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【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」㉖アイビック食品代表取締役・牧野克彦さん~「次の100年に向けた事業」ボールパーク近くにアウトドア体験型複合施設を開業。もっと北海道の魅力を食を通じて伝えれるようにチャレンジ~

組織のなかで、マチのなかで、もがきながらも新たなチャレンジをしているひとを紹介する「この人、エーゾ」。今回は、アイビック食品代表取締役の牧野克彦さんをご紹介します。


牧野克彦:アイビック食品代表取締役。1977年札幌出身。2001年東芝コンシューママーケティング株式会社、2008年にアイビック食品に入社、2020年に代表取締役社長就任。趣味は、川釣り、ゴルフ。

北海道の食のDX拠点「GOKAN~北海道みらいキッチン~」やアウトドア飯ブランド「DELBE」と時代をとらえるアイビック食品。15歳の誕生日に実印がプレゼントされた!?

札幌市でたれ・だし・スープのメーカーとして伝統を守りつつ、現在は”北海道の食のDX拠点”を目指すべく食に関わる全ての人・企業・地域のHUBとなる施設として”GOKAN~北海道みらいキッチン~”の開設や、”北海道の青空メシを、ちょっと贅沢に。”をモットーにアウトドアシーンと食の融合をはかる新ブランド“DELBE(デルベ)”などすさまじい勢いで時代にフィットした戦略を繰り出すアイビック食品。代表取締役社長の牧野さんは「お客様が喜ぶこと、会社のプラスになること、良いと思うことは何でもチャレンジしてきた」と振り返ります。

”北海道の食のDX拠点”ラボ GOKAN

牧野さんの実家は、創業1922年(大正11年)創業で、現在は札幌市が本社の釣具卸売を営む株式会社アイビックです。姉、兄、牧野さんの3兄弟の末っ子として育った牧野さんには幼少期から忘れられないエピソードがあります。
「今でも忘れられないというか、衝撃的だったのは、僕が15歳の誕生日の事でした。株式会社アイビックの社長だった父親が誕生日プレゼントに実印をくれたのです。15歳の息子の誕生日に実印ですよ(笑)『え?どういうこと?』ってなったのを今でも覚えています。それからすぐに区役所行って、実印登録して、父が経営していたアイビック本社で、様々な書類に印鑑を押していったんです。今考えるといろいろな重要書類がありましたし、その中には株式会社アイビックの後継ぎは長男の兄にすると明記されている書類もありました。15歳にとっては衝撃ですよね(笑)。高校に進学する際に関しても学費は義務教育課程までで、それ以降の学費は、親から私への貸付金というかたちになりました。しかも1%の利息まで…そうして私は高校や大学卒業した時にはすでに親から自身への貸付金がある状態だったんです。なかなか普通の家庭では考えられないですよね」と話します。

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