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ジャズ行脚 6/47 @富山


⚫︎10/13:岐阜→富山(砺波)

・岐阜駅⇒高速各務原

何事においても常に考えるべきは”セカンドチョイス”です。つまりファーストチョイスが何らかのトラブルで選択できなくなった場合の代替策を考えておいたほうが安心、ということですね。むろん、旅行でも当てはまることかと思います。
この度岐阜から砺波に向かうにあたって、高速バスの停留所『高速各務原』に朝の8:30までに辿り着く必要がありました。そこで前述のセカンドチョイスの理念に則り、停留所までの移動手段を私の中で2パターン考えておくことにしました。
(正確にはタクシー使う3rdチョイスがありますがインチキなのでナシ)

1st : 路線バス [23分] → 徒歩 [2分]

やや割高 けど速い

2nd : 電車 [27分] → 徒歩 [40分]

時間かかる & 疲労

で、普通なら1st選びますよね。徒歩40分を好むバ●はいません。
しかし今回は朝早いせいで、1stの路線バス(で高速バスの乗車に間に合うもの)はたった1便のみでした。バスを乗り間違えるほどドジではないですがやはり”1便しかない”カードの少なさが好きじゃない。一方2ndの方なら電車はたくさん走ってるし、徒歩は大変だが明朝の電車にどれか1回でも乗りさえすれば後はだらーっと歩くだけ。何より失敗の確率が低いのが良い。そして忘れてはいけないのは、これは一人旅行であるということ。40分も連れまわして迷惑かける相手もいない。私の中で決意は固かったです。

明朝6時台の各務ヶ原線(犬山行)に乗り各務ヶ原市役所前駅へ。
ここから高速各務原まで悪夢の徒歩祭りです。しかし幸いなことに、今秋もっとも涼しい気温に恵まれ快適な散歩となりました。
人の往来は少なかったですが、道中イオンやらすき家やら目に止まるお店はたくさんありましたので寂しさはなかったです。橋から見える川の清流も美しかった。私はこういう町好きです。

で、やはり朝イチといえば喫茶店ですよね。
こんな朝早くからやってる店あるか?と心配しても調べてみればちゃんと見つかるもので、道中に珈琲貴族さんという素敵なお店を見つけたので立ち寄りました。他の喫茶店はほとんどが9時以降からの営業だったのに対して、珈琲貴族さんはなんと7:00から営業してくださっております。これならゆっくり満喫してもバスに乗り遅れることはないですね。時間的にも気持ち的にも救われました。


朝イチだったにも関わらず店内は来客が多く賑やかでした。店員さんもご家族で経営されているようで明るい雰囲気で良かったです。
モーニングセットでホットドッグ🌭とアイスココアを注文。特にココアは普段飲んでるインスタントココアよりも遥かに高品質な味で幸せでした。
店名どおり貴族になった気分。オードリーのエッセイを読書しながら飲んでましたがもう少し雰囲気に合った本にすりゃ良かったな。ホットドックも焼きたてで美味しかったです。これで600円はリーズナブルでは。

珈琲貴族さんを出てさらに北上して10分、到着しました。高速各務原です。
といってもまだバス到着まで20分余したので暇つぶしと題して写真祭り。
なかなかこんなとこ徒歩で来ることないでしょうからぜひ写真で一部ご査収くださいませ。

停留所の高架下
いまだに各務ヶ原の読み方が安定しない
分かりにくすぎる停留所入り口

で、停留所である「高速各務原」がこちらです。
こういう高速道路上のバス停って、他にも結構多いんですかね?高速道路上で人が居座れる場所としてSOS電話ボックスとかは沢山見かけますが、高速道路上の停留所は初めて見たので新鮮でした。
私が井の中の蛙なのかもしれません。

そして時間どおり8:30にバスを待ちましたが、20分経っても来ません
路線バスなら20分遅延ってあんまりないですよね。
交通事故か何かの足止めを疑い公式サイトやTwitterで運行状況調べてもそれらしき情報は得られず、挙句の果てに乗り遅れ(バスが超早く着きすぎた)を心配し始めました。今思えば そんなわけねえだろw ですが、現地ましてや高速道路上で待ち続けると自然とこういう切羽詰まった心理状態になるのです。相当に焦ってバスの営業所に電話してもサービス時間外で繋がらず。

あまりの来なさにさすがに痺れを切らし、運良く同じ時間帯に停留所で待っていた女性に話しかけてみたところ、その方も同じバスに乗る予定だったこと、リピーターであること(Hunter×Hunterみたいですね)、かつ週末は名神高速が渋滞しがちでバスも高頻度で遅参してしまうことを教えていただきました。「心配になるよね〜」とフレンドリーに慰めの言葉をいただいた頃にようやくバスが到着。あー良かった、こんな心臓に悪いイベントは20年に1回でいいよ。と思った数分後にはバスの中で呑気に『これもアリか』とか小声でほざいてました。キショいですね。

アイスココアで摂取した水分は全て、冷や汗に使い果たしました。

青空の下で青ざめながら撮った1枚

バス移動はおよそ2.5時間ほど。
ひるがの高原サービスエリアで小休憩を挟みました。
道中はトンネルだらけでしたが、SAからの眺めは非常に良い景色でした。

安全第一で徒歩ルート選択して良かったニャン
御伽話でない平民でも今ではいつでも食べられる

ちなみに補足ですが、私が乗ったのは「加越能バス」さんという名古屋-高岡を往来する高速バスです。
名古屋から高岡に向かう人なんてそうそう多くないでしょうとか思ってたら8~9割は座席埋まってて需要の多さにびっくらこきました。三大都市圏の底力を感じましたね。しかし、私の降車場所である砺波駅前で降りた人はほとんどいなかったので、やはりマイナーな経路だったことには変りなさそう。

そうして砺波駅へ到着(30分遅れ)。先ほど高速各務原でお世話になった方ともここでお別れ。この場を借りて、誠にありがとうございました。

”高速”バス

・砺波(ジャズ)

さて、砺波に到着です。
砺波など富山県の西エリアを中心に活動されているYellowtail Big Bandさんの演奏会があり、はるばるやってきました。

開演までしばらく時間があったので昼飯ハシゴ。
まずはかつ庵でカツ丼。

縦向き

そしてコメダ珈琲でデザート。
旅行で必ず立ち寄ってる気がします。

ぼっち旅行をアピールしていくスタイル

さらには砺波図書館。
私は地域の図書館を見学するのが好きなので道中にあったのは幸いでした。
開館したのが2020年ということもあって内装外装ともにとても綺麗な図書館です。勉強スペースや休憩スペースも完備されてます。受験生がんばれ!

今回の目的地である砺波市文化会館の近くに、道の駅がありました。
砺波をぐるっと回った感触ですが、お土産屋さんとしてはここが最も栄えている感じがしました。この近くに観光地として有名なチューリップ公園があり、ついでに立ち寄る方も多いみたいです。

そしてチューリップ公園です。広くて綺麗。写真乱発。
ちなみに公園内で逃走中ごっこしてる子たちがいました(例の独特なナレーション込みで)。こんな素敵な場所で逃走中ができるなんて、彼らの心の中にきっといい思い出として刻まれることでしょう。大人になったらこのnote見に来てくださいね。
あと、現地に来て分かったことですが、ここはカップルもしくは家族連れで来るべきです。私みたいな小僧(しかも花に造詣が深くない人間)が1人で来るところでない…というと語弊がありますが、肩身は若干狭いです。もしここに移住したら、犬か猫でも連れてこようと思います。ワンワン ニャンニャン
とにかく、めっちゃ良い場所です。

奥の方にチューリップ園があります

そしてようやくジャズライブの時間です。
お客さんがどれくらい来るか予想つかず売り切れのリスクがあったので、大事を取ってバンドの方にチケット取り置きをお願いしました。
すると、なんとなんとご丁寧に封筒に名前まで記入いただいて保管してくれていました。とても嬉しかった。客を大切にしてくれるバンド、素敵です。

イェーーイ

さてYellowtail Big Bandさんですが、前日のSJC Jazz Orchestraとはバンド歴が大きく異なり結成3年目だそうです。もちろん各メンバーはそれぞれ昔からジャズなり吹奏楽を経験されている方たちなので、ご地元の腕利きが近年結集した、というバンドの成り立ちかと思われます。

実は砺波市文化会館に入場する前からリハの音が外に漏れ出ていたので興味深くメロディを聞いてしまったのですが、第一印象は『えっ、、めっちゃ上手いじゃん、、』でした。本番前から客を魅了するスタイルわるくないですな。(で、実際本番できいてみるとメチャクチャうまかったです。。。)

演奏曲14~15コのうち、恥ずかしながら私が知っているのは3曲のみでした。
ほかは全く聞いたこともないか、聞いたことはあるけど曲名とメロディが一致していなかったもの。
高●クリニックCMの「Beautiful Smile」を聴いたときは、トリ●ハイボールのCMで「In The Mood」を聴いたときと同じような既視感に一本取られました(例えがうまくなくてすいません)。
Sammy Nesticoの「88 Basie Street」という曲は、文字どおりCount Basie由来の曲なのに知らなかったので結構勉強になりました。

私に馴染みのある曲で最も印象的だったのはErik Moralesの「ALIANZA」です。ジャズに多感だった10~15年ほど前に、”かっこいいジャズ”をYoutubeで検索したときに偶然ヒットした記憶があり、そのメロディが強く印象に残っていたのです。ただ、当時のYoutube上では日本の社会人バンドが演奏している記録を見たことがなかったので、私の中では「動画サイト上でしか聞けない幻の曲」という位置づけになっていました。まさかまさか、ここで聞けるとは思いませんでしたし、演奏も大変すばらしかったですし、当時のノスタルジー的な感覚も想起され、感動いたしました。

頑張って砺波まで来て良かったな、って心から思った瞬間でした。

夕暮れ時の砺波市とっても綺麗でした。
また来たいですね。
Yellowtail Big Bandさんのご活躍をこれからも期待しております。

おまけ 写真はあるのに言及されないプロゴルファー猿

おわり