で走っているのをよくみますが、札幌、旭川ぐらいであれば、トラックやバスも多いのでそれほど速度は高くありません。でも80km/hぐらいはでていますので、XMAXは十分に余力があります。
峠道でのコーナリングは過不足ありません。YAMAHAらしい軽快ですっとコーナーに入っていくハンドリングが体感できます。
多少の荒れ地もサスペンションが良くできており快適で、ここはNMAXが少々バタつくのとの違いです。
良いと思うところ
移動手段だと思うととても良いです。 荷物も詰めるし、風もコントロールできているし、燃費も30台後半はでるし、サイズもツーリングには良いと思います。
不足だとおもうところ
メーターで130kmまではでるので十分走れます。ただ、高速道路での加速余力はありません。 郊外道路や峠道での加速も必要十分といえばそうですが、リッターマシンのような瞬時に追い越してしまうというような力はなく、穏やかな走りかとおもいます。
2023年モデルから、メータがデジタル表示の縦2面に変わったんですが、下の大きな画面は、ガーミンのナビも使えるとはありますが、アンドロイドスマホが必須で初期化はWiFiも必要らしく、使うことができませんでした。他の事例で知っていますが、ガーミンのナビはほぼ使い物ににならないので、このナビを選んだヤマハの意思決定はお粗末だなと思っています。
私はバイク用には古いiPhoneを専用にして、GoogleMapか、Yahooカーナビをインカムを繋いでいるので、普通は別のシステムに乗り換えることはないです。
このような状態だと、2画面あっても大きい画面は、速度、エンジン回転などのの補助的表示にとどまり、ほぼ価値がないので、単にコストアップの要因にしかみえません。せめて、AppleCar Play, Android Autoを搭載していれば少しは使い道が増えたと思いますが、現時点ではとても中途半端だと思います。
また以前スカイウェイブに乗っていた時は、パーキングブレーキがあって、とても便利だったのですが、最近のスクータはそういう機構がついていないんですね。コストや重量の制限があるんだろうと思います。
そうそう、NMAXとのもう一つの違いは、膝の曲がりが大きい事です。NMAX150は、膝がほぼ伸ばせるんですが、XMAXはかなり曲げる必要があって、長時間のライディングで少し気になりました。
全体の評価
移動目的に合っていてとても快適に利用させてもらえました。
北海道では150ccクラスよりも250ccクラスの方が良いと確信しました。
購入するか、という視点では、手持ちの複数の機材との関係で、今はないかとおもいます。市街地走行と下道中心のツーリングであればNMAX155で十分いけます。リッターマシンは峠道、郊外などの日帰りで活躍しています。
現時点のXMAXなどの250のスクータは、車体サイズは欧州などを想定市場にしているように感じます。欧州ではフォルツァも350CCなので、あの車体だとそれぐらいのパワーがバランスするように思います。 日本やアジアなどもう少し平均速度が低く、混雑した市街地と一部の自動車専用道を想定すると現代の技術で作られた150ccというカテゴリがベストなんだろうな、と感じています。走行性能を加味するとバーグマン200も良さそうです。
機材の集約や買い替えタイミングが来た時には、XMAXを候補として検討するとおもいます。
読んでいただきありがとうございました。