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どの道を行くかは自分で決める。

車に乗ってドライブをするとき、目的地をGoogleマップに入れると、最短距離を提示してくれる。


その道を行けば、早く目的地に着くよと教えてくれるのだが、私はどうしても違う道を通りたいときがある。

たとえば、多少遠回りになろうとも、海沿いの道を走りたいときがあるし、木漏れ日が好きなので、途中に林道があるなら、その道も通りたい。

地図を見て、違うルートに私の見たい景色がありそうなら、Googleさんの言うことを無視して好きな道を走る。

いつか目的地にはたどり着きたいが、せっかく行くなら、道中も楽しみたい。

でも自分がどうしたいかを分かっていなければ、Googleマップのいいなりで最短距離を行くことになる。

それはとても楽なんだけど、でもちょっと立ち止まって考えたい。

その道、本当に通りたい道なのか?

Googleさんのいう通りにすると、「え?ここ車通っていいの?」みたいな道を案内されることがある。「最短距離かもしれないが、結局合流するんだから、いちいち曲がらなくてもよくない?」みたいなこともある。それはそれで面白いが。


とにかく自分がどうしたいかを分かっていないと、通る道さえ決められない。

海沿いの道が好きな人もいるだろうし、山の中を通る方が好きな人もいるだろうし(私は、両方楽しみたい派)。


ゴールするのも大事だけど、どんな道を通ってゴールするのかも私は選びたいなぁと思っている。とにかく早く着きたいという人もいると思う。それはそれでいいと思う。そこに、ちゃんと自分の意思があるから。

自分はどんな景色を見たいのか。

誰に学ぶか、どんな環境で学ぶか。これもどの道を進むか自分で選ぶことだよなぁと思う。


今、いろいろなライティング講座があるけれど、「ライターになる」というゴールがあるとして、そこまでどう行くか。そして、ゴールしたあとどうしたいか。


立派な人に学ぶのか。
幸せな人に学ぶのか。


誰から学ぶかでゴールまでに見える景色も、ゴールしたあとも変わってくると思う。


誰に学ぶかも、どんな景色を見ながら進むかも、全部自分で決められる。

Googleさんの言いなりじゃ、つまんない。自分がどうしたいか。

※この記事は、過去に配信したメルマガを元に編集しています。

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京都在住エッセイスト・ライター、ときどき大学講師 江角悠子
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