ジャズ行脚 5/47 @岐阜
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⚫︎10/12：岐阜
・岐阜駅周辺散策
星が丘駅から再び名古屋に戻った後、東海道本線で岐阜駅へ。県庁所在地間を在来線20分くらいで行き来できるのはお得ですよね。
岐阜のビッグバンド鑑賞まで時間があったので昼飯へ。
あまり食事処は調査せずに旅行する人間でして、今回も適当にほっつき歩いて真っ先に目についた『麺や六三六』さんにお世話になりました。
つけ麺を注文すると製麺に10分かかるようで、それまでオードリー若林さんのエッセイを読んでました。周りではズルズル麺啜ってるのに本読むとか天の邪鬼もいいとこです。
券売機のつけ麺のところに極太麺と書いてあったので一口じゃ噛みきれないほどの太さが出てくるのかの慄いていましたが、実際はやや太麺ってくらいのサイズでした。女性でも十分食べれる太さのはずですし、それでいて食べればお腹いっぱいになれるほどのボリューム感はありました。麺つゆも濃い味で良かったです。
食事後は岐阜駅周辺を散策。
岐阜駅から北に向かって15分のとこに柳ヶ瀬商店街がありまして、道中で地元の方が野菜など小売をされていました。後から調べてみると巷では”シャッター街”とも呼ばれてるようで、確かに言われてみれば閉まってる店は多かった気はしますが、店舗数自体そもそも多いし人の往来と歓談もあり賑々しさは感じました。
・長良川国際会議場（ジャズ）
駅チカのホテルにチェックイン後、岐阜バスに乗って長良川国際会議場へ。
岐阜を拠点に活動されているビッグバンド、SJC Jazz Orchestraの演奏を拝聴しにまいりました。
創設47年のご長寿バンドです。歴史あるジャズを古くから専門とし今もなお洗練し続けているバンドの演奏を聞けることに幸せを感じずにはいられません。
初期から在籍するメンバーが中心のような印象でしたが、近頃若手が次々と加入しているようで新旧のハイブリッドのような構成でした。親子で参加されている方もおり伝統が引き継がれることを実感できます。これからも息の長いバンドとして活躍しそうです。
さて、曲目ですが名の知れたナンバーが多かった印象です。
The Chicken、In A Mellow Tone、All of Youなど、私が学生時代やっていた曲目を演奏していただけると勝手に親近感が湧く。ジャズあるあるです。
個人的にインパクトあったのは、まずルパン三世でしたかねえ。アレンジの出元は公開されなかったので予想ですが、おそらくLupuntic Five(Six)のライブバージョンだったと思います。主旋律を木琴(キーボード)で表現していたのですぐに気づきました。これが、超かっこいいのです。あと好きだったのはCaravanですかね。最初のパーカッションソロがラテンリズムを強調させていてよかったです。映画Whiplash(邦題 : セッション)のエンディングで流れる高速Caravanもわるくはないのですが、私はSJCさんのミドルテンポで少々ミステリアスな雰囲気のあるCaravanの方が好き。まさか長良川の近くで砂漠のテーマが聞けるとは思ってもいませんでした。
あと、印象深かったのはメンバー紹介です。
リズム隊のメロディに乗せて紹介していくスタイルはなかなかシャレオツで風情があって良かったのと、各メンバーの趣味に”家庭菜園”が多く、紹介説明だけ聞けばなんとなく年齢層が分かってしまいそうなのが面白かったです（もちろんいい意味です）。
演奏者でインパクトを受けたのはトランペッターの若手の方。
ペッターなのに趣味が筋トレという点にシナジーを感じたのもありますが、最も印象付けられたのはソロ演奏。上手いかどうかではなく、めちゃくちゃパッション溢れていた点です。ソロで（おそらく本人の中でミスったか納得いかないメロディになったときに）首をかしげてたりした姿は、演奏に真っ直ぐ向き合ってることの裏返しで好印象。あとソロ終わった後は丁重な会釈をする人がほとんどですが、唯一この方はガッツポーズでした。ジャズは紳士に厳かであれという考え方もある一方で、こういったノリはこれからも大事にしていただきたいと思いました。演奏する側がノリノリだと聞いてる側も自然と陽気になれるからです。私はとにかく楽しい演奏が見たい。この方は何曲かソロを演奏されていましたが2回目以降はステージ中央に近づいてくるだけでももうワクワクしたし、なんだかこれからも活躍を応援したくなるようなプレーヤーでした。
ライブは2時間半ほどのたっぷりボリュームでした。満足満足。建物出たときは外はもう真っ暗。人の往来から何とかバス停を見つけ出しなんとか岐阜駅への帰還成功。駅中の赤い鳥さんでぼっち飯を食らい一日終了。
翌日は富山です。
おわり
(次回 ジャズ行脚 6/47 @富山 に続く)