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ジャズ行脚 4/47 @愛知
前回の栃木以来、2週間ぶりのジャズ行脚です。
過去にないペースで旅行に出かけている自分に驚いています。アウトドア人間なのでこれといった用事がなくても外出はしますがそのうちほとんどは低予算に落ち着かせていますので、ここまで大出血が続くとお金の使い方に際限がなくなっていきそうで怖いですね。
というわけで、今回は中部地方の旅です。
10/12~13の2日間で愛知→岐阜→富山という、1県1県を楽しむには少々無理のあるスケジュールですがなんとか廻ってみました。
※本記事は愛知のみです。
●10/12:愛知/名古屋
・東山動植物園
まず愛知の中心地、名古屋。
さすが日本の三大都市圏ですね。路線がめちゃ多い。
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東西に横切る東山線を使って名古屋から東山公園駅へ。
するどい人は気づくと思いますがはい、そうです。東山動植物園に立ち寄りました。いい年した大人1名での入園です。植物園はともかく動物園すら一人とか今振り返るとクソ痛いですね。正直チケット売り場行くのすら気が引けて誰かに買ってもらうようお願いしようと思ったくらい。
東山動植物園は交通手段/経路に応じて色んな方面から入れますが、動物園エリアを早めに回りたい場合は東山公園駅口から入場することになります。
ほぼ歩き撮りでしたが何枚か写真でご紹介。
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朝イチだったからかそこまで混んでおらず開放感がありました。
とはいえ、やはり動物の近くのスペースには見物人がたくさん集まります。優しい大人は周囲をよく確認し、近くに子供がいたら意地悪せずに柵の前まで行かせてあげてくださいね。
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園内のにぎやかな雰囲気に明らかに適していない孤高の存在である私は、動物たちの声援(鳴き声)を浴びながら植物園エリアへ侵入。
動物園から直接入場すると、ガーデンテラスと呼ばれる結婚式場やレストランを拵えたエリアを通過することになります。ガーデンテラスの屋外には綺麗な花々や庭園を臨むことができ、絶好の撮影スポットとなっていました。動物園というワイルドな土地からいきなりリゾート地に舞い込んでしまった感覚に陥るほどに綺麗な場所です。
(写真は控えます)
そして植物園エリアです。
動物園と比べれば人通りは少なく、比較的静寂でシックというか大人向けの場所です。当日はかなり暑かったので日陰が多くて助かった。
あまり寄り道せずに最短距離で出口まで向かいましたが、それでも目についた風景がありましたのでご紹介。
まずは合掌造りです。
岐阜の白川郷が有名ですね。今回の中部観光で白川郷を訪問する予定はなかったのでここで見れたのは幸運でした。間近で見たことがなく初めて気づいたのですが4階建てなんですね?現代でも庶民レベルの一軒家じゃそうそう見られない階層ですよ。1週間くらいでいいからこういう家住んでみたいよねえ。
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合掌造りの後に現れるのが『薬草の道』です。
様々な効能に役立つとされる薬草があらゆる場所に植生されています。今や薬局行けば全て解決する時代ですが薬の起源を知れるのもまた素敵なこと。それぞれの薬草に効能が紹介されていて植物に知識のない人間にとっても面白いエリアです。
残念ながら私をイケメンにしてくれる薬草は見つかりませんでした。
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以下はおまけ写真。特にカテゴリ分けはございません。
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・星が丘(ジャズ)
植物園を抜けて直進すると、星ヶ丘駅(東山公園駅の隣)に到着します。
どうやら当地にある「星が丘三越デパート」が設立50周年を迎えたようで、半世紀記念として名古屋を拠点とする青年バンド「Free Hills Jazz Orchestra」さんのバンド演奏会が開かれる情報を聞いて参りました。
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開演まで時間があったので一応デパートの中も廻ってみましたが基本奥様向けのフロアがほとんど。パーソナリティもキャリアも”奥様”から最も対極にいる人間に物色できるのはせいぜい無印良品くらいでした。なかなか良さげなショルダーバッグを見つけたので今後買おうと思います。
さてジャズはというと、1階入口の吹き抜けにステージを設けての演奏でした。11時開演と14時開演の2公演開催、かつそれぞれ曲目が全く違うとのことで、正直どちらも気になりましたが今回は時間の都合で前者のみの鑑賞です。11時の開演前には既に観客がズラリ。お子さんの勇姿を見届ける親御さんもたくさんいました。
青年バンドということで小学生~大学生の若手メンバーで構成されており、学校の部活ではなく各地域からの有志たちが集まったようです。過去70名ほどいたらしいですがコロナを期にメンバーが減ってしまったそう(´;ω;`)
随時メンバー募集しているそうなので参加ご希望の方は問い合わせてみてください。
演奏曲目は一般の人にも馴染みのあるナンバーで目白押しでした。Take The 'A' Train、Cute、The Girl from Ipanemaなどなど。皆が分かる曲は皆でノレるから良いですよね。Tie a yellow ribbon round the Ole oak tree(幸せな黄色いリボン)など、当バンドなりのオリジナリティを感じる曲もありました。
個人的に演奏者で印象残ったのは2人いて、
1人目はバリトンサックスの女性(バンドリーダ)。私がこれまで見てきたバンド達からの先入観ですが Bs=体格のある男が演奏する のイメージでいたのでギャップに驚きでした。さすがリーダ、演奏も素晴らしかったですし、曲紹介を担当してくれたのですがこれが大変分かりやすかった。音楽ジャンルの中でも比較的とっつきにくいジャズを新しい人に知ってもらうきっかけを作るのはとても大事なこと。ましてや学生さんから説明してくれることのインパクトに心揺れ動く観客も多かったのではないでしょうか。
2人目はドラマーです。たしかSing, Sing, Singのような際立ったドラムソロは無かった記憶でホーンと比べると注目されにくい立ち位置だったかもしれませんが、各曲の演奏をスムースに聴くことができるほどにリズム隊が安定していたのが印象的で、とくに縁の下の力持ちであるドラムの安定感がそこにありました。最後に演奏していたファンク系の曲のビートの刻みなんてめちゃ上手でしたよ。
バンド全体で見ても明るく元気な演奏だったと思います。素晴らしかった。
おわり
(次回 ジャズ行脚 5/47 @岐阜 に続く)