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コロナは摂理? 2020.4.7

年明け、危機はほぼ突然に訪れた。中国武漢から始まった新型コロナウィルス。その後の世界への拡散と混乱は周知の通り。これほど静かで、これほど例外なく、誰もが被害者になり得る災厄など、戦争以外であっただろうか?いや、戦争以上かも知れない。前代未聞。

さまざまな解説を聞く中で、最も腑に落ちるのは、これは経済的南北問題であるという説。富める北の国々が、南の資源を収奪し、その開発の余波で、局地的だった風土病が外に解放される。確かに、AIDSも新型コロナウィルスも媒介したのは野生動物だ。それを勢いを増すグローバリズムが加速させる皮肉。未来への扉のつもりが、開けたのはパンドラの箱?
一方で、地球がひとつの生命体なら、人の肉体のように均衡を保とうとする自浄作用か。僕らが思う以上にこの星はしたたかに生きていて、ちゃんと自分でバランスを取れるのではないか。健康へのダメージ以上に、経済的打撃が伴っているのは、拡大経済の副作用というメッセージか。移動とスキンシップの抑制は、猛烈な内省の要求か。さあ、胸に手を当てて。