トレイルデザイン-Climbing Turns
Climbing Turns or Switchbacks ?
山の斜面が急な場合はスイッチバックにするべきですが、それほどでもない場合は緩やかにカーブしながら登るクライミングターンでも大丈夫です。設置の目安としては傾斜が15%以下(約8.5度)。それ以上の15%〜45%の時はスイッチバックにするのが理想です。
Figure 66(Trail Construction and Maintenance Notebook 2007より)
Inslope or Outslope ?
ターンする半径は4~6mくらいにします。スイッチバックの時は一部インスロープにしました。クライミングターンはアウトスロープのみでも大丈夫ですが、状況に応じてインスロープとアウトスロープを使い分けるのが良いでしょう。さらに、クライミングターンの両端にはグレードリバーサルをつけておくと、排水されやすくなります。
CORRAL/ANCHOR
クライミングターンを設置するときに一つポイントがあります。それはカーブの内側に木や岩がくるように設置することです。そうすることで次のようなメリットがあります。
①ショートカットを防止できる
②利用者のスピードを抑えることができる(特に自転車)
③トレイルの行き先の目印になる
Figure 67(Trail Construction and Maintenance Notebook 2007より)
このような何気ないカーブでも、人の心理をよく踏まえて、トレイルを守るための仕組みが施されているわけですね。もしアメリカにハイキングに行く機会があればこういった細い部分にも注目して歩いてみたいです。
STANDARD TRAIL PLAN
(U.S. Forest Service Standard Trail Plans and Specifications より)