草花の春 2/2020.3.21
勢いづく春。三寒四温を繰り返し、季節は着実に気温を上げていく。咲く花も種類を増やし、毎朝の散歩がいつも以上に楽しくなる頃。春夏秋冬、美しさも楽しさも、四季それぞれにあるけれど、中でも春の訪れは、ひときわ特別な高揚がある。春はますます。
ふきのとうが群生するポイントの西側に、時期をずらしてショカッサイの花畑が現れる。諸葛孔明が飢饉対策に植えたと言われる野草。可憐な紫の花の根が食用だなんて頼もしい。早春から地表にポツリポツリと株を散らすスミレが落ち着いた頃、淡いブルーのトキワハゼが草地に登場する。最初はスミレの仲間だと思ったが、どうやら違うらしい。
他所の庭にも咲き乱れるのはハナニラ。純白のものも少し青みがかった種類もあるが、太陽に向かって群れ咲く様は美しく、我が家にも欲しいと思わせる。小さなラッパをらせん状に積み重ねたような紫と白の花は、ムラサキケマン。この花の楽しみは結実後。鞘に入った種子に触れると、激しく弾かれて黒く小さな種を飛ばす。これ、面白いったらない。
スミレに見えるよね。神はいろんな命を作られる。
午後の光を浴びる一群。ニラの味がするんだろうか。
奇妙な造形だ。高地には黄色いキケマンが育つ。