丹沢山地に学ぶ、登山道荒廃メカニズム
「登山道施設荒廃への影響分析」(塩野,2009)によると登山道が荒廃する要因として「人為要因」と「環境要因」に分けられています。ここでは環境要因から「気象要因」を分けてみました。
登山道の荒廃の種類として、横へ広がる侵食「幅員」と下方向へ広がる侵食「侵食深」の2つに分類されています。
「登山道形態」は斜面直登、尾根上直登、尾根上ジグザグ、トラバース(斜面)、谷底(沢)の5種類に、「植生」を草地、樹林草本林床、ササ、樹林ササの4種類に分類されています。
様々な調査の結果、幅員を広げる侵食に影響を強く及ぼす要因は登山者数>植生>登山道形態>傾斜角度、下方向への侵食深は登山者数>登山道形態>傾斜角度>植生であるというが示唆されました。
丹沢山地における周辺植生に着目した登山道の荒廃要因の分析
著者:彦坂 洋信, 小林 達明, 浅野 義人, 高橋 輝昌
発行日:1999年
丹沢における登山道荒廃の課程とその要因
著者:中村 洋介
発行日:2000年3月
丹沢における登山道の荒廃軽減対策の評価
著者:中村 洋介
発行日:2005年3月
丹沢山地における登山道が周辺植生へ与える影響
著者:塩野 貴之, 持田 幸良
発行日:2008年
登山道施設荒廃への影響分析
著者:塩野 貴之
発行日:2009年12月
https://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/10275.pdf
丹沢堂平におけるシカによる林床植生衰退地における土壌侵食の実態解明と対策工の開発
著者:石川 芳治, 内山 佳美
発行日:2009年