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トレイルデザイン-Understanding Soils

(2020/10/24)加筆修正

トレイルワークにおいては、心の友である「soils)」を水による侵食から守り、いかに維持するかが重要です。また、トレイルを作る時には「Tread Compaction」する必要があることが分かりました。しかし、あなたは「soils」の事をどれだけ理解できているでしょうか?

Sand, Silt, Clay

土は粒子の細かさとその割合で分類されていて、それぞれ異なる特徴を有しています。土に語り始めるとキリがありませんので、トレイルワークにおいては大きく3つの分類だけは覚えてきましょう。それが「sand)」, 「siltシルト)」, 「clay粘土)」の3種類です。

Sand

sand)」は3種類の中では粒子のサイズが一番大きいものになります。栄養分をあまり含んでおらず、水捌けが良いのが特徴です。しかし、結着性が弱いためコンパクション(締固め)が効きません。トレイルを作るうえでは、なるべく避けたいところです。

Silt

siltシルト)」は、粒子のサイズが「sand)」と「clay粘土)」の中間のものになります。保水しやすく、また保水した時の決着性はあまり高くないため、水に流されやすいです。

Clay

clay粘土)」は最も粒子が小さいものになります。保水性が非常に高いですが、乾いた状態だと硬く耐久性も高いものとなります。


これらをおおまかにまとめると、次のようになります。

           sand   silt   clay
    保水力:    低    中    高
    排水性:    早   中〜遅   遅   
    結着性:    低    中    高  
浸食されやすさ:    低    高    低(固まっている場合)
                      (固まっていない場合)

このように土の種類によってそれぞれ特徴が違うため、注意すべきことが違ってきます。例えば「sand」はトレイルにはあまり向いていないように見えますが、排水性が高いため平坦な場所では比較的安定しそうです。しかし傾斜地だと結着性が低いので流されてしまう可能性もあります。「clay」は一番トレイルに向いているように見えますが、保水力が高く排水性が低いため、間違うと泥濘化する可能性が高いです。泥濘ができると浸食されやすくなりますし、泥濘をさけるためにトレイルを外れるハイカーによって、植生が破壊される恐れもあります。そのため排水を上手に行う事とコンパクションが重要となってきます。


参考


※土壌についてより専門的な事が知りたい方はこちらもどうぞ





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