テキストミーティングについて考えてみた
リモートワーク中心の生活になってから、チャットでのやりとりが圧倒的に増えた。ただ、ミーティングのやり方はビデオ通話を使った対面方式のまま。ツールが変わっただけで、対面という方式は以前のまま。進化しているようでちょっと変化しただけ。
そこで、ふとミーティングをボイスミーティングとテキストミーティングの2つに定義し直したらどうか?というアイディアが浮かんだので、ちょっと言語化してみようと思う。
そもそもミーティングって何?
ミーティングの役割は組織によって多少異なる部分もあるだろうが、本記事では以下のように想定する。
ミーティングは意思決定のためのツールの1つである。
意思決定のため主に以下のことを行う。
情報を共有する
議論をする
行動計画を立てる
2つのミーティング
ボイスミーティング
リモートワーク普及以前からやっている対面でのミーティングを、今回考えたいテキストミーティングと対比するため便宜上ボイスミーティングと呼ぶことにする。
ボイスミーティングの特徴は、何より同期的であること。
議論をする上で質問や意見に対してリアクションがすぐに返ってくるため、短い時間で議論を進めることができる。一方で、参加人数が増えてくると議論に参加しなかったメンバーの時間を浪費する可能性が出てくる。
テキストミーティング
対してチャットツール上で文字のみで行うミーティングをテキストミーティングと呼ぶことにする。
テキストミーティングの特徴は、ボイスミーティングとは逆に非同期で行うことができること。
同期的にやりとりをするケースも多いが、質問してからしばらくして返事がある、というケースが成り立つのはテキストミーティングならでは言える。ボイスミーティングで質問してからしばらく返事がない、という放送事故のようなことが頻発していたら大変である。
テキストミーティングは何が嬉しいの?
一律の時間的拘束がない
非同期でやり取りすることで各々がまとまった作業時間を確保できる
議事録の作成が楽、場合によっては不要
チャット上で検索できるようにするための記述ルールなどがあれば議事録がなくてもよいかも
他にもいろいろ違いがありそう
使い分け
情報共有が主体のミーティング
テキストミーティングが向いていると思う。
参加者全員を一律で時間拘束するボイスミーティングよりも、各自が時間を作ってテキストで確認しておき、必要に応じてチャットで質問するようなテキストミーティングが向いているように思う。
議論が主体のミーティング
ボイスミーティングが向いていると思う。
少ない時間で多くの意見を交わすことができるので、ボイスミーティングが向いている。ただし、議題によっては少し考えたり調べたりする時間が必要な場合がある。その場合は事前にテキストミーティングで主な意見を集めておいてからボイスミーティングをやるという合体技もありかと思う。
まとめ
以前どこかで「リモートワークな環境でコミュニケーションをする上でテキストでのコミュニケーションを主力にしていく変化が必要だ。」という話を聞いた。
「そんなことは分かっている!」と思っていたが、仕事上のコミュニケーションの最大手であるミーティングをテキストで行うという意識が自分の中にまだ無いのかもと思ったので、丁寧に言語化する時間を取ってみた。
テキストミーティングはミーティングだらけになりがちな人の助けになるような気がしているが、まだ自分の頭の中にしかない机上論なので、実践して細部をクリアにしていきたい。