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ジャズ行脚 7/47 @三重

今回のメインロケは三重県です。
前半で愛知県(2週連続)も寄っていますのでその記録も書きます。


●10/19(土):愛知県

・名古屋駅⇒藤が丘

元々とある愛知のビッグバンドを聴きに行く予定のはずが、チケット売り切れにより断念しました。他にジャズやってる場所ないかと探せば見つかるものです。愛・地球博記念公園の広場で「モリ・ジャズ」が2日間開催されるということで、これまた偶然にも私が尊敬している奏者がいるということで、初日の10/19(土)に行ってまいりました。

まずは名古屋駅をスタート地点に、東山線に乗って「藤が丘駅」へ。
藤が丘は(名古屋駅と比べると)比較的閑静なエリアでしたが、駅前にはスーパーや私の大大大好きなミスタードーナツさんなど店舗が揃っており、名古屋駅や東山動植物園へのアクセスも良いですし、ワイガヤしてないし、落ち着いて住めそうな場所だなあと思いました。
到着時間も11時とお店の営業時間とドンピシャで被ったので、いったんここで昼食を取ることに。「担々麺こころ家 藤が丘店」にお邪魔しました。

会社だけでなくココでも胡麻をスるとは…

一番オーソドックスの担々麺(¥1,100)を注文しました。追い飯(と、確かゼリーもありました)が無料でついてきます。担々麺のお味も含めてリーズナブルです。食事が提供されたときにスタッフさんから担々麺のおすすめの食べ方をかなり丁寧に伝授していただき、驚きというか前衛的なスタイルで良いなあと思いました。
ちょっと家から距離ありますが、次回の割引券もいただいたしまた来ようかな。

・藤が丘→地球博記念公園(ジャズ)

食後は藤が丘駅からミニモ(モノレール)に乗って愛・地球博記念公園へ。
地元が地元でモノレールにはなかなか乗らないのでそもそも新鮮な感覚でしたが、加えて無人での運行だったのがビックリしました。駆け込み乗車が発生したらどうなるんだろう。自動音声に叱られるのかしら。

車窓からの風景も素敵だったのですが真向かいに人が座る中のパシャリはデリカシー無いので撮りませんでした。是非皆さん自身で乗ってご覧になってください。

魔が刺してホウキをなぎ倒す猫 (読み札)

そして愛・地球博記念公園に到着です。

名前のとおり2005年の万博を思い出しますよね。愛・地球博の頃の私は生粋のクソガキでした。
なんか家族で万博に行こうと思い立ってネット予約を試みたらシステムが込み合ってるだかなんだかの理由で取れなくて、気が付けば売り切れて…そのくせ当日に行列に並んで見に行くのはイヤだと私がゴね、最終的に別日にJリーグを見に行く、といった朧げな思い出があります。
今思えば分かることですが家族と一緒に貴重なイベントに行ける機会はそう多くないですよね。
愛・地球博記念公園に降り着いたとき、”1人で来れた”ことの成長と解放感を抱きつつも、”1人で来てしまった”という20年前の自分に対する後悔も同時に感じました。

漂う舞浜感

当地は今ジブリパークが人気なようで、子連れの家族がたくさんいました。
『駅名もジブリパーク駅にすりゃいいのに』と話している方もおり確かになあとは思いましたが、見てよこのモリゾーとキッコロの可愛さ。これ見て愛・地球博のワードを外すわけにはいかないぜ。

声低い奴と甲高い奴
今田美桜に匹敵する黒目率

駅から15分ほど歩いたところにある野外ステージにて有名なジャズプレイヤーが演奏にいらっしゃってました。
あいにく天候に恵まれず片手が傘に取られている状態だったので、演奏時の拍手は多くはありませんでしたがギャラリーは沢山おりました。キッチンカーや出店も勢ぞろいでイベント自体は盛り上がっていた印象です。
私が参加した12時台はかの有名なサックス奏者、岩持芳宏さん率いるコンボジャズが演奏しておりました。というか、私は岩持さんのバリトンを見たくて来たようなものだったので非常にタイミング良しでしたね。

岩持芳宏さんのバンド演奏

・名古屋駅 お散歩

モリジャズ鑑賞後は特にやることが無かったので、栄駅近くの銭湯スパで一息し、夕食は名古屋駅に戻って鍋焼きうどんを実食。
大通りから少し外れた場所にある「和久」さんでうどんをいただきました。
まあとにかく、もつが大盛りで美味しかったです。午後6時に入店したからか店内は比較的すいておりスムーズに食事ができたのも良かった。ジンジャエールなんて頼んでからたったの15秒で出てきました。店主さんたちも朗らかで明るく接してくださいました。気持ちの良い食事ができました。★5。

なんか赤いスイートピー演奏してるサックス奏者がいた

●10/20(日):三重

・名古屋駅⇒江戸橋駅

名古屋を満喫した翌日は近鉄に乗って三重県へ。
まずは三重県文化会館でのよしもと新喜劇(65周年記念)を見に行きました。ん?これジャズ行脚か?と思ったアナタ。大丈夫、この後ちゃんとジャズ出てきますのでご安心を。ええ、お笑い大好きなんです。許してね。

名古屋から中心地である津駅まで行っても良かったのですが、文化会館まで徒歩でアクセスしやすい理由で隣の江戸橋駅で降りてみました。思いのほか乗降客は多かったです。

昨日の愛知県とはうってかわって晴天に恵まれました。ようやく夏の暑さが影を潜め、心地よい風と気温の中で歩くことができました。徒歩20分もあったけど。

ねこ!(画像中央の茶色)

新喜劇まで時間を潰すためコメダ珈琲に突撃。まじ旅行のたびにコメダ来てるな。岡山、富山に続いて3回目。こっそり『コメダ行脚』にしてもバレないだろ。とにかく全国展開している同店舗に感謝です。

※奥の店です
したを見る
サッカーボール蹴りながら登りたい坂
なぜか学会発表に来た気分 うっ頭が…

よしもと新喜劇はかれこれ10数回は来てるのですが、寛平師匠が座長(座員)を務める回は1度も見たことなかったのでどうしても今回来たかったのです。現在の寛平師匠はGM(座長はとうの昔に退任した)を務めておりますが、今回は65周年記念ということで、間寛平さん+吉田裕さんによるダブル座長という特別回でした。
ジャズ行脚とうまい具合にスケジュールが合ったのが幸いでした。

島田さんの奇怪なダンスを見届けた後、帰りは次の目的地(ジャズ観賞)に向かうため江戸橋駅まで猛ダッシュ。
両脚を突き出して腿上げしてとにかくスピードを出すことに意識しながら走ってました。いい年してなに爆走してんだ俺。幸い、急行列車に間に合いましたが一人だけ場違いなくらい汗だくでした。

(急行に乗れるかどうか)時を”賭“ける少年

・江戸橋駅⇒四日市駅

江戸橋駅から近鉄線に乗って四日市駅へ。
こちらにて四日市ジャズフェスティバル2024が開催されているとのことで参りました。

のどかな街でした

四日市ジャズフェスは、駅周辺の各所(野外ステージやらバーやら)で其々タイムスケジュールを組んで開催されていました。
後から調べてみるとどうやら馬場智章さん(報道ステーションのテーマ曲 「Starting Five」でサックスを担当されている方です)がどこかで演奏していたみたいで、それはそれでもの凄く見たかったのですが、私が求めていたのはやはりビッグバンド。Sound Crews Jazz Orchestraさんが演奏する会場の北伊勢上野信用金庫のビルまでやってきました。

イエーーーイ
観客の配慮ができるエレベータ君

17:00〜での演奏会でした。
曲目としては、ボーカルなし演奏曲にFor Lena and Lennie、Flight of the Foo Birdsなど。ボーカルありではSweet Georgia Brownなど。Count Basie関係の曲を中心に演奏していただいた印象です。
最もインパクトあったのは最後に演奏されていた Love For Sale ですね。冒頭の曲紹介で「Buddy Richの…」と来た瞬間にコレだと分かりました。トリの曲としてふさわしい。個人的にはソロパートが多い曲よりもホーンセクションがトゥッティするシーンの多い曲の方が好きで、Love For Saleはまさに後者。そしてビッグバンドらしく重くて力強い曲が私のハートに刺さるのです(加えて、Buddy Richの場合はうるせえドラムなのでさらに好き)。前回のAlianzaに続き、この曲も現地で聴くのは初めてだったのでとても嬉しかったです。

プレイヤーとして注目したのはギターの若手の方ですね。
1曲目に演奏したNight Flight(Sammy Nestico)のギターソロがとても上手で観客を魅了したかと思えば、他の曲のバッキングも非常に正確でリズム隊の一員として大活躍でした。曲によってはピックを使ったり指弾きしたりと曲の雰囲気に合わせてスタイル変更しており、ご本人の判断なのかバンドで決めたことなのかは分かりませんでしたが、とにかく1曲1曲に細かい調整がなされていて、聴き手側への配慮が素晴らしいというか、パートの役割が良く考えられてるなあと感心しました。
個人的にはギターの音量が(私の感覚では)比較的他のビッグバンドよりも大きめに設定されていたのが良かったです。私もかつてリズムセクションの人間だったからか、ピアノやギターが奏でるコード音を軸にジャズを聴きたいことがあって、そういう意味でまさしく私の需要を満たしてくれたし、
あとビッグバンドのギターってソロ以外は目立ちにくい立場であるケースが多いのですが、このバンドでは割と主役として成り立っていた感じがしたので、Sound Crewsさんなりの特徴が出ていて素敵だなあと思いました。

ちなみに四日市市は昔私の親戚が住んでいて、亡くなって以降この街には来てませんでした。
今回のジャズ行脚のルール上、各県内の演奏であればロケーションはどこでもOKではありましたが、めぐり合わせか、ジャズという繋がりでこの四日市に再び戻って来れたことに大変幸せを感じます。

Sound Crews Jazz Orchestraさんのご活躍をこれからもお祈りします。ありがとうございました。本当に素晴らしい演奏でした😊


おわり
(次回のジャズ行脚まで暫く時期が空きます)