MacにおけるPythonの開発環境の準備手順

こんにちは。
国公立大学生の EZcat と申します。
''国立'' ではなく ''国公立'' です。

noteで初めて投稿した記事「自己紹介」に
3名の方にスキを押していただいたことに
テンションが上がってしまい眠れないので
朝6時からnoteを書いています。
(今日は12時からバイトです、、、)


今回は、Pythonの環境構築について
知識0でも大丈夫なように噛み砕いて
説明をしていきたいと思います。

至らない点も多々あるとは思いますが、
何卒何卒です。

この記事のGoal⤵︎

pyenvを使ってPythonをインストールする!


pyenvってなぁに?

pyenvとは
Pythonを使用するためのツールなんですが

複数バージョンのPythonを
切り替えながら使うことが出来る!

こんなツールです。

これの何が良いかというと、

Pythonの最新版が出たから
最新のやつを使いたい!

という時や、

プロジェクトAではPython2.7を使いたいけど、
プロジェクトBではPython3.9を使いたい!

という時に、非常に便利です。

簡単に言えば、

pyenvはPythonのバージョンを管理し
プロジェクトごとに異なるバージョンの
Pythonを使用することができるツール

ということです。


Pythonのバージョンって???

pyenvを使うことのメリットとして
Pythonのバージョンを切り替えられる
ということを挙げましたが、

そもそもこれの何がいいのでしょうか?

Pythonには、ライブラリと呼ばれる
似たような機能がまとまった
ものがあります。

例えば、

行列の積など数値計算に強い Numpy
GUIを作成できる tkinter

などなど
Pythonには多種多様なライブラリが
用意されているのです。

そんな便利なライブラリですが
取り扱うのに苦労する点があります。

それは、
ライブラリは使えるバージョンが限られている
ということです。

Pythonのバージョンによって、
使えるライブラリと使えないライブラリが
出てきてしまうわけです。

しかも、
バージョンを最新にすれば大丈夫!
というわけでもありません、、、

現在(2023/05/06)時点で
Pythonの最新バージョンは3.11ですが
とあるライブラリは
Python3.10までしか対応していないのです。

最新は3.11なのに
3.8まで戻さないと実行できない
という状況になる可能性があります。

そのため
Pythonのバージョンを切り替えられる
ということは
Pythonを使って出来ることが増える
ことに等しいのです。


Homebrewのインストール

じゃあpyenvを使ってPythonを
インストールするメリットもわかったわけだし、
早速インストールしよう!

とその前に、、、

この記事を読んで頂いている皆さんのPCには
おそらくpyenvはありません。

そしてさらに、、、

pyenvをインストールするためのツールも
無いかもしれません。

pyenvをインストールするには
Homebrewという

MacやLinuxにソフトウェアをインストールするためのソフトウェア
を使用していきます。

細かい話をすると、
pyenvをインストールすることは
Homebrewがなくても出来るのですが
pyenvの公式が
「Macで使うなら、Homebrewからインストールするのがおすすめだよ!」
って言ってるので、
この方法で行きたいと思います。

そういうわけで、最初にまず
Homebrewをインストールして行きましょう

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

Homebrewのインストールに必要なのが
こちらのコマンドです。

これはターミナルに
そのままコピペして大丈夫です。

ターミナルというのは
コマンドを打ちこめる黒い画面のことで
検索バー🔎に「たーみなる」と
打てば出てきます。

インストールができたら、

$ brew help

でちゃんと起動するかを確認しましょう。

Example usage:
  brew search TEXT|/REGEX/
  brew info [FORMULA|CASK...]
  brew install FORMULA|CASK...
  brew update
  brew upgrade [FORMULA|CASK...]
  brew uninstall FORMULA|CASK...
  brew list [FORMULA|CASK...]
               ・
               ・
               ・

このような出力が確認できれば
Homebrewのインストールは完了です。

Homebrewは入ってたよっていう人は

$ brew update

のコマンドを実行して
Homebrewを最新の状態にしておきましょう。
このコマンドはたまに使っておくといいですね!


pyenvのインストール

では次に
pyenvをインストールしていきましょう!

$ brew install pyenv

こちらのコマンドを実行することで
pyenvのインストールができます。

こちらもまた、
インストールできたことを確認するために

$ pyenv --version

を実行してみましょう。

、、、といきたいのですが
このままでは実行できません。

pyenvのpathを通す必要があります。

pathを通すってなんぞや???って思った方は

pyenv ○○○
のように、pyenvと入力することで
さっきインストールしたpyenvに
アクセス出来るようにするための設定

だと考えてください。

ということで、pyenvのpathを通していきます。

pathを通すために
.bashrcというファイルを編集します。

.bashrcファイルというのは、
「ターミナルにpyenvと打てば
  pyenvにアクセスする」
等のやり取りの設定を書いておくファイルで
ユーザーごとに設定出来るファイルです。

そんな.bashrcを編集するために
以下のコードをターミナルに打ちます。

$ echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bashrc
$ echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
$ echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bashrc


この3つのコードは1つずつ入力してください。
最後にこちらのコマンドで保存します。

$ source ~/.bashrc

画面には何も変化が起きないと思いますが、
ファイルはしっかり更新されているので
大丈夫です。

では改めて、

$ pyenv --version

を実行しましょう。

pyenv 2.2.5

このように
バージョンが確認出来ればOKです。


Pythonのインストール

ここまで長くなりましたが、
Pythonをインストール準備は整いました。

では、インストールすることができる
Pythonのバージョンを確認していきましょう。

$ pyenv install --list

実行すると、
Available versions: に続いて
インストール可能なバージョンが
ずらーっと表示されます。

その中からインストールしたいバージョンを選び

$ pyenv install 2.7.5
$ pyenv install 3.11.3

のようにバージョンを指定して
インストールします。
複数のバージョンのPythonを
インストールしておくこともできます。

実行ができたら、
ちゃんとインストールできていることを

$ pyenv versions

で確認しましょう。

  system
  2.7.5
 *3.11.3set by…)

のように、インストールしたバージョンが
表示されていればOKです。



バージョンの設定

ここまで出来たらゴールは目の前です。

Pythonを実行する時に、
どのバージョンを呼び出すかの設定をします。

バージョンの設定には
global と local があります。

# グローバルで設定
$ pyenv global 3.11.3

# ローカルで設定
$ pyenv local 2.7.5

globalで設定すると全体に
localで設定するとディレクトリ内に
反映させることが出来ます。

globalは
標準で使いたいバージョンを設定したいとき

localは
フォルダごとにバージョンを変えたいとき

に使用しましょう。

最後に、

$ python --version

でPythonのバージョンを確認しましょう。

Python 3.11.3

のように、
設定したバージョンがちゃんと表示されたら
Pythonのインストールは完了です!


おつかれさまでした。
ここまで読んでいただきありがとうございます。

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