大山の取り組みについて知りたければ。
一木一石運動から協力金へ
大山(だいせん)は標高1,729m、中国地方で一番高い山です。古くから信仰の山として登られてきましたが、1936年には大山隠岐国立公園(だいせんおき)に登録され、一般の登山者も増えてきました。特に1960年代から登山ブームにより登山者が急増。登山者が増えるつれ、登山道の侵食も問題となってきました。
1985年に 「大山の頂上を保護する会」が設立され、荒廃の激しかった山頂部を守るため、登山者に山頂へ石を運んでもらう「一木一石運動」等の様々な取り組みが始まりました。これらは官民が一丸となった、市民参加型の保全活動として先駆的なものでした。
そして、2019年には持続可能な利用のための協力金に向けてアンケートや社会実験が行われました。日本の山岳が抱える問題を解決するための、モデルケースとなることが期待されています。
大山夏山登山道の侵食状況に関する一考察
著者:奥村 武信, 小松原 悦夫, 田中 一夫
発行日:1986年
自然公園におけるレクリエーション行動の研究(1)
一大山国立公園の登山行動一
著者:鈴木 美知子, 川村 誠
発行日:1994年
自然公園のあり方検討懇談会(第4回)
国立公園における自然再生の取組
著者:環境省
発行日:2003年
自然公園と自然再生
著者:瀬田 信哉
発行日:2003年
大山隠岐国立公園大山寺地区における土地所有形態と住民意識からみた課題に関する研究
著者:小椋 弘佳, 細田 智久, 熊谷 昌彦
発行日:2012年
大山の保全のための受益者負担の仕組み(入山料等)の検討のための社会実験の結果のとりまとめについて
著者:環境省
発行日:2020年
大山頂上の自然保全活動における人材確保の実態と課題に関する一考察
著者:陣内 綾, 山口 創
発行日:2021年
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