ジャズ行脚 8/47 @新潟
ジャズ旅行を始めようと思い立ったタイミングのせいで、これまで7回ほぼ全て炎天下の中各所を歩きまくりの繰り返し、もはや音楽鑑賞というよりウォーキング(ときどきジョギング)日記になってる感すらありました。
11月にカレンダーが変わり、ようやく涼しさが到来して私の思い描いたジャズ行脚が実現できそうと期待を膨らませた第8回、新潟県です。
今回の観光エリアは新潟県の上越市です。
・直江津
電車移動が確定していたので旅行前にICカードに数千円チャージして準備万端!と思いきや、この度利用した「えちごトキめき鉄道(妙高はねうまライン)」がきっぷ運用のみ。直近の富山県でも同じ経験してたので、北陸はこういうのがありがちと想定しておくべきだったぜ。
切符買うたびにICOCAがなかった頃の若かりし自分を思い出しますね。切符買って、ポケットに入れると何だか落としたり折れ曲がりそうで、でも財布に入れるのはなぜか面倒で、結局下車するまで手で摘み続けたガキの頃。
昼飯を調達しにまずは直江津駅へ。
写真(↓)だと分かりづらいですが、あいにくの悪天候で歩くのに一苦労。
町の特徴をあまり調べずに来てしまったという背景もあり、とりあえず直江津駅周辺をざっと見まわりましたところ、港町ということで海鮮系のお店が多く立ち並んでいる印象を受けました。
せっかくなら海鮮ランチを食べようということでお昼ご飯は『魚料り かさはら』さんにお世話になりました。
隣にある糸魚川市の漁港から仕入れているとのことで、鮮度の高い海鮮が楽しめます。
私が注文した海鮮丼は8種の地魚+ご飯(酢飯 or 白米)+味噌汁という構成。地魚の種類を紙切れに添えて教えてくれる親切さもGOOD。
カニを食べると無言になるのでコメント少なめですが、美味いです。
これで1,000円なのでかなりリーズナブルかと思います。
当然っちゃ当然なのですが食材がなくなり次第本メニューも注文できなくなります(という貼り紙が店内にあった)ので、食べたい方はお早めにおいでになったほうがよいかと思います。
※海鮮丼のほかにもメニューはありますので、もちろん改善丼が全てというわけではございません
隣で召し上がってたご主人の天ぷらも超美味しそうでした。
直江津駅から北に向かって15~20分ほど歩くと船見公園という場所に到着します。完全に海沿いです。やっぱり北陸来たなら日本海は見たいじゃないですか。
晴天時の海が奇麗というクチコミを見て参上したのですが、この日は終日雨☂でした。案の定、公園もこんな感じ(↓)。晴れの日の景色とどれくらいギャップがあるか知りたければGoogleで画像検索してください。
写真にはちょっとだけしか写ってませんが船見公園には離岸堤があります。私が公園に来た時間帯は干潮だったのか地続きで堤防までつながっていましたが、この離岸堤は立ち入り禁止です。
物理的に行ける距離にあるので子供が間違って侵入してしまう可能性があります。くれぐれも海の方に近づかせすぎないように、子供から目を離さないように気を付けましょう。現地に忠告の看板もありますし、新潟県の公式サイトにも掲載されています。 ルール遵守。
公園を練り歩いた後は海浜公園を経由してUターンし、直江津駅に帰着。
ジャズライブまで時間に余裕がありすぎたので発着便の時間を意識せずに戻ってきてしまいましたが、はねうまラインはそこそこ便数が多く、待ち時間が少なくて助かりましたね。
ここからいったん上越妙高駅に戻り、ホテルのチェックインとコメダ珈琲での一服を済ませた後、再度はねうまラインに乗車してビッグバンド鑑賞の本拠地、高田駅に向かいました。
・高田(ジャズ)
高田は上越妙高と直江津のちょうど真ん中にある街です。
駅の西側にはお寺で密集したエリアが広がっており、東側には商店街が立ち並んでいます。商店や住宅の数は上越市内の他の町よりも多い印象です。
自宅に積読させていた暇つぶし本たちを全て読み終えてしまったため、まずは高田駅の西エリアにある蔦屋書店に書籍を調達しに向かいました。
駅前の道路はやや狭めですが西に行くにつれて次第に路側帯が広がり、書店の前に着けば↓のとおり歩行の快適さバッチグーです。
とりあえずここでエッセイ本を購入。
書籍購入後は特にやることないのでいったん高田駅まで引き返しました。
道中にある浄興寺という場所で縁日が開催されており、音楽ライブとかもやってました。お寺で音楽できるって、良いよね。
今度は高田駅の東。
東エリアには観光名所の高田城址公園がございまして、まずはここをめざして15〜20分ほど移動。周辺にバス停もあったのですがバスの気配を一切感じず。待ってるのも面倒だしできる限り町の雰囲気を肌で感じたかったので、徒歩を選択しました。
東口を道なりに進むと商店街が南北に広がっておりました。
雨だったせいか人の往来は少なくお食事処も軒並み営業時間外だったので閑散とした雰囲気でしたが、商店街のあちこちに吊るしてあるスピーカーからひっそりと流れる音楽がなんとか静寂をかき消していた感じです。
屋根が連なっていたことは本当に救われた。
道中ですれ違ったヤンキーにいびられないかビクビクしながら高田城址公園へ到着。
高田城址公園は高田城という偉大なる観光スポットを持ちながらも運動公園としての役割も担っており、野球場、陸上トラックが隣接しています。
図書館、複合施設も併設されておりますので、運動の息抜きに読書、あるいはタイミングが合えばイベントホールで芸術鑑賞なんてことも可能で、週末のレジャー空間として十分期待できます場所です。
図書館のエントランスでさらしぼオレンジを購入し一息ついた後、ようやく城址公園のメインスポット高田城に到着でございます。
先に申し上げると滞在時間はものの10分程度でした。というのも、入った瞬間に高田城三重櫓が見えてしまい、以降何を見ればいいのか分からなくなってしまったためです。
廻って何かしら探せばいいじゃんって通常モードの私なら思うはずなのですが、この日はとにかく雨足が強い、城内の地図見ても迷路のように入り組んでおり廻り方が分からない、オマケにこれまでだいぶ歩いたのでツラい、という3連続ジャブが重くのしかかり、体力と気力に限界が来てしまった。
断念!(羽田陽区)
ちなみに高田城址公園は桜が有名なので春期に花見目的で来園される方が多いようです。秋には紅葉🍁も見れるらしいのですが木々の色合いを見てもまだ成熟していない様子でした。色々タイミングを逸してますがジャズのスケジュールに合わせた観光であるゆえ、幾許のすれ違いは仕方ありません。
ジャズライブは19時開催でそれまで時間が空いてしまった。
ここからは中食ハシゴです。
1店めはモスバーガー。
マジで5年ぶりくらいに来たので注文の仕方を忘れていた。隣に座ってた人がなぜか店員たちと談笑しててすごく社交的な町なんですねえ~とか思ってたら、実は客ではなく店長だったというオチでした。
2店めは宝来軒(総本店)です。
ネットで調べてみれば”宝来軒”という名前の店舗は全国各地にありまして、店によって焼肉屋だったり和菓子屋だったり扱う食材も異なるようですが、今回のはラーメン屋です。
開店時間前だと知らず入店しようとしたら暖簾を吊るしに来たお兄さんとぶつかりそうになってしまった。その節は大変申し訳ありませんでした。
いただいたのは担々つけ麺。冷たい麺と熱い麺どちらかを注文できたので冷たい麺を頼んでみたらこれがまあめちゃくちゃ美味しかった。
高田駅を訪問する方はぜひ行ってほしいです。
当日のジャズライブ会場は高田世界館。
竣工した100年以上続く歴史ある映画館です。休館日をのぞき毎日朝から晩まで新作の映画を上映しております。ときたま映写室への見学イベントも開いているようです。詳しくはWebへ。
日中はどこ歩いてもヤンキー以外ほとんど人気(ひとけ)を感じなかったのに、到着した頃には既に大々々行列。隣接している駐車場にまで列が伸びてました。
開場時間になると入口付近でバンドリーダの男性が丁寧に一人一人にご挨拶をしており素敵だなあと思いました。
今回鑑賞させていただくビッグバンドはBrasserie Jazz Orchestra(ブラッセリ―・ジャズ・オーケストラ)さん。
「Live "Co-starring over Banquet"」とライブ名もキッチリ決めているところも、ライブ設定に力が入っていて好印象ですね。
ライブ開始前に入場口で円陣のような掛け声のような、スポーツで言うところのペップトークのようなものが行われていました。
「いつも皆さんと共演できてうれしいです!全国のお父さんたち(?)に向けて、さぁイコー!」みたいなリーダの叫び声に近い激励が聞こえて、あっこのバンド絶対に仲良いなって思ったのと、入場曲でT-SquareのTRUTH流してたのが超最高だなって思いました。
※たぶんF1とは無縁のバンドさんだと思います
ピックアッププレイヤーはドラム担当していたお兄さんですかね。
最初に演奏したIn The Moodのカウントの掛け声が奇抜だった(普通は”1,2, 1,2,3,4"ですが、なんか途中でスキャットっぽいフレーズを挟んでた)のと、他人のメンバー紹介でノリツッコミぶっこんだり終始1人だけテンションが高かったのと、明らかに馴染みやすいキャラクターなのにご自身が紹介されたとき”人見知り”と豪語してたのが良かったです。
もちろんドラム演奏も素晴らしかったのですが、こういったパーソナリティが分かってから演奏を聴くとプレイに一層気持ちが乗っているように見え、より華やかなパフォーマンスに映りました。
個人的に最も印象的だった曲はFour Brothersです。
サックス奏者4名が一斉にフィーチャリングされることが曲名の由来なわけですが、たぶんFour Brothers演奏するバンドあるあるだと思うのですけど、サックス隊って5人(As×2、Ts×2、Bs×1)以上で構成されるケースが多いので実質Five Brothers(Sisters)なんですよね。今回もまさにそれでしたが人数が多い分だけ演奏に厚みが乗って心に響きました。CASIOPEAのFight Manのようなソロ回しがとてもかっこよかったです。
あと、vocalの齊藤千奈さんの歌声が本当に素敵でした。
Take The ’A’ Trainのボーカル付きは初めて聞いたかもしれない。
高田世界館のレトロな雰囲気も相まって非常に味わいのある音楽会でした。
Brasserie Jazz Orchestraさんありがとうございました。
おわり
(次回 ジャズ行脚 9/47 @埼玉 に続く)