結果は出なくても、確実に前進　しながわー北海道

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名の知れた選手や外国人を集めて、名前ではなかなか強そうなしながわ。ただ、ここまではあまり結果を出せている訳ではない。対する北海道は、前回の対戦では大量失点での敗戦するなど、守備が上手くハマらないと結果を残せない試合が続く。

注目の立ち上がりの印象は、しながわが技術を見せるのに対し、北海道は走力で対抗。終盤まで拮抗した展開になれば最後はしながわの足が止まって北海道ペースになるかと思われた。しかし、先に試合を動かしたのはしながわ。CKから先制点を上げると、更にちょっとした球際の競り合いに勝ってトランジションで追加点を奪う事にも成功。北海道は自分たちの想定するロースコアの試合にする事が出来ず、失点を重ねて1-4で前半終了。
今季始めでは失点をすると気持ちが切れてしまい大量失点で敗れる展開が多かった北海道。しかし、この試合は気持ちを切らす事なく、後半開始からはパワープレーや敵陣からのハイプレスで相手を揺さぶり勝負をかける。すると連続ゴールで3-4と一点差まで迫る事に成功した。特に3点目の室田の高速カウンターからの木村のファー詰めは素晴らしいゴールだった。
焦りの見えたしながわだが、残り5分でまたもCKから追加点を挙げる事に成功。北海道は再びパワープレーから鈴木のゴールで一点差とし、更には室田が決定的な場面を迎えるも、シュートは惜しくも枠外。残り8秒から北海道の最後のカウンターから水上のゴールが決まったかと思ったが、これはゴールの前にタイムアップだとの事で取消されてしまう。

残念ながら4-5で敗れた北海道だが、後半の立て直しは見事だった。かなり勝負をかけたので、もしそこで失点していれば大差になる可能性もあったが、こうやって戦術の修正や選手の頑張りで僅差まで持っていった事は賞賛に値する。今季前半戦とは明らかに違うチームになってきた。勝ち点を積み上げられなかったのは残念だが、この内容を続けていけば必ず良い結果が出せると信じられる試合だった。

また、最後のプレーに関して触れない訳にはいかないのだが、今シーズンタイムアップの判定でゴールを取り消されたのは2回目、そしてどちらも勝ち点に関わる大事なゴールだ。審判がそう判定するなら判定を受け入れるのは仕方ないが、観客にとっては非常にフラストレーションが溜まる運用である。試合が終わったならそこでブザーを鳴らせば良いだけの話ではないか？
この試合は通して判定がぶれがちで不満が溜まっていたが、最後の最後にとても味の悪い事象が起こってしまった。審判の技量向上も求めていきたいが、それにも増してリーグ側の速やかな運用改善を望む。

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