アップデート。 2020.2.8
性分なのか、癖なのか、本質が気になる。雑多なディテイルを剥ぎ取った後に残る何かに最も関心がある。原則のようなものもそこで見えることが多い。取り置くのは、その原則論だけ。それで気が落ち着く。表層に現れるのはどうでもいい。そんなものはすぐに変わる。
でも、日常とはその表層のことだ。網膜や鼓膜に触れるのは、今日という係数を掛けた「今」なのだ。エンジンだけでは走れない。アプリがなければ動かない。昨日と今日は違う。今日と明日も異なる。奥に横たわる原則を見せられても納得はできない。その原則を今日という日に当てはめたら、どう見えるのか。それを示すことを、アップデートと言う。
更に新しくすると書いて、更新と言う。本人は、本質、原則を突き止めて安心していても、周りには届かない。型ができ上がったとしても、表現は都度最新でなければならない。なんていうようなことを、近頃度々思うことがあって、身の回りを見直している。達観して生きているつもりでも、回りからすればただの頑迷固陋のオヤジかもしれないし。用心用心。