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トレイルデザイン-Waterbars

Waterbars

トレイルに流れる水を排水する機能にウォーターバーがあります。これは日本で「導流溝」や「水切り」と言われるものとほぼ同じもので、排水する仕組みとしてはポピュラーな方法です。日本の導流溝というと普通に板で溝を作ってあったりしますが、ウォーターバーはもうちょっとオシャレな感じがします。

ウォーターバーには、使う材料や作り方にいくつか種類がありますが、木か石(もしくは両方)を使ったものが一番ベーシックです。ウォーターバーを設置する際に留意するべきことは、

①トレイルの進行方向に対して45度〜60度の角度で設置する
(その方が効率よく排水できる)

②木や石が動かないように設置する
(法面にめり込ませる、木や石をアンカーにする、石の組み方を工夫する、など)

③排水されやすいように傾斜をつける
アウトスロープの5%に加えて、ウォーターバーと地面を排水する側へ傾斜させる)

といったところでしょうか。

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Figure 17(Trail Construction and Maintenance Notebook 2007より)

Maintaining the Drain

ウォーターバーには水と一緒に流れてきた土砂が溜まるので、定期的にメンテナンスが必要です。水がきちんと排水される様に、溜まった土砂は取り除くようにしましょう。ただ、本当に上手く機能しているウォーターバーであれば、土砂が溜まることなく、水と一緒に排出してくれます。

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Figure 20(Trail Construction and Maintenance Notebook 2007より)

Walking in the Rain

ウォーターバーがちゃんと機能しているか?もしくは、どのように設置するのが一番効率的か?を知るには、雨の日にトレイルを歩いてみると良いでしょう。水がどのように流れているか?水の量はどれくらいか?など、現場で起きていることをじっくりと観察してみましょう。

近自然登山道工法においても同じことが言えますが、自然の力や宇宙の物理法則を上手く利用することが大切です。そうすれば、人の手を加えるのは最低限で済み、より持続可能なトレイルとなるでしょう。そのためには自然に起きている現象をよく観察して、自然の力を上手く利用する感性を身につけていきましょう。

STANDARD TRAIL PLAN

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U.S.Forest Service Standard Trail Plans and Specifications より)


TDFs

なお国立公園局(U.S. National Park Service)ではウォーターバーなどの排水機構をTDFs(trail drainage features)と呼んでいるようです。

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Figure 1. Rock (left) and wood waterbars (right) are common examples of trail drainage features.Kaitlin Burroughs, 2015 (2)
U.S. National Park ServiceHPより)

参考

Trail Construction and Maintenance Notebook 2007


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