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ファッションとネグレクト

フォロワーがDiscordに服サーバーを作ってくれたので、色々教えてもらったり話したりしました。マジで知識が全然ないので助かっているし、初心者も一人じゃないので心強いです。
人と服についてちゃんと話す機会ってあんまなかったので、本当に助かっています。

で、それはそれとして。
前回もちょこっと言っていたんですが、自分がファッションに興味を持てなかったの、やっぱセルフネグレクトじゃないか……?と思い始めています。


着たくもない、かわいくて目立って嫌われる服

私は小学校低学年くらいまで、母の趣味で、ピンクのふりふりのロリータ的な服を着せられていました。
そういう服を着ていたのは学年で一人くらいで、なんかちょっと嫌だなぁとは思っていましたが、ぼんやりした性格の子供だったので、母に言われるがままでした。
今思えばその時の嫌さって、人の趣味に付き合わされて、メリットを得ずにリスクだけ抱えさせられるの嫌だな、みたいな感情だった気がします。

早生まれで体が小さく運動音痴の私は、いつもクラスで一番足が遅い子供でした。地元では、運動ができないことは恥みたいな風潮があります。 その上走りにくくてかわいい靴を履いてきていた私は、靴ぐらい真面目にしたら……?みたいな感じの扱いを受けていました。

その上スカートめくりをする男子や、鍛えてやると呼び出して、運動場の回転遊具に捕まらせて振り回す男子がおり、スカートって嫌だなぁと感じていました。
(回転遊具の男子は私にしか言ってなかったので、もしかすると好きな女子にいじわるする男子とかで、服装無関係だったのかもしれないけど)

そんな中、転機が訪れます。
遠足です。
田舎なので、小学生達は近所の山に徒歩で行きます。
運動靴にズボンを着用しない訳にはいかないわけです。

動きやすく目立たない、ズボンとトレーナー

かわいい靴で遠足行くことになったらどうしよう……と心配していたのですが、運動靴とズボンが与えられました。

私は思いました。
これからスカート穿く必要、あるか……?
別に興味もないスカートとかわいい靴を身に付けて、嫌な思いする必要、あるか……?

それから私は、ズボンとトレーナーとスニーカーで過ごすようになりました。

このくらいの時期から、私は徐々に物心がついてゆきます。
弟がお父さん大好きなので、私はお母さんの肩を持つようにしていたけれど、お母さんは私の気持ちを大事にしてくれないな、ということもわかってきました。
実は私だけではなく、自分の感情以外何も分からない人だったんですが、それがわかるのはずいぶん後です。

母はおしゃれで美人で、授業参観の後はお前のかーちゃん美人だな、と数人から言われるレベルだったのですが、母親達からは評判が著しく悪く、嫌がらせを受けたりしていたそうです。 授業参観でおしゃれする事自体は悪いことではありませんが、17時になると9割の店が閉店するレベルの田舎でハイブランドのスーツとか着て行ったら、そりゃそうもなるなとは思います。

私は寝癖をつけたまま、食べ物のシミがついたトレーナーやズボンを、洗わずに数日着たりするようになりました。
トレーナーとズボンを数枚しか持っていなかったので、仕方がありません。
みっともないからやめなさい、とは言われましたが、じゃあやめたら何を着るはめになるのか、と考えると、汚さは些細なことに思えました。

やっぱ親の影響ってデカいっすね、みたいなよくある話

で、話が現在に戻るわけですが。
幼い私は、おしゃれな服=目立って嫌がらせをされる服 というように理解してしまった訳です。これが未だに楔として残っているのかもしれません。親元にいた時は全くおしゃれをせず、親元を出てからも自分が何を着たいのかよくわからない状態になっているのは、当時の私や、当時の母と同じになりたくないからかもしれない。

でも、うーん、どうかな。
元々私は自分への解像度全般低いからな。原因の一端かもしれないけど、全部じゃないかもしれない。
まぁ、細かい所はどうでもいいです。認知の歪みがあるな、というだけ。

とはいえ、私も加齢が嫌すぎて自分の誕生日が憂鬱になるくらい歳を取りました。いつまでもこんな屈託を抱えているのは、合理的ではありません。

認知の歪みをサッと捨てて、それこそ子供の頃の自分が着たかったような、年齢に見合った適切な服を選べるようになりたいな、と思います。

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