フルリモート組織におけるインフォーマルコミュニケーション施策のアンチパターン3選
この記事は 2023年 ジンジニア アドベントカレンダー の8日目です。
前日はdecochさんの「エンジニアブログを開設して1年で取り組んだことを公開」でした。
Leaner Technologies でジンジニアをやっているぐりこです!
この記事ではフルリモート組織でインフォーマルコミュニケーションの促進施策を実施する際に、私がアンチパターンだと思っていることをまとめてみました。
インフォーマルコミュニケーションが大事なのは分かった(分かっている)けど、組織としてどうやって行けば…?と悩んでいる方の参考になると幸いです。
逆にインフォーマルコミュニケーションが大事というのがピンと来ないという方向けに「なぜフルリモート組織でインフォーマルコミュニケーションが重要なのか考えてみた」も書いてみたのでぜひ!
※人事施策全般に言えることですが、あくまで私個人としてアンチパターンだと思っているだけで、組織によって合う合わないは大いにあると思うので、その前提で読んでもらえると嬉しいです!
インフォーマルコミュニケーションとは?
アンチパターン3選
1. 大人数フリートーク型
立食パーティーのような大人数でのフリートーク形式は、最後まで一言も喋らずに終わる人が発生しがちで、他人の話を聞くだけのために業務時間を割くのが苦痛になって自然消滅しがちです。
大人数でのインフォーマルコミュニケーション自体はやりようによってはありだと思います。例えば定期的にチームメンバー全員で仕事以外の話をする枠を設けるなどが該当します。ただし、その場合は一旦1人ずつ話す時間を確保してから残った時間でフリートークしたり、参加者を普段からコミュニケーションをよく取るメンバーに限定したりするなどの工夫が必要だというのが私の考えです。
2. ガチガチ1on1型
ガチガチにアジェンダが決まっていたり、仕事のフィードバックがメインだと事前に決まっているパターンはそもそもインフォーマルコミュニケーションではありません。(インフォーマルコミュニケーションの中で自然と仕事のフィードバックが生まれるようケースはありだと思っています。)
参加者としては1on1が増えたように感じるだけに留まるなど、インフォーマルコミュニケーションが持つメリットを十分に発揮できずに終わることが多いように思います。
インフォーマルコミュニケーションはアジェンダやテーマなしでやるか、設定するとしても広めのテーマ設定をするくらいに留めて、偶発的な話題がより発生しやすい状況を目指すのがいいと考えています。
3. 完全放置型
「インフォーマルコミュニケーションなんて会社が制度を作ってやるものじゃない」というような考え方で、何も施策を実施しないパターンは、フルリモート組織においては悪手になりがちです。
また、「オフィスにいるときのように常時通話状態にしておけば自然とコミュニケーションが発生するだろう」という環境だけ作って後はお任せのパターンも個人的には機能しないことが多いと思っています。これに関しては上手く機能している組織の話も聞いたことがあるのですが、組織の規模が大きくないことなど、機能するための条件があるような気がしています。
なので、ある程度規模が拡大したフルリモート組織においては、多くの場合しっかり時間や参加者を絞って、明示的にインフォーマルコミュニケーションのための場を設けるのが大事だというのが私の考えです。
まとめ
アンチパターンに気を配りつつ、自分の組織に合ったインフォーマルコミュニケーションの形を見つける一助になれば幸いです!
明日の 2023年 ジンジニア アドベントカレンダー はうえむらさんです。お楽しみに!