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おれたちのゆゆうたについて

本記事について

本記事は1万文字以上にわたり、おれたちのゆゆうたについて解説・語った有料記事です。ゆゆうた初心者の方におススメです。


鈴木ゆゆうた──ネットと現実を行き来する、その独特の存在感は一度見たら忘れにくい。ピアノを弾き始めた頃は、ただの「音楽好きの学生」だったかもしれないけど、気づけば匿名掲示板の文化を大胆に取り込んで、YouTubeやニコニコ動画で一躍注目を集めるようになった。いろんな経験を経て今も挑戦し続ける姿は、単なるエンタメに収まらず、人々が抱える「労働」や「生き方」へのリアルな問いを投げかけている。ここでは、その活動の軌跡や影響をもう少し掘り下げてみたい。

ルーツ

彼の出発点は大学時代。首都大学東京(現・東京都立大学)に在学中、何気なくニコニコ動画にピアノアレンジ動画を投稿したのが始まり。まだSNSが今ほど一般化していなかった頃だから、ネットで音楽を配信すること自体が割と新鮮だった。最初はアニメ主題歌やゲーム音楽のカバー中心。いわゆる「弾いてみた」ジャンルの投稿者の一人にすぎなかったけど、2015年頃にアップした「ほのぼの神社」アレンジで大きな転機を迎えた。そこから匿名掲示板文化由来のネタ、過激な歌詞や言い回しを大胆に弾き語りに取り込むようになったわけだ。

ブラックゼネコンで飛んだネジ

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